2015年06月22日
11. 別に誰だっていい
この人は、見ず知らずの女の子に突然寄ってきて、何でこういうことを?何が目的で?私は学校に行って授業に出ないといけないのに、社会人の人ならなおさら忙しくて無駄な時間など費やしている暇などないはずなのに、、、そんな大人がどうしてこういうことをして来るの?
私はただ、不安でどうしていいか分かりませんでした。
私は自分の手の引っ張られた方向を見、そしてその目を少しずつ上にあげ、その男の顔を見、
「何で?」
と聞きました。
「いや、何でもないよ。」
その男は、こんなこと何でもないだろ、何でいちいちそんなことを聞くの?という様子で、そして、
「ただ、何となく、、」
と付け加えました。
そうか、理由なんてないのだ、、、ただ、何となく、それでどこの誰だかわからない10代の子の手を無理やり引っ張り、何だかわからないがこうやって自分の性器の上に人の手を押しつえ、上から自分の手でおして揉ませたりするのだ。――私はただ黙っていました。
その時、ファオー、という音がし、代々木上原行の電車が到着しました。ドアが開き、人が降りてくる。私はどうしていいものかと、ちらちらとその男を見つつ、チャンスを見計らっていました。そして、大方の人が降りた時、今だ、とその男の手を振り払い、ダッ、と電車の方に駆け寄り、乗車しました。ドアはその時閉まり、私の安全は確保されました。
ドア越しに見えたその男、相変わらずその場に座ったまま、振り払われた自分の手を股間に置き、顔色も何も相変わらず、青白い、不気味なほどの不健康な色合いのままでした。
――特に私に興味があったわけでもさらさらない、別に誰だっていい、ただ、その時偶然に出会った子であればだれでもいい、この世に人などいくらでもいる、どうでもいい――
男の顔からは、そう読み取ることができました。
私はただ、不安でどうしていいか分かりませんでした。
私は自分の手の引っ張られた方向を見、そしてその目を少しずつ上にあげ、その男の顔を見、
「何で?」
と聞きました。
「いや、何でもないよ。」
その男は、こんなこと何でもないだろ、何でいちいちそんなことを聞くの?という様子で、そして、
「ただ、何となく、、」
と付け加えました。
そうか、理由なんてないのだ、、、ただ、何となく、それでどこの誰だかわからない10代の子の手を無理やり引っ張り、何だかわからないがこうやって自分の性器の上に人の手を押しつえ、上から自分の手でおして揉ませたりするのだ。――私はただ黙っていました。
その時、ファオー、という音がし、代々木上原行の電車が到着しました。ドアが開き、人が降りてくる。私はどうしていいものかと、ちらちらとその男を見つつ、チャンスを見計らっていました。そして、大方の人が降りた時、今だ、とその男の手を振り払い、ダッ、と電車の方に駆け寄り、乗車しました。ドアはその時閉まり、私の安全は確保されました。
ドア越しに見えたその男、相変わらずその場に座ったまま、振り払われた自分の手を股間に置き、顔色も何も相変わらず、青白い、不気味なほどの不健康な色合いのままでした。
――特に私に興味があったわけでもさらさらない、別に誰だっていい、ただ、その時偶然に出会った子であればだれでもいい、この世に人などいくらでもいる、どうでもいい――
男の顔からは、そう読み取ることができました。
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