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放射性雲(放射性プルーム)

「放射性雲(放射性プルーム:radioactive plume)」についてまとめます。

気体状(ガス状あるいは微粒子状)の放射性物質が、大気とともに煙突からの煙
のように流れる状態を放射性プルームといいます。
放射性プルームには放射性希ガス、放射性ヨウ素、ウラン、プルトニウムなどが
含まれており、これらが外部被曝・内部被曝の原因となります。

放射性希ガスは、地面に沈着しないので、呼吸によって体内に取込まれても
体内に留まることはありませんが、放射性プルームが上空を通過する際に、その過程
でこの中に含まれる放射性物質によって出される放射線を受けてしまいます(外部被曝)。

放射性ヨウ素などは、放射性プルームが通過する間に地表面などに沈着するため、
通過後も沈着した放射性ヨウ素などからの外部被曝があります。

また放射性プルームの通過中の放射性ヨウ素などを直接吸入すること及び
放射性ヨウ素などの沈着により汚染した飲料水や食物を摂取することによって
放射性ヨウ素などを体内に取り込むことになり、体内に取り込んだ放射性物質
からの放射線を受けます(内部被曝)。
―原子力防災基礎用語集よりまとめました。


その放射性プルームに関する新聞記事です。
以下は読売新聞2011年6月14日(火)の記事からの引用です。
原発事故後、北西で高い線量
放射性雲と雨で地表に

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、福島県飯館村など原発から
北西方向の地域で放射線量が高くなっているのは、3月15日に高濃度
の放射性物質が同地域を通過した時間帯と降雨の時間帯が重なったため
とする解析結果を、日本原子力研究開発機構がまとめた。

同機構原子力基礎光学研究部門の永井晴康・環境動態研究グループリーダーらは、
同原発2号機格納容器下部にある圧力抑制室の破損で、放射性物質が大量に放出
されたともられる3月15日から翌16日にかけての拡散状況をコンピューターで再現した。

それによると、放射性物質が上空を煙のような形で流れる「放射性プルーム(放射性雲)」
は、15日午前中には原発から南〜南西方向に動いていたが、風向きの変化で徐々に
北西側に向かうようになった。同日夕方には南下してきた雨雲と重なり、
放射性雲に含まれる放射性物質が降雨によって落下して地表面に沈着したとみたれる。

永井さんは「16日には放射性雲は海上に流れており、15日午後の降雨による沈着が、
高い線量の地域形成の最大の要因と考えられる」と話している。



水道水の放射性物質 雨の影響監視が必要 ―厚労省検討会

水道水の放射性物質対策に関する厚生労働省の検討会は13日、
「今後、福島第一原発から大量の放射性物質が放出されない限り、
水道水の摂取制限が必要となる可能性は低い」とする報告をとりまとめた。

ただし、梅雨や台風の影響で、地表に残っている放射性セシウムが河川など
に流れ込む懸念があり
、「継続監視は必要」と指摘した。

報告書は、放射性ヨウ素について、半減期が8日と短いことから、
新たな原発からの放出がなければ影響はないと判断。

半減期が長い同セシウムの場合、地表の土砂に吸着した状態で雨に流されるため、
浄水場での除去を徹底する必要があるとし、今後も数か月間は、、週1回以上の
検査を求めた。

原発から大量の放射性物質が再度放出された場合、浄水場の取水制限、
粉末活性炭の投入、土砂の除去といった対策が必要とした。
※点線箇所タケマツ

台風6号が近づいている時に放射性プルームのことを載せるのはよろしくないかな〜と
思いつつ…(@゛@;)<むぅ。 悲しいかな活性炭にセシウムを吸着させる力はありませんし…。
汚染された大地を元に戻すことは出来ませんので、原子力エネルギーに頼り、
使ってきた以上は、この汚染を受け入れるしかないのだろうと思います。。。

因みにですが、チェルノブイリ原発事故の時には放射性プルームのことを
「チェルノブイリ雲」と呼んでいたそうです。

『チェルノブイリの真実』を読んでいて、「雨雲」についての記述がありましたので引用します。
これがチェルノブイリ雲の一つなのだろうか…?
「検証 チェルノブイリ刻一刻」には次のような記述もある。

「あるとき、雨雲がキエフに近づいたので、水文気象・環境監視国家委員会所属の飛行機がペレットを発射し、雨粒を凝固させて降らせようとしたが、雨雲は別の方向に流され、予告されたどしゃぶりにはならなかった」

汚染地図を見ると、高濃度汚染地帯は、原発周辺特に北部と西に広がっているが、
原発から北にさらに少し行くと、汚染は徐々に低くなる。
しかし原発から120キロも過ぎた地点、つまりゴメリ市の大人口密集地を越えた
あたりから、ものすごい汚染地が現れる。
それはゴメリ州の東部と、モギリョフ州の全域に広がる。
遠い所では原発から250キロ以上離れたところに、セシウムが平方キロ当たり40キュリー
を超える地域が広がっているのだ。
このあたりから国境を越えたロシアのブリャンスク州にも、猛烈な汚染地が点在し、
そこはストロンチウムとプルトニウムの汚染地でもある。

なぜ原発から遠く離れたこの地帯に、激しい汚染地が広がったのか。そのことについて
現地の人には疑問が生まれて大きくなった。
その疑惑というのは放射能を含んだ雲がこの上空を通過してモスクワを直撃しようと
したときに、人工雨を降らせて、放射能を落としたというものだ。
(中略)
水文気象委員会イズラエリ議長は、この問題について、エコロジー天然資源有効利用委員会でも説明している。
「5月10日ごろ、ニコライ・イワノービチ・ルイシコフから電話があり、『チェルノブイリのゾーンで雨が降らないよう、あらゆる手を打ってもらいたい。放射能が流れてしまう。最高レベルの放射能が流れ出てしまう。そのために普通の雲(ある日には通過しなかったし、ある日にはかなり濃密に通過した)とか、かなり強力な積雲とかが近づく前に、飛行機を送り込み、それらの積雲から降水させておくことがどうしても必要だ』と言ってきた。われわれはそうした。開始は5月10日だった」

この発言がいつ行われたのかは分からない。しかしイズラエリは反響の大きさに
驚いたのか、これが国家の極秘事項に属することだと上から強く言われたのか、
それとも実際に先の発言はなかったのか、それ以来この話を打ち消している。

各汚染された居住地のホットスポットはこの人工雨によって起きたという疑いもあるそうです。
放射性プルームから降る雨は「銀色」という報告もあります。
原爆の時の「黒い雨」とは別物のように感じてしまいます。
しかしこの銀色の雨は洗濯物に「黒いしみ」を残したそうです。

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放射性希ガスとは、
放射能を持つ希ガスのこと。
天然に存在する「アルゴン−40」は放射能を持たないが、
「中性子」を照射すると「アルゴン−41」になり、放射能を持つようになる。
またこれらは人工的に作られたものなので、人工放射性希ガスともいう。
「ラドン(ラドン−22)、トロン(ラドン−220)」は自然放射性希ガス。
原子力発電所で事故が発生した場合、主にクリプロンやキセノンの放射性希ガスが
大気中に放出させる。



こんなサイトがあります。
▼U.S. ENMIRONMENTAL PROTECTION AGENCY
パソコンChernobyl Power Plant, Ukraine
パソコンChernobyl Tour



船7月18日は海の日。

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