住宅ローンの新常識 「借金は死ぬまで残ってもいい」
️住宅ローンの完済より日々の生活が大切
住宅ローン返済年齢の高齢化が進んでいる。
日本経済新聞は「住宅ローン 完済年齢上昇 平均73歳、年金生活不安定に」の見出しで、定年退職後も住宅ローンを返済し続ける高齢者が増えていくことを報じた。
なけなしの年金からローンを払い続けるリタイア生活こそ、現代のスタンダードとなりつつある。
年金によるローン返済計画にも不安がつきまとう。
ここから詳しく説明していきます。
️「不動産会社は“返せるかどうか”ではなく、“借りられるかどうか”で物件を勧める
高い家を買えば、老後も借金が残るという現実を見なければならない。
60代までに住宅ローンを払い終える人は少数派で、70歳超えは当たり前。
これまでの常識に捕らわれずに、年金生活と借金生活を両立させることを考えていく時代。
ではなぜ、老後の人生プランをめぐってこれほどの認識のギャップが生じたのか。
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️「年金でローンを払うのは恥」という考え方
終身雇用や年功序列型賃金を前提とした高度経済成長期以来の価値観を受け継いでいる。
「失われた20年」を経て、現在は非正規が増え、賃金も退職金も下がり、社会労働環境が全く違う。
⏹️NPO法人『住宅ローン問題支援ネット』に寄せられた相談
住宅ローンは返してきたが、マンションの管理費や固定資産税などが払えずに滞納となり、自宅を手放さなければならなかったケースがある。
⏹️厚労省の今年の調査
65歳以上の高齢者が介護保険料を滞納し、不動産や預貯金を差し押さえられるケースが急増しており、2018年度は過去最多の年間ざっと2万件に達していた。
️「退職金で繰り上げ返済」を考える人も多い
他に金融資産がない人に限って退職金の8〜9割を使って無理な繰り上げ返済をしているケースが目立つ。
借金は減るかもしれないが、その後は年金頼みの綱渡り生活になる。
あてにしていた再雇用の給料がコロナ禍で激減したり、病気で入院や介護が必要になれば、備えがないとすぐに生活が破綻してしまう。
それがいいことなのか。
貯金がなければ退職金は残し、住宅ローンの借金は死ぬまで残ってもいいと割り切るくらいの考えで生活を優先させる。
手元に蓄えがあれば非常時にも対応を考える余裕ができる。
借金は死ぬまで残ってもいいと聞けば驚くかもしれない。
住宅ローンには団体信用生命保険(団信)というセーフティネットがある。
多くはローンとセットで団信に加入し、万が一、返済途中で死亡したり、高度障害で働けなくなった場合、残債は全額保険で支払われる。
️実際には家族に借金は残らない仕組み
老後の資金計画を考えるとき、「年金で住宅ローンを返していく」という社会の大きな変化に対応していくのか。
「借金は残さない」という従来の発想を大切にするのかは、年金のもらい方から、働き方、健康や介護、自宅の処分や老人ホーム入居といった人生プラン全体にかかわってくるテーマ。
️国の方針にも新たな変化が起きつつある
政府与党はコロナ対策として住宅ローン減税の特例(減税期間を10年から13年間に延長)を再延長する検討を始めた。
減税期間は税金の一部が還付されて返済が楽になるが、特例は今年12月までに入居した者が対象だった。それを来年以降、新規に家を購入する者にも適用しようというもの。
その先にあるのがコロナで返済が困難になった者に対するローン減免。
大規模災害の被災者には住宅ローン破綻からの生活再建を支援する仕組みがあるが、金融庁や全国銀行協会、日本弁護士会などがその制度をコロナ関連で収入が減少した人にも適用する議論を始めた。
住宅ローンの残債は1500万円あるが、不動産価値は800万円しかない場合、返済が著しく困難であっても、売却すると多額の借金が残ってしまう。
住み続けたい人は不動産価値分(800万円)を分割で支払えば残りの債務を“免除”するといった考え方。
いわば“住宅ローン徳政令”といってもいい。
そうした議論が始まったこと自体、コロナ後の人生100年時代に国民が新たな選択を迫られていることを物語っている。
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2020年10月27日
夫のクレカを妻に渡すのは「愛情の証」なの? 30代主婦の疑問
夫のクレカを妻に渡すのは「愛情の証」なの? 30代主婦の疑問
️“ステータス”と考える人もいる
ママ友同士の見栄の張り合いにも、地域性があるのか。
⏹️都心から約2時間の郊外に念願のマイホームを建てた30代主婦
引っ越し先で知り合ったママ友付き合いの中で、思いもよらぬマウンティング攻撃を受けた。
幼稚園ママ同士の見栄の張り合いにうんざりしていた。
銀行員の夫と娘(4歳)の3人暮らし。
こだわりの住宅を建てるという夢をかなえるべく、都心から2時間近く離れた地域に引っ越した。
50坪以上の理想のマイホームは手に入れたものの、周りの人間関係には恵まれなかった。
娘の通う幼稚園には、古くからの土地持ち、いわゆる地主の奥様が多い。
不動産、造園業、内装業などが多い印象。
話を聞く感じでは、かなり余裕のある生活をされている。
金持ちエピソードはお腹いっぱい聞かされてきたが、その中でも引っかかったというのが、クレジットカードにまつわる話。
我が家は夫が銀行員ということもあり、お金にはシビア。
『クレジットカードは働きに出てから』と言われており、今は私が持つことを禁止されている」。
育児に専念する生活を送っている増田さんとしても、夫の意見に賛成だった。
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️「どこのカード渡されてるの?」
「ママ友たちに、『どこのクレジットカード渡されてるの?』と、突然聞かれた。
いつもの見栄の張り合いかなと思い、持っていない旨を伝えた。
そうしたら、その場にいたママ友たちから『不自由な生活じゃない? かわいそう』って、憐れむような目で見られた」。
どうやらママ友たちは、夫から家族カードを渡されており、それを使って自由に買い物をしている。
正直な話、こんな田舎のどこでクレジットカードを使うのか。
スーパーマーケットくらいしか思いつかない。
今の段階ではクレジットカードを持っていなくても生活に困らないと話したが、ママ友たちからの返答は意外なものだった。
『現金ってかなり汚いみたいだよ。
コロナの心配もあるし、これからの時代はクレジットカード持っていたほうが良いよ』と言われた。
️“魔法のカード”に喜ぶママ友たち
夫と話し合った結果、マイナポイント制度の開始に合わせてQR決済サービスを利用することに。
これなら接触をできるだけ避けられるし、割り勘機能もあるのでスムーズなやり取りができると思った。
えー、なんでQR決済だけなの?
引き落としに口座と紐づけされてない? 独身時代の貯金、狙われてるかもよ!』と、言われた。
どうやらママ友は、夫の口座引き落としのクレジットカードを持たされることが愛情の証だ、と言いたかった。
夫のカードを、欲しいものがあったときにすぐに購入できる“魔法のカード”のように語るママ友たち。
増田さんはその話を聞いてうんざりしたものの、笑顔で「夫と相談してみるね」と、返答した。
田舎特有の狭いコミュニティということもあり、このママ友たちと関係を切るのは難しい。
この先も付き合っていかなくてはいけないと思うと、頭が痛くなると話していた。
この現状を抜け出すには、私が働きに出てクレジットカードを持てるようにするしかない。
きっと次は、『働かされてるの? かわいそう〜』が始まる」。
夫からクレジットカードを持たされていることをステータスだと感じている層は、一定数いる。
もちろん信頼されているからこそできることではあるものの、話し合った結果それをしない家族もいる。
新型コロナウイルス対策の一環として、接触機会を減らせるクレジットカードを持つことを勧めるのは賛同できるが、“愛情”などといった主観的な物差しで、マウンティングを取りながら話を展開するのは違う気がする。
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️“ステータス”と考える人もいる
ママ友同士の見栄の張り合いにも、地域性があるのか。
⏹️都心から約2時間の郊外に念願のマイホームを建てた30代主婦
引っ越し先で知り合ったママ友付き合いの中で、思いもよらぬマウンティング攻撃を受けた。
幼稚園ママ同士の見栄の張り合いにうんざりしていた。
銀行員の夫と娘(4歳)の3人暮らし。
こだわりの住宅を建てるという夢をかなえるべく、都心から2時間近く離れた地域に引っ越した。
50坪以上の理想のマイホームは手に入れたものの、周りの人間関係には恵まれなかった。
娘の通う幼稚園には、古くからの土地持ち、いわゆる地主の奥様が多い。
不動産、造園業、内装業などが多い印象。
話を聞く感じでは、かなり余裕のある生活をされている。
金持ちエピソードはお腹いっぱい聞かされてきたが、その中でも引っかかったというのが、クレジットカードにまつわる話。
我が家は夫が銀行員ということもあり、お金にはシビア。
『クレジットカードは働きに出てから』と言われており、今は私が持つことを禁止されている」。
育児に専念する生活を送っている増田さんとしても、夫の意見に賛成だった。
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️「どこのカード渡されてるの?」
「ママ友たちに、『どこのクレジットカード渡されてるの?』と、突然聞かれた。
いつもの見栄の張り合いかなと思い、持っていない旨を伝えた。
そうしたら、その場にいたママ友たちから『不自由な生活じゃない? かわいそう』って、憐れむような目で見られた」。
どうやらママ友たちは、夫から家族カードを渡されており、それを使って自由に買い物をしている。
正直な話、こんな田舎のどこでクレジットカードを使うのか。
スーパーマーケットくらいしか思いつかない。
今の段階ではクレジットカードを持っていなくても生活に困らないと話したが、ママ友たちからの返答は意外なものだった。
『現金ってかなり汚いみたいだよ。
コロナの心配もあるし、これからの時代はクレジットカード持っていたほうが良いよ』と言われた。
️“魔法のカード”に喜ぶママ友たち
夫と話し合った結果、マイナポイント制度の開始に合わせてQR決済サービスを利用することに。
これなら接触をできるだけ避けられるし、割り勘機能もあるのでスムーズなやり取りができると思った。
えー、なんでQR決済だけなの?
引き落としに口座と紐づけされてない? 独身時代の貯金、狙われてるかもよ!』と、言われた。
どうやらママ友は、夫の口座引き落としのクレジットカードを持たされることが愛情の証だ、と言いたかった。
夫のカードを、欲しいものがあったときにすぐに購入できる“魔法のカード”のように語るママ友たち。
増田さんはその話を聞いてうんざりしたものの、笑顔で「夫と相談してみるね」と、返答した。
田舎特有の狭いコミュニティということもあり、このママ友たちと関係を切るのは難しい。
この先も付き合っていかなくてはいけないと思うと、頭が痛くなると話していた。
この現状を抜け出すには、私が働きに出てクレジットカードを持てるようにするしかない。
きっと次は、『働かされてるの? かわいそう〜』が始まる」。
夫からクレジットカードを持たされていることをステータスだと感じている層は、一定数いる。
もちろん信頼されているからこそできることではあるものの、話し合った結果それをしない家族もいる。
新型コロナウイルス対策の一環として、接触機会を減らせるクレジットカードを持つことを勧めるのは賛同できるが、“愛情”などといった主観的な物差しで、マウンティングを取りながら話を展開するのは違う気がする。
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