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『アドルフに告ぐ』

手塚治虫 作
文春文庫ビジュアル版 (1)2004年5月15日第20刷
(2)2005年8月15日第20刷
(3)2005年8月25日第20刷
(4)2005年5月25日第20刷
(5)2005年8月25日第20刷


手塚治虫による名作『アドルフに告ぐ』。
私がこの作品に出会ったのは14、5歳の頃だったと思う。そのときには無我夢中で読んでいて、ストーリーを把握しきれなかった。第二次大戦の頃にドイツがどんな状態だったのかもよく知らなかったので余計にだ。
それでも衝撃的な内容は頭にこびりついたまま離れず、いつかもう一度読まなくてはいけないなと思っていた。
断片的に焼きついた絵を思い出すと「読みたい」と思うこともあった。
人から借りて読んだために手元になくて、すぐには読めなかったために、そのまま購入するまで10年近い歳月が経ってしまった。(気が付いたら1冊525円だったのが630円になっていた…´`)。
改めて読んでみると、当時受けた衝撃と共に様々な事柄を深く考えさせられる内容で、歴史的背景を理解しているかどうかで、こんなにも違った感じを受けるとは思いもよらなかった。
この作品は、新聞記者の峠草平を中心にして、ドイツ人と日本人の混血児アドルフ・カウフマン、ユダヤ人のアドルフ・カミル、ドイツ第三帝国総統アドルフ・ヒトラー、この三人のアドルフに焦点を当て彼らの人生を描いていく。舞台は第二次世界大戦少し前から始まり最終的には中東戦争にまで及ぶ壮大なストーリーだ。
マンガではあるけれど、マンガの域を超えて人生ドラマが展開されているのがこの作品。

三人のアドルフの中で、いちばん人生を翻弄されたのはアドルフ・カウフマンではないかと私は感じている。読み込めば読み込むほど、カウフマンに感情移入してしまい、何ともいえない気持ちでいっぱいになる…。子ども時代、ヒトラー・ユーゲント時代、親衛隊時代、逃亡時代と彼の人生はめちゃくちゃな方向へ進み続け、終わる。人生とは一体なんなのだろうと思ってしまう。

アドルフに告ぐ(1)新装版』 手塚治虫著 文春文庫
アドルフに告ぐ(2)新装版』 手塚治虫著 文春文庫
アドルフに告ぐ(3)新装版』 手塚治虫著 文春文庫
アドルフに告ぐ(4)新装版』 手塚治虫著 文春文庫

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