確固たる揺るぎなき道

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実践重視↓
死者への礼拝は義務です



やり方は５回のタクビールと４つの文言から成ます。
※死者が女性の場合、第4ラカアトは اللهم اغفر لهذه المیت‏ になります

実践重視で↓
�@死装束の下準備〜�Aハヌート〜�B死装束の着せ方 【実践編】



カファンکفن＝死装束
ハヌートحنوط＝樟脳 کافور を礼拝時に地面に付く身体の７箇所に付けること

ハヌートもカファンも死者の埋葬において義務です。

実践重視↓
死者へのグスルは義務です



※下準備として汚れや水が及ばない障害を取り除く
�@スィドゥル سدر （キリストノイバラの葉の粉末）の水
�A樟脳کافورの水
�B真水
この�@〜�Bの順番で死者の全身を清めます
※�@スィドゥルと�A樟脳の水とはそれらがごく少量含まれる水準で混合水を用意します。つまり、何かが加えられた状態＝مضاف の水になってはいけません。

بِسْمِ اللَّهِ الرَّحْمنِ الرَّحیمِ
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

الّلهُمَّ صَلِّ عَلی مُحَمَّد وَآلِ مُحَمَّد وَعَجِّل فَرَجَهُم
おぉ、アッラーよ！祝福くださいムハンマド様を
彼の御一門の人々を彼らの救済を近づけてください

لَوْ كَانَ فِيهِمَا آلِهَةٌ إِلَّا اللَّهُ لَفَسَدَتَا فَسُبْحَانَ اللَّهِ رَبِّ الْعَرْشِ عَمَّا يَصِفُونَ
もし、その〔天地の〕間にアッラー（唯一神）以外の神々があったならば、それら（天地）はめちゃくちゃになったであろう。それで玉座の主、彼らが形容するものの上に〔高くいます〕アッラーを賛美します。
21.預言者章22節

問３

どうして、
この世にはたった１人しか神様がいないって言えるの？
どうして多くの神様がいることにならないの？





こっちに来て一緒に、

おとぎの世界の旅に出かけよう！

…

…さぁ、

目的の都市に着いたよ



この都市には

2人の市長さんがいて、

とてもビックリ仰天する

出来事が

起こっているんだ；



たとえば、



市長Aさんが

ある場所に道路をつくったら、

翌日に

市長Bさんが

その場所にサッカー場をつくるんだ；



市長Aさんが

ある場所に遊園地をつくったら、

次の日には

市長Bさんが

その場所を立体駐車場にするんだ；



市長Aさんが

住民にゴミを

夜9時にゴミステーションに出してください

と知らせたら、

市長Bさんは

まだゴミ出し時間の数時間も前に

ゴミ収集車をよこすんだ；



市長Aさんが

大きな幹線道路を

市内のある地区に建設し始めると、

市長Bさんは

その建設中にその地区を

巨大ショッピングモールにすると告知するんだ；



市長Aさんが

とある場所に消防署をつくると、

市長Bさんは

そこを公園にするんだ





もし、

私達の世界も



1人の神様のところに

多くの神様がいたら、



この都市みたいに

メチャクチャで



そこに

望ましい状態を保つための

決まりやルールを見出だせないだろうね



もし、

キミが

世界とそこで起こることを

よく考えるなら、



ビックリするほど

素晴らしく

細かく

正確な

決まりやルールがこの世界にある

と気づくはずだよ



だから、

たった1人の神様が

世界をコントロールしているのは

明らかだよね？



そしたら、

１つ例をみてみよう



1粒の麦が

世界の様々なモノと手を取り合いながら

どのように成長するかな？



1粒の麦が

土に蒔かれると、

麦が発芽してグングン大きくなるね



そう、

成長するためのゴハンや栄養は

前から土の中に準備されていたんだよ



それから、

麦が成長するには

水が必要だよね



その水も

雲によって

海から運ばれてくるんだ



そして

雨となって

地面に降り注ぐよね



雲自身も

太陽の光で

水分が蒸発して

できるよね



それから

太陽の光

温度が必要で



神様は

それも用意してくださったんだ



ビックリするのは

太陽から地面迄の距離が

とても正確なことだよ



もし、

地面と太陽の距離が

とても離れていたら、



寒さで

植物は成長出来ないよ



逆に

近過ぎたら

高温で枯れてしまう



神様は

土に粘り気も持たせたんだよ



植物が

土中で根を伸ばすと

簡単には抜けないよね



もし、

土に粘り気がなかったら



麦の苗は

風が吹いた影響で

動いて抜けて枯れてしまう



あぁ

そうだった！

思い出したよ



風も

麦の成長に

役割があるんだ



風は

雲を動かして

麦の苗がある場所に

雲を届けて

雨を届けてくれるよ



だから

風も

麦の成長には

欠かせない仲間だね



そうだね、

1粒の麦が

成長するために



とても驚くべき

土と

太陽

そして

風と

雲のハーモニーがあるね



世界中で起こる様々なこと

そして

この世界にあるモノについて

よく観察して考えてみると



このような

望ましい状態を保つための

決まりやルールが見つかるはずだよ



もし

2人の神様

もしくは

多くの神様がいたら、



このようなハーモニー

つまり

望ましい状態を保つための

決まりやルールが生まれたかな？



そうだね、

だからクルアーンには



もし、

その〔天地の〕間に

アッラー（唯一神）以外の神々が

あったならば、



それら（天地）は

めちゃくちゃになったであろう

とあるんだ



このようにね、

世界に

1人の神様しかいないことを

理解する1つの方法は



世界の望ましい状態を

保つための決まりやルール

ハーモニー

難しく言うと

世界の秩序を考えることなんだ



別な方法は、

考えてみてごらん



もし

本当に



別な神様がいたとしたら

なぜ

その神様は

自身を人々に知らせるために

預言者を遣わさなかったのかな？



私達が

崇拝、

つまり

心から頼りにして膝まづく

唯一の神様は、



124,000人の預言者を

自身を人々に知らせるため、



私達が

人生でどこに向かえばいいかを

道案内するために

遣わしたんだ



もし

別な神様が

この世界にいたら、



なぜ

たったの1人すらも、

自身を紹介するために

私達人間の傍へ

遣わさなかったんだろう？



このようにね、

イマーム・アリー様は

長男のイマーム・ハサン様に仰ったんだ：



いいかい、

愛する息子よ！



もし、

キミを養い育む主（この世を創った唯一の神様）に

自身と並ぶモノがいたならば、



その並ぶモノの預言者たちも

キミの傍に

やって来たはずだ


※訳者註

بِسْمِ اللَّهِ الرَّحْمنِ الرَّحیمِ
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

الّلهُمَّ صَلِّ عَلی مُحَمَّد وَآلِ مُحَمَّد وَعَجِّل فَرَجَهُم
おぉ、アッラーよ！祝福くださいムハンマド様を
彼の御一門の人々を彼らの救済を近づけてください

صِبْغَةَ اللّهِ وَمَنْ أَحْسَنُ مِنَ اللّهِ صِبْغَةً وَنَحْنُ لَهُ عَابِدونَ
アッラーの色こそ。アッラーの色こそ最善である。私たちは彼に仕え、服従する。
２.雌牛章138節

問2.

神様は何色なの？





モハンマディという薔薇は赤色；



木の葉は緑色；



イマーム•リダー聖廟のドームは黄金色；



昨日キミが買ったボールは白色；



キミのママのサンダルは桃色；



キミの髪の毛は黒色；



家のドアは茶色；



そして、

キミの自転車は青色だね





これらを見てみると、

どれも特別な色があることが分かるね



けれども、

目で何も見ないで

あれが何色だと言えるかな？



形を持たない

見えないものが

一体何色か言えるかな？





例えば、

考える力は何色かな？



優しさは何色かな？



知識や知恵は何色かな？



ヒトを好きになることは何色かな？



喜びは何色かな？



どれも

何色だと言うには、

目で見えないものばかりだよね？





神様も、

まさにこの通りなんだよ



神様が

何色かと言うには、

神様を目で見ることが出来ないんだ



絶対に

神様は

目では見えないんだ、

何色をしているのかってね



神様は

色を創った方なんだよ



神様が

何色をしているかって言うのは

意味を成さないんだ



そうだね、

クルアーンの中で

神様は私達に

『アッラーの色をまといなさい』

と望んでいるんだけど、



キミに

知っておいて欲しいんだ



クルアーンにある

神様の色っていうのは、



たとえば

緑色、

黄色、

それから

青色や、

赤色とかの

色ではないんだ



クルアーンにある

神様の色っていうのは、



神様に信仰を持つ、

つまり

神様を心から頼りにすること、

そして

神様が好むことをすることなんだ



神様の色とは；

信仰

つまり

神様を心から頼りにすること、

優しさ、

善いこと、

清らかさなんだ



もし

キミが

礼拝するなら、

神様の色をまとうよ；



もし

キミが

道路を横断する目の見えない人を助けたら、

神様と同じ色になっているんだよ；



もし

キミが

消しゴムや鉛筆をお友達に貸してあげたら、

神様の色をまとうよ；



もし

キミが

お母さんを手伝ったら、

神様の色を得たんだよ；



もし

キミが

クルアーンを読んだら、

神様と同じ色になっているんだよ；



もし

キミが

妬んでヒトの不幸を望む人間でなければ、

キミの心は

神様の色で染まっているんだよ；



纏めると、



キミが

より神様を心から頼りにして、

より正直者で、

より清らかで、

より優しければ、



キミの色は

より神様に近くなるよ；







神様の色

っていうのは



神様を好きになること、


そして、



神様の僕

つまり

神様を心から頼りにして

良いことをする人々に対して

優しくすることなんだ



これが

この世界で最も美しい色なんだよ

※クルアーン日本語訳は「聖クルアーン日本語訳　澤田達一」より引用

بِسْمِ اللَّهِ الرَّحْمنِ الرَّحیمِ
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

الّلهُمَّ صَلِّ عَلی مُحَمَّد وَآلِ مُحَمَّد وَعَجِّل فَرَجَهُم
おぉ、アッラーよ！祝福くださいムハンマド様を
彼の御一門の人々を彼らの救済を近づけてください




著者：ゴラームレザー・ヘイダリー・アブハリー

すべての幼年殉教者に捧げる；特にアーシューラーの日、セイエド・シュハダー（彼にサラーム）の傍で殉教の杯を上げた子供たちに


اللّهُ الَّذِي خَلَقَ السَّمَاوَاتِ وَالأَرْضَ وَأَنزَلَ مِنَ السَّمَاء مَاء فَأَخْرَجَ بِهِ مِنَ الثَّمَرَاتِ رِزْقًا لَّكُمْ وَسَخَّرَ لَكُمُ الْفُلْكَ لِتَجْرِيَ فِي الْبَحْرِ بِأَمْرِهِ وَسَخَّرَ لَكُمُ الأَنْهَارَ

アッラーは、諸天と大地を創造され、天から雨を降らせ、これによって果実を実らせられ、あなたたちのために御恵みになられる方である。また船をあなたたちに操縦させ、かれの命令によって海上を航行させられる。また川をあなたたちのためにおかれる。
14.イブラーヒーム章32節

問1.

神様って誰？



私の可愛いくて

大好きなキミへ！



キミ！！

すごいね



神様を知りたいだなんて！


そしたら

神様について詳しく知ろうね



キミは

お年寄りではないから



イスラームの基本を

覚える為には



とてもたくさんの時間があるよ



けれどもね、

優しくて立派な

神様を知ることを



たった今から

頑張って始めてみると良いよ



少なくても

自分が不思議に思っていることは、



その答えを

知ってる人たちに聞いて頂戴ね





イスラームの先生や

地元の法学者

そして

キミのお父さんやお母さん、



みんな用意が出来ているんだよ



キミが

不思議に思っていることに

耳を傾けて

それに答える用意がね



はじめのお話しはこれ位にして



それじゃあ、

キミが聞きたかったことに

答えよう



幾つかの例えを

一緒に見てみることで



キミの答えは

完全に明らかになると思うよ



私の可愛いくて

大好きなキミ！





学校に行くと、

学校のことが全てうまくいくように働く

校長先生がいるよね；





お庭に行くと、

水やりと木やお花のお世話に忙しく働く

管理人さんがいるよね；





何処かの都市に行くと、

その都市のことがうまくいくように働く

市町村長さんや知事さんがいるよね；





自衛隊に行くと、

全ての隊員が命令を聞く

司令官がいるよね；





工場に行くと、

工場のことを全てコントロールする

工場長がいるよね；





もし、

キミへ

神様が誰かを

とても簡単に教えるとしたら、



神様は

この世界を創ってうまくいくように働く

司令官であり

そのトップなんだよ





イブラーヒーム章の32節を読んでみよう：



アッラーは

諸天と大地を

創造され



天から雨を降らせ

これによって

果実を実らせられ



あなたたちのために

御恵みになられる方である



また

船をあなたたちに操縦させ、

かれの命令によって海上を航行させられる



また

川をあなたたちのためにおかれる。

14.イブラーヒーム章32節



キミが

見るもの全ては

神様が創ったものなんだよ



私達が

生きている

この大きな世界のコントローラーは

神様と一緒にあるんだ





雨が降ること、



木々や草花が芽を出すこと、



動物の生死、



太陽や月や星々が昇って沈むこと、



鳥さんたちが空を飛ぶこと、



蛇やミミズが地を這うこと、



そして

大きなことも小さなことも、

この世で起こること全ては、



神様の望んだこと、

つまり神様の意思、

そして

神様のコントロール下にあるんだ





私達、

そう人間も神様の創ったものなんだよ



神様は

私達に

自身が誰なのかを

知らせるために、



何千もの遣い、

つまり預言者を送ったんだ



神様が

遣わした最後の預言者が、

ムハンマド様なんだ



ムハンマド様の後にも、



私達の親愛なる

イマーム(指導者)様達が、



神様とは誰なのかを

知らせる責任を担っているんだよ



神様を

より良く知るために、



神様は

クルアーンも

私達に用意してくださったんだ



クルアーンの章•節は

それぞれのかたちで、



私達に

神様が誰かを

知らせてくれるんだ



親切で優しいクルアーンは



神様を



世界の創造者、



とても優しい方、



ありとあらゆる全てを与えてくださる方、



とても賢く知り尽くしている方、



何でも出来る方、



毎日生きるためのゴハンやエネルギーをくださる方、



完璧で全てのことを詳しく知っている方だと

知らせているんだ。





神様を

知る最も良い方法は、

クルアーンの中身を知ること、



ムハンマド様とイマーム様達の

おっしゃったことをよく考えて、



神様が

創ったこの大きく美しい世界を

よく観察することだよ

※クルアーン日本語訳は「聖クルアーン日本語訳　澤田達一」より引用

بِسْمِ اللَّهِ الرَّحْمنِ الرَّحیمِ
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

الّلهُمَّ صَلِّ عَلی مُحَمَّد وَآلِ مُحَمَّد وَعَجِّل فَرَجَهُم
おぉ、アッラーよ！祝福くださいムハンマド様を
彼の御一門の人々を彼らの救済を近づけてください

≪乳児期のムハンマド様≫
ムハンマド様は誕生時に父親アブドゥッラーを失っていました。しかし、アブドゥルムッタリブは父親よりも優しく彼を養育しました。

その当時の風習で、乳児に乳を与えるためにマッカ近郊からから都市部にやって来た女性たちは雇われ、これで生計を立てていました。都市部の母親たちは子供たちを都市の環境から遠ざけて、自然の環境の中で育てることを好みました。≪ハリーマ=サアディッヤ≫マッカの高貴な生まれの女性の一人は、まさにその為にマッカの市場にやって来ていました。そして、誰か私を乳を与えるために雇ってくれないかと待ち望んでいました。その日は誰も見つからず、がっかりしながら家路につきました。道の途中、アブドゥルムッタリブは彼女を見るや否や、生まれて間もない我が子に乳を与えてくれるよう彼女に頼みました。ハリーマは受諾して一緒に家へと向かいました。丁度ムハンマド様は母のアーミナの乳を飲んで７日で、生後７日目でアキーカ※１の儀式を行ってからハリーマに預けました。ハリーマは新生児であったムハンマド様を都市部から離れた砂漠にある自宅へと連れて行きました。まさにこの祝福に満ちたムハンマド様の存在がハリーマの一門に齎もたらされ、祝福と恩恵があらゆるところから彼女の家へと注がれました。ハリーマは右の乳房が萎しぼんでおり、乳が出なく、いつも新生児に左の乳房から乳を与えていました。今回も左の乳房で乳を与えるために赤ん坊膝に乗せたとき、ムハンマド様は乳房を口に含まれませんでした。そして常に右側の乳房を欲されると、ハリーマが：
「乳が出ないことを分からせるために右の乳房を口に含ませよう」
と言うまで、これを何度も繰り返されました。しかし、全く信じられないことに右乳房を口に含ませた際、乳が流れ出たのでした。しかし、これが最初で最後のムハンマド様からの奇跡※２کرامت ではありませんでした。ムハンマド様がハリーマの部族にいらした期間、彼女らの畑や家畜は今までに前例のない、そして溢れるほどの恩恵と祝福に与りました。

ハリーマは４年この子を育て保護しました。しかし、この期間驚くべき災難に見舞われて、５年目はかの素晴らしい子を自身の傍に置いておくことが出来なくなりました。よって５歳で彼の母の許へと送り帰したのでした。

≪幼少期のムハンマド様の素晴らしい回顧録≫
その当時ムハンマド様は３歳でした。彼はとある日に、自身の乳母であるハリーマ=サアディッヤの許にやって来て言いました、
「ちょっと、お母さん！どうして二人のお兄さん（つまり、ハリーマの子供たち）を昼間に見かけないのですか？」
ハリーマは答えました、
「彼らは日中、羊たちに草を食べさせるために荒野へ羊たちを連れて行くんだよ。今頃二人とも荒野じゃないかなあ？」
ムハンマド様は尋ねました、
「どうして私はお兄さんたちと一緒に行かないのでしょう？」
ハリーマは答えました、
「彼らと砂漠に行きたいのかい？」
すると「はい」と返事をされました。
よって翌日の朝、ハリーマは油をムハンマド様の髪の毛に塗り、顔立ちを整えてイエメンの数珠（邪視除けの御守り）を彼の首に掛けました。ムハンマド様は、まさに幼少期から迷信や無意味な行為と戦われていました。直ぐに数珠を首から外し、遠くに放り投げてハリーマに仰られました、
「お母さん！取り乱さず落ち着いてください、これは一体何ですか？！私には私を守ってくださる唯一の神様がついています」
この御言葉はイエメン数珠には災難除けの役割が無く、すべてこの世で起こることは唯一の神様の御手の中にある、という乳母のハリーマへ与えられたひとつの教訓となりました。

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訳者註：
※１
生後間もなくに行う儀式で、その子が災難に遭わないよう羊などの生贄を捧げることを言う。

※２
奇跡に対応する単語はアラビア語では２種類存在するが、意味が異なる。
معجزهは唯一神の御使いが預言者性نبوتを証明するための奇跡であるが、
کرامتは預言者以外の者が行う奇跡であり、預言者性を証明する為でない。
当時のムハンマド様は預言者になる以前なのでکرامتが使用される。

≪問題≫
１．ムハンマド様が誕生された際、誰が彼の保護者となったか？
２．ムハンマド様の乳母の名前は何か？彼の生誕後何日目で彼を引き取り、何処へ連れて行ったか？
３．乳児期に目撃されたムハンマド様の最初の奇跡とは何であったか？
４．ハリーマはどれ程の期間、ムハンマド様を養育したか？そして何故彼をマッカの実母の許へ送り返したのか？
５．幼少期におけるムハンマド様の迷信との最初の戦いとは、どのようなものであったか？

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慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

الّلهُمَّ صَلِّ عَلی مُحَمَّد وَآلِ مُحَمَّد وَعَجِّل فَرَجَهُم
おぉ、アッラーよ！祝福くださいムハンマド様を
彼の御一門の人々を彼らの救済を近づけてください

≪預言者様の誕生と驚くべき出来事≫
アブドゥッラーとアーミナは夫婦生活をスタートさせ、まもなくアーミナは子供を身籠みごもりました。アーミナが身籠みごもった時期にアブドゥルムッタリブは息子であるアブドゥッラーを商売のためにシャーム（現在のシリア・ダマスカス周辺）へ派遣しました。しかし、アブドゥッラーはシャームからの帰り、マディーナで病に倒れ、この世を去ってしまいました。アーミナはアブドゥッラーの死を信じられず、夢のような生活の終焉は彼女にとってとても辛いものでした。昼夜アブドゥッラーとの別れに苛さいなまれる中で唯一生きる希望はお腹の中にいる赤ん坊でした。何故ならば、身籠っている期間を通して幾度も天からの吉報を受けていたからです。それは：
「おぉ、アーミナよ！お腹いる赤ん坊は最も素晴らしい唯一の神様の創造物、唯一の神様の最後の預言者です」
数か月が過ぎてアーミナはこの吉報に慣れ親しんだのでしたが、アブドゥッラーへの想いが埋まることはありませんでした。

ついに、期待が実を結び、アームルフィール年※１のラビィーウルアッワル月１７日金曜日の夜明け、ファジル後そして太陽が昇る前に、ムハンマド様はマッカで唯一の神様の家であるカアバ神殿の近くの家で誕生しました。

ムハンマド様生誕の際にはとても驚くべきことが何件も起こりました；
１、預言者ムハンマド様誕生の朝に、全ての彫像がその場から引き抜かれひっくり返っていた。
２、イランの王達の領地（現在のイラクに位置する）にあるマダインの王の城が揺れて１４の小尖塔が崩れ落ちた。
３、サーヴァ湖（イランの首都テヘラン近郊に位置する）の水が地面に吸い込まれて乾し上がった。
４、ゾロアスター教の中心であったファールス地方の拝火教寺院で、千年以上に渡って燃えていた火が消えた。
５、アーミナ曰く、ムハンマド様が誕生される際に緑の光が彼女の全身を覆い、その輝きが頭から天空へ向かって駆け巡り、言い表せないその閃光はシャーム（現在のシリア・ダマスカス周辺）のボスラ城でも目撃された。
６、アーミナ曰く、ムハンマド様が誕生された際、ガイブ（秘密の、隠された、不可見）から呼びかける者が
「言いなさい、あらゆる嫉妬を抱く人々の損害や災難から唯一なる神様へ避難いたします、それから彼をムハンマドと名付けなさい」

ファーティマ=ビント=アサド、この誕生の儀式に立ち会ったアブーターリブの献身的な妻は、アーミナの子供が生まれた後に急いで夫の許へ行き、アブドゥッラーの子供の誕生の吉報を伝え、目撃した諸事件をアブーターリブに述べました。アブーターリブは穏やかに、そして嬉しそうにファーティマの顔を覗き込んで、彼女の話に耳を傾けて言いました、
「まさか、これらのことが驚くべきことなのかい？！わかった、ではもう１つ嬉しい知らせを君に伝えさせてくれ。いぃかい、３０年待つんだ。その時に至高なる唯一の神様は、すべての善きものと美しさを持った、アーミナの子供のような、そして彼（アーミナの子供、つまりムハンマド様）の代理人、後継者となる一人の子供を君に授けるだろう；彼のような預言者ではな
いことを除いて」

ファーティマ=ビント=アサドはこの吉報にとても喜びました。しかし自身で呟いたのでした（その頃には私もアブーターリブも老いているわ；３０年後に子供を身籠みごもることが可能なのかしら？！）

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※１
アームルフィール年とは、アブラハというエチオピアの王がカアバ神殿を破壊するために象に乗った軍隊をマッカに向けて進軍させたが、カアバ神殿を破壊することに成功する前に嘴くちばしに石を咥くわえた《アバービール》という鳥達が彼らを壊滅させた年のことを言う。この物語はクルアーンの105.象章に取り上げられており、この年をアームルフィール年と呼んだ。
預言者様の誕生年については見解が異なるが、
有名な説はそのアームルフィール年を預言者様の誕生年とするものである。

≪問題≫
１．アブドゥッラー、つまり預言者ムハンマド様の父親はどの旅で逝去して、どこに埋葬されたか？
２．アーミナはどのような天からの吉報を身籠っている間に受け取ったか？
３．ムハンマド様はいつ、どこで誕生されたのか？
４．アームルフィール年とはどのような年なのか？
５．ムハンマド様が誕生された際、同時に発生した出来事から４つ述べよ。
６．ムハンマド様の誕生後、アブーターリブはどのような将来の子供に関する吉報を妻のファーティマ=ビント=アサドに伝えたか？

بِسْمِ اللَّهِ الرَّحْمنِ الرَّحیمِ
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

الّلهُمَّ صَلِّ عَلی مُحَمَّد وَآلِ مُحَمَّد وَعَجِّل فَرَجَهُم
おぉ、アッラーよ！祝福くださいムハンマド様を
彼の御一門の人々を彼らの救済を近づけてください


著者：علی بمان ملک احمدی

≪祝福された結婚≫
アブドゥッラーは既に25歳を過ぎ、結婚相手を探していました。部族の有力者や女性の多くは、この名誉ある運命に与ることを望んでいました。
アブドゥルムッタリブ、つまりアブドゥッラーの父は偉大な学者でしたが、彼は息子アブドゥッラーにとって最適で相性が良く、そして知性的で貞操な女性を探していました。

一方で、ワハブ、彼はメッカで偉大な人物アブドルマナーフの息子であり、貞操で精神的に成熟した、当時最良の女性とされていたアーミナという名の娘がいました。彼女にはお見合い相手が沢山いましたが、彼女は誰も受け入れず、父には未だ結婚は早いです、と伝えていました。

ワハブは、娘のアーミナのために最適で成熟した夫を見つけたいと希望を抱いていました。そのため、とある日に狩猟場へ出向き、そこでアブドゥッラーを見かけました。
まさしく彼の視線がアブドゥッラーに注がれると、彼の脳裏にアブドゥッラーの青年時代の記憶が蘇ってきたのでした。
アブドゥッラーの父アブドゥルムッタリブには息子が1人しかおらず、もし唯一神が１０人の息子をお授けくださったならば、そのうちの一人を唯一神のために犠牲に捧げますと誓願していたのでした。それは、まるでまさに昨日のように思い出されたのでした。

≪アブドゥッラー、唯一神の道において犠牲となる≫
唯一神はアブドゥルムッタリブの望みを聞き入れました。年を経るごとに徐々に彼の息子の数は増えて、遂に１０人へと達しました。
アブドゥッラーはその最後の息子でした。
アブドゥルムッタリブは全ての自分の子供たちをマスジドルハラーム（カアバ神殿）へ連れていき、子供たちの名前で籤引くじびきをしました。
それは１人を犠牲に選び唯一神へ生贄として捧げる為でした。
３回この籤引きを繰り返しました。その３回とも最も幼く誰もが愛してやまないアブドゥッラーの名前が挙がったのでした。
アブドゥルムッタリブはアブドゥッラーの手を取り、彼を犠牲に捧げるためにナイフを取り出しました。
マスジドルハラームに集まっていた大衆から嘆願の悲鳴が飛び交います。何故ならアブドゥッラーはとても美しい若者で皆から愛されていたからです。
同じ母親から生まれていた彼の兄弟《アブーターリブ》は泣きながら駆け寄り、父アブドゥルムタッリブの手を取って自分をアブドゥッラーの代わりに犠牲にしてくださいとお願いしました。
彼の母親も遠くから熱い涙を流して、アブドゥッラーが助かることを望んでいました。
マスジドルハラームの広場は、アブドゥルムッタリブが本気で息子を犠牲に捧げるのか？ということで騒然としていました。

≪アーティカの提案≫
マスジドルハラームの広場は動揺し不安で沈み切っていました。
すると突然アブドゥッラーの姉の《アーティカ》が急いで走って前へ出てきて、そこにいたあるグループの提案を述べました。
「お父さん！アブドゥッラーと１０匹のラクダで籤引くじびきをなさってください。もし、再びアブドゥッラーの名前が挙がれば、またラクダの数を１０匹ずつ増やしてください。籤引くじびきでラクダの名前がでるまで」
この提案は受け入れられ、一回目、二回目…九回目、つまり９０匹のラクダとアブドゥッラーで、すべての籤引くじびきはアブドゥッラーの名前が挙がりました。しかし、第１０回目、１００匹のラクダとアブドゥッラーでは、１００匹のラクダに軍配が下ったのでした。
アブドゥルムッタリブはこのことに納得せず、三回この籤引くじびきを繰り返しました。そして三回とも１０回目にはラクダ達に軍配が下ったのでした。このようにしてアブドゥッラーは死の淵からの生還を確かなものにしたのでした。
　女性の歓声と人々の喜びの叫び声はメッカ全体を包み込みました。直ちに兄アブーターリブと姉アーティカは弟アブドゥッラーの手を取り、父の手から引きずり出したのでした。

≪祝福された結婚≫
あのマッカの日の回想から今日に至り、アブドゥッラーは成人となって数年が過ぎていました。ワハブのアブドゥッラーに対する考えは、幾つかの過去の記憶が重なり合い、崇高なアブドゥッラーに自分自身すっかり魅了されていました。その後、直ぐに家に戻ると妻に言いました、
「娘のアーミナの為にアブドゥッラーよりふさわしい者はいない。彼は最も美しく、最も善い行いをするクライシュ族の若者である」
アーミナもアブドゥッラーのような夫を自分のために受け入れました。ワハブは妻に言いました、
「アブドゥルムッタリブの許へ行きなさい、そして娘のアーミナをアブドゥッラーの妻にするための用意があることを伝えなさい」
アーミナと高貴なる彼女の家族を全て知っていたアブドゥルムッタリブは直ちにこの申し出を受け入れて、
「今まで、私の息子アブドゥッラーのためにアーミナ以上に相応しい娘からの申し出はなかった」と言ったのでした。

このようにしてアブドゥッラーはアーミナと結婚しました。そして当時の多くの女性は、このような栄誉に与ることが禁じられた為に病の床に臥せてしまったのでした。
彼女たちの一団は嫉妬によりアーミナを殺害する決心さえしたのでしたが、唯一神は彼女を御守りになられたのでした。

≪問題≫
※訳者註：ムハンマド様はアブドゥッラーとアーミナの間に生まれました。

１．ムハンマド様のお父様とお母様の名前を答えなさい。
２．幼少期のアブドゥッラーつまりムハンマド様のお父様にどのような出来事が起こったのかを答えなさい。
３．アブーターリブとアーティカはムハンマド様とどのような関係であったかを答えなさい。
４．アーティカはアブドゥッラーが犠牲にならないために、父のアブドゥルムッタリブにどのような申し出をしたのかを答えなさい。
５．アブドゥルムッタリブはアーティカの申し出をどのように行ったのかを答えなさい。
６．ワハブの娘アーミナと息子のアブドゥッラーの結婚について、アブドゥルムッタリブの考えはどのようなものであったかを答えなさい。

بِسْمِ اللَّهِ الرَّحْمنِ الرَّحیمِ
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名によって

الّلهُمَّ صَلِّ عَلی مُحَمَّد وَآلِ مُحَمَّد وَعَجِّل فَرَجَهُم
おぉ、アッラーよ！祝福くださいムハンマド様を
彼の御一門の人々を彼らの救済を近づけてください



حکمة32 : فضل فاعل الخیر
وَ قَالَ ع : فَاعِلُ الْخَيْرِ خَيْرٌ مِنْهُ، وَ فَاعِلُ الشَّرِّ شَرٌّ مِنْهُ
و فرمود (ع): نيكوكار از كار نيكويش بهتر است و، بدكار از كار بدش بدتر

叡智32
初代イマーム・アリー ع：善人は善行より優れ、悪人は悪事よりも悪いのです

解説：
善人は善行より優れ、悪人は悪事よりも悪いのは何故か？
�@常に行為者は行為よりも上位にある、つまり原因と結果の関係である。行為者＝原因は常に行為＝結果に先行している、つまり原因がなければ結果はない。よって行為者は行為そのものより先行するしより能力を有する。故に善人は善行より能力があり、悪人は悪事より悪い。

�A行為者は凡そその所有者である。つまりその所有者は多くの行為の源泉となることが可能である。よってもし貧者に手を差し伸べたり、困っている人を助ける人を見れば、我々はその人の内にその10，いや100倍ものこのような善い行いをする源泉があることを理解する。故に行為よりも行為者は上位にある。

�B善行をする人の多くはもっと多くの善行がしたいと望んでいる、だが手元にそれを実現できるだけのものがない。言い換えれば行為よりも志しが高い。ときに「これ以上できないのが残念だ。もし出来たのならあれこれできたのに」と言う。それと同様に悪人の多くは「もし出来たのならもっと多くの悪事を行えたのに」と言う。５代目イマーム・バーキル ع：信徒の意図はその人の行為より優れます。なぜならすることが叶わない善行が心の中にあるからです。不信者の意図はその者の行為より悪いのです。なぜならすることが叶わない悪事が心の中にあるからです。

�C善行を行う人たちは大抵の場合、それを阻害する原因、たとえば不当に自身の益を求める心、悪を欲する心、自身に都合のいい楽する心に抵抗して、その原因を押し返して善行を行う、故にその行為よりも行為者が優れる。その逆に悪事を働く者も悪事を阻害する原因、たとえば、清らかな天性、禁忌を犯さぬ心のブレーキがあるが、それを押し返して悪事へと足を運んでしまう。故に行為よりも行為者が悪い。

当然、この４つの間には矛盾や対立は存在せず、すべてがこの伝承の意図と重なる。