少年サッカーを見守るブログ

　昨日、地域の小さい大会がありました。

　息子は、『控え』として『ベンチスタート』を前日に言い渡されたと言ってました。

　ほ〜そうですか・・・ちょっと楽しみです。

　その息子、私の御ひいきである楽天市場で何かを検索しています。

　何かと思えば、『スパイク』です。

　話を聞いてみると・・・スパイクが壊れてしまったり、小さくなってしまったりと、今持っているスパイクの殆どがもうダメだとか・・・で、新しいスパイクが欲しい・・・と言う事で、口からヨダレを垂らして画面を食い入る様に見ていたと言う訳です。

　「何が欲しいんだよ〜」と聞くと・・・『モレリア』と言う答えが。

　どんなスパイクかと言うと・・・

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　こんな感じの『ミズノ』から出ているスパイクです。

　チーム内でも何人か、このシリーズを購入した子がいます。

　非常に軽く、天然皮革（カンガルー）のスパイクとして子供達の間では、ちょっとした『憧れ』となっていたのです。

　何より、『フィット感』が非常に良いと言うのが子供達の間での評判なのです。

　グラウンドを選ばないと言う所も人気の１つだったりします。

　息子の眼に止まったのは、この2015モデル・・・お値段も・・・な訳です。

　ただ、履いているスパイクによって、同じ子でもプレイが違ってくる事は、何となく私も感じてはいました。

　今の子供達にとっては、スパイク選びも真剣そのものと言えます。

　そんな訳で、息子から提案がありました。

　「もし明日、ハットトリック出来たらこれ買ってくれる？」

　嫌な予感がします・・・以前も、そんな賭けをして『モーハン４Ｇ』を買わされた苦い思い出があります。

　「こいつ、最近点取ってるしな・・・やばそうだ・・・でも、ハットトリックは未だ無いな・・・嫌、待てよ・・・こいつ持ってるからな・・・。」

　と、長い葛藤の末・・・交渉成立となり、臨んだ大会なのです。

　息子としては、『負けられない戦いがそこにある』状況となった訳です。

　コーチからは、子供達にノルマが別途言い渡されていた様です。

　各試合、１０得点以上上げる事と無失点この２つだとか・・・もし出来ないと、４名が裸で吊るされると言う刑罰付きだと皆騒いでいました。（笑）

　つまり、息子としては、１０得点中３点はを自分が取らなければならず、しかもスタメンではないので非常に限られた時間の中で結果を出さないといけないと言う、厳しい条件下での勝負です。

　朝からヤル気がみなぎっていました。

　さて、１試合目息子は後半最初からの投入でした。

　明らかに前掛りなポジショニングで、得点を狙っているのが良く分かります。

　前線から、ボールを良く追いかけています。

　コーチのノルマ達成まで後４点です。

　後半早々、追加点を入れます。

　後３点取ればノルマクリアです。

　その直後、息子が得点を決めます。

　後２点・・・後半１０分位でまたしても息子が、素晴らしい一発を決めます。

　後１点でハットトリックです。

　その後、またしてもシュートを息子がはなちます。

　しかし、枠を僅かに外れて得点ならず。

　「ヤバイ・・・やはり、こいつ持っている・・・」

　私と息子との勝負は、他のパパさん達や子供達も知っています。

　「いけますよ！」

　そんな声が聞こえた来た時、ここで息子に想定外の出来事が・・・まさかの・・・交代です。

　「ここでか〜」

　と、事情を知っているパパさんから思わず声が漏れます。

　息子も曇り顔でフィールドを去ります。

　息子の野望は潰えました。

　まぁ、周囲の同情的な意見もあって、2試合目にもチャンスを与えました。

　「今日の合計が3点でＯＫとしてやるよ」

　そう言うと、「よっしゃーっ！」と息子は息を吹き返しまた。

　・・・が、結果はノルマクリアならず・・・。

　再三シュートを放つも、得点には繋がりませんでした。

　まぁ、Ｂチームのキャプテン程度じゃそんな物です。

　しかし、以前よりは戦う事が出来る様になった事は見て取れます。

　成長したんだね〜。

　非常に短い出場時間で、３得点と言うのは、現実的に難しいのです。

　身体能力に恵まれていない息子にとっては、素晴らしい結果だったと言えます。

　積極的にドリブルで中央へ来り込んで行ったり、パスアンドゴーが出来ていたり、息子にしては珍しい光景が随所に見られました。

　帰ってからの息子の落ち込み様は、ひどかったのですが・・・これも試練じゃ！

　まぁ、今回は私の勝ちで終わったのです。

　良かった、良かった。