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2020年01月03日
成功体験は麻薬の様なもの!?
成功体験を積み重ねて行く事の重要性は、色々な所で叫ばれていますよね。
確かに成功体験が多ければ多い程、子供達は自信に満ちている様に映る物です。
ただ、成功体験が思わぬ落とし穴となってしまう事も実際にはあるものです。
成功体験は麻薬の様な物でもあるんですよ・・・。
例えば、こんなシーンを見た事はありませんか?
GKのパントキック・・・とにかく思いっきり蹴り続ける子っています。
味方は勿論、誰もそのボールに触る事は出来ません。
相手GKがそのままキャッチ・・・なんて事を毎回繰り返すんです。
こう言う事は、勝っている時にはあまり起こりません。
ただ、負け始めると・・・途端にそんな光景が広がり始めるんです。
傍から見ていると、意味の無いキックを繰返しているだけ・・・にしか見えません。
そんな光景にイライラして来る人も相当いるものです。(笑)
そう言うGKは、パントキックで得点をした経験がある事が多いんです。
6年間で僅かに1,2回程度なのかも知れません・・・それでも、成功した事がある・・・この経験がネックとなるんです。
一発を狙い出す悪い癖も併せ持っている事が多く、「だって俺、パントで得点決めた事あるから・・・」と言うだけの理由で、その取るに足らない経験を絶対的な心の拠り所にしてしまうんです。
そして又、チームに迷惑を掛けてしまう・・・その事には一切気が付かずに、唯自分の手で一発決める事に執着してしまうんです。
GKと言う責任重大なポジションである事も関係しているのでしょうが、負けているのは失点を許したからじゃなくて・・・得点を奪えないからだと脳内変換する傾向がこう言う子にはあるんです。
悪いのは常に周囲なんですよね。(^^;
だから、頼りにならない周りを無視して俺が一発決めてやる・・・この発想がボールを手にする度に湧いて来るのです。
根拠のない自信と言ったら良いのでしょうか・・・。
GKに限らず、こう言う事はキックオフ直後にもキックオフシュートとして現れる事もあります。
毎回毎回、キックオフの度に(つまりそれだけ失点していると言う事でもある訳なんですが・・・)シュートを狙う子っています。
そう言う子も、やはり過去にそれで得点をした事が在るんですよね。
成功率なんて大した事無いんですけど・・・1度や2度上手く言ったと言うだけで、変に自信を持ってしまっているんです。
他にもコーナーキックで毎回直接ゴールを狙う子もいれば、前から転がって来たボールを全てロングシュートして見せる子もいます。
これら全てが成功体験が麻薬的に働いている例だと言えるのです。
ギャンブルを嗜む方なら、説明の必要も無いくらい身に沁みて分っている事なんじゃないのでしょうかね?
そして、誰にも指摘されたくない部分じゃないのでしょうか?
この子達も何度指摘され改善するように働きかけても変わる事が出来ない子が殆どなんです。
「次は成功するよ!」とか「やってみなけりゃ分からないじゃん」とか・・・口癖なんですよね。(^^;
ギャンブル狂そのもの・・・なんじゃないのでしょうか?
これが成功体験の恐ろしい側面でもあるんです。
こう言う事は、指導する側が指摘する事も多々在るんです。
ただ・・・それを良く思わない親御さんも少なからずいる訳で、何なら「うちの子のプレイにケチを付けるの?」くらいの勢いで口撃して来る親御さんもいるのだとか・・・。(汗)
ギャンブルの事なら、常識的に理解できるし同意も出来るのですが・・・サッカーの事となると、途端に常識的に考える事が出来なくなってしまう親御さんがいるんです。
もっとも、可愛い我が子の事ですからね・・・認めたく無いのかも知れませんけど・・・。(^^;
こう言う事を繰返していると、やはりチームメイトに迷惑がかかる事もある訳で・・・ギャンブラー同様、チーム内で次第に信頼を失って行くものなんです。
もはや、そんな事もどうでも良いのでしょうけどね・・・自分の思いを成し遂げる事が最優先なんでしょうからね。
長期的な収支も気にせず、その時の勝ち負け・・・何なら、一発取れるかどうか・・・ギャンブル狂いってそんな思考しか持っていない生き物なんです。
そんなギャンブラーと今から同じ思考回路では、この先思いやられますよね〜。(笑)
成功体験て、良い事ばかりじゃ無いと言う事です。
怖い側面も持ち合わせている諸刃の剣だとは言えますかね。
だから、周囲が過程と結果に対して正しい評価をしてあげる事って非常に大事な事なんだろうと思うのです。
結果オーライでは、ダメな時も在るって事を教えてあげないと・・・。
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