2017年07月01日
世界基準と育成
U−20W杯の後、JFAの田島会長のインタビュー記事が掲載されていました。
ご覧になった方もいるかと思います。
その中で、田島会長が『世界基準』と『育成日本復活』と言う、2つのキーワードが出て来ました。
今回は、少しこの話で・・・。(^^;
田島会長は、世界基準と言う物に拘っている様に思います。
世界との差・・・U−20W杯での敗戦でそれを見せ付けられた様にも思います。
育成年代で既に、世界との大きな差が認められると言う事は・・・現行の育成では世界で通用するプレイヤーを排出できない・・・と言う事になってしまいます。
日本が、停滞している間に世界は又一歩も二歩も前に行ってしまった・・・と言う事の様です。
実は、この育成を巡る問題は、日本のみならず・・・日本から見れば、サッカー先進国である筈の欧州でも似た様な問題が噴出して来ています。
ここ数年のドイツの強さ・・・その秘密は、育成改革でした。
A代表から育成年代まで、同じシステムを採用し一貫した指導方針をトップダウンで行なった結果が現A代表の強さに繋がっている様なのです。
すべは、サッカー協会主導で行われたのでした。
その一方で、ドイツに遅れを取ってしまった国も少なく無いのですね。
日本サッカーの抱える問題点がそこには見え隠れしている様にも思います。
日本が目指すサッカーのモデルがどう言った物なのか・・・正直分かりませんが、田島会長の頭の中には、そのビジョンが既にあると考えて良いのでしょうか・・・?
ただ、会長の言う『世界基準』と言う物がどう言った性格の物を指しているのかが漠然とし過ぎていてインタビューからは伝わって来ません。
また、全てを世界基準に・・・と願った所で、それが本当に実現可能な事なのか・・・それも疑問ではあります。
ピラミッドの底辺に広がるグラスルーツ(草の根)はどういじってゆくのか・・・。
制度的な事ばかり、話題に上がってはいますが・・・大事なのはその中身・・・なんですよね。(^^;
育成を担うのは、肩書きではありませんからね〜どんなに制度を充実させたって、中身がないのでは意味がありません。
D級ライセンスなんて、その最たる物ですよね。
そう言う下らない形ばかりに拘る姿勢が、JFAにはある様に思います。
今回も、色々と施策が述べられていますが・・・そのどれも、肩書きを取って・・・初めて活動資格が与えられる的な性格が見て取れますかね。
底辺に必要なのは、肩書きじゃないんですけどね・・・。(^^;
そもそも論として、底辺が世界基準から遠い気がしますけど・・・。
世界では当たり前の全員均等出場すら全力で拒否している指導者やチームが目白押しなのに・・・世界基準の実現なんて口にされると・・・苦笑いするしかないですよ。
底辺が世界から程遠いのに、A代表が世界基準に達する事なんて出来るんでしょうか?
この底辺が、正に育成年代ですしね。
急務なのは、制度改革じゃなくて・・・意識改革なんじゃないのでしょうかね?
あっ、いや、会長は改革ではなく、改善だと言ってましたっけね。(^^;
まぁ、全てはサッカーの楽しさを広く伝える事に尽きるんだと思うのです。
サッカーを文化として・・・なんて言われますけどね。
身近にサッカーをしている(携わっている)人が何人いますかって話ですよね。
週末には、パパやママがサッカーしています・・・フットサルしています・・・少年団のコーチをしています・・・Jリーグ観戦に良く行きます・・・って言う家、どの位あるでしょうか・・・。
学生時代サッカー経験があっても、大人になればサッカーなんてしなくなってしまう人は圧倒的に多いと言えます。
サッカー=楽しい物・・・じゃない人が多いって事でもあります。
サッカーなんて・・・って言う人が殆んどです。
こんな状態では、サッカーが文化になる事はありそうもないですよね。
先ずは、ここからなんだと思いますよ。
そうなる為には、やはり底辺なんですよ・・・一番大事にしないといけないのは。
協会が最も目を光らせて、保護してあげないといけない所なんだと思います。
大会のスケジュール的な事もそうですし、運営の仕方なんかもそうですし・・・不味い事の方が多い気がします。
もっとも、日本のサッカーは上手い子の為だけの物ですからね。
この性格が変わって行かない限りは、改革したつもりでも・・・数年後には又破綻する事は想像に難しくないんじゃないですかね?
人材を取りこぼさない・・・その為には、長い間サッカーを続けてもらう・・・だって、サッカーが楽しいから・・・そうなって、初めて国を挙げて世界基準のプレイヤーが排出出来る様になるんじゃないかなって思うんですけど・・・。
もっと、サッカーが身近にならないと底辺の質も上がっては行かないんですよね。
その辺は、どう考えているのか・・・全く見えてきませんがね。(^^;
現行を見る限り・・・日本サッカーは、まだまだ低迷して行きそうな気が・・・なんとなくですがね・・・しますよ。(^^;
【 参考リンク 】 : 『変わるJFAのキーマン、田嶋会長を直撃「世界基準」と「育成日本復活」を目指す』
【 参考リンク 】 : 『【独占取材】U-20W杯見るなら知っておくべき欧州列強の育成事情』
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この記事へのコメント
>指導者自身が勝ち負け、上手い下手にとらわれすぎてサッカー自体を楽しんで無い人が多いのかもしれない。
これについては、指導の現場からも同じ様な声が聞かれますね。ちょうど、その様な話を対戦相手のクラブチームの方がしてましたね。(^^;
結果に拘り過ぎると、子供達のポジションもメンバーも固定してしまって、育成からは遠退いて行く・・・って言ってましたかね。
元Jリーガーの方です。
>楽しんでなければ楽しさも伝えられませんよね。
指導者の方も結果を求められてしまう事が多いんでしょうね。それが、結局ゆとりの無さに繋がってしまうのでしょうね。
>ヘボトレセンは少しづつ増えてきて、大人まで混じるようになり、個サルみたいになってきました(笑
良い方向に向かっている様ですね。それだけ需要があるんですよね・・・やはり。
大人も参加できる気軽さ(上手い子の中に入ってやろうとは中々思えませんからね)って大事なんだと思います。外から見ていても、楽しそうに見えるんじゃないですかね。
>チームでやるより楽しくなってる自分がいます(^^;)
>でもこれが楽しむスポーツだなぁとも感じています。
競技として真剣にサッカーに取り組むのも良いのですがね。単にスポーツとして楽しみたい人もいる訳で・・・夫々が活動できる場が必要なんですよね。身近に。
性格は違えど、共に同じサッカーです。どちらが、正しいと言う訳でもありませんしね。
求めるスタイルがそこにある・・・って事が大事な事の様に思います。
このブログで取り上げた事が、身の回りでも実現している事って幾つかあります。中でも8人制の4人制審判導入は、うちの地域では全高学年対象で導入されましたね。
こう言う事を目の当たりにすると、代弁者とは言いませんがね・・・共感を得られている部分も在るのかな・・・って、ちょっと嬉しく思います。
ヘボトレセンもその1つですよ。jrfootさんの様な行動力を持ち合わせた、心ある人がもっと沢山指導の場に現れてくれると、サッカーで嫌な思いをせずに済む親子が増えて行く様に思います。
制度より、意識の改革ですよね。全く同感です。
また、コメント下さい!
楽しいものであれば少しづつ文化に近づいて行くと思うんですが、楽しく無くならせる方にばかり頑張ってるように感じますね・・
制度なんかよりも指導者の意識改革がまず必要に思います。
指導者自身が勝ち負け、上手い下手にとらわれすぎてサッカー自体を楽しんで無い人が多いのかもしれない。
と少し思いました。
楽しんでなければ楽しさも伝えられませんよね。
文化までは望みませんが敷居の低い物になったらなと思います。
ヘボトレセンは少しづつ増えてきて、大人まで混じるようになり、個サルみたいになってきました(笑
ボールを蹴る事から始めるような子もいますが一緒になってやってます。
チームでやるより楽しくなってる自分がいます(^^;)
でもこれが楽しむスポーツだなぁとも感じています。