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『無人島に生きる十六人』

無人島に生きる十六人
須川邦彦著
新潮文庫 2004年8月5日8刷

ただただ“立派”という言葉が脳裏に浮かぶ。この言葉は彼らのような人のためにあるのだと思うほどだ。とにかくみんな、聡明であり創造力豊か。
16人全員が信じあい、一致団結している姿は目映いばかり。そして、皆が皆、自分の立場をしっかりと理解している。出来得る全てのことを考え、実行する姿も見習わんとするばかりなり。知識を豊富に持っていても、その知識をどう使うか、どう使えるかということを改めて考えさせられた。“逞しさ”という言葉もこの場合にはうってつけの言葉だ。
ウミガメ牧場も素晴らしいのだが、流木のある島まで行き、そこを行き来するという発想も素晴らしい。この島へ行かなければならないと考え決まったときには、何が起こるかわからない恐ろしさがあるのだが、誰も物怖じせずにこなしてしまった。
強靭な精神力の持ち主である彼らは、どんなことに対しても「自分がやります」と立ち上がる。他の人がやってくれるだろうと、ひっそりと後ろで隠れているようなことはない。だからといってでしゃばることもない。人を立てることも知っている。そうだからこそ、争うこともなく、この無人島での生活が成り立ったのだろう。
著者が東京高等商船学校の実習生のとき、中川教官の話してくれた体験談を忘れることもなく、46年も経った後に一つの物語として描き出したことに敬服してしまう。

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