管理栄養士erinaの栄養相談塾☆糖尿病療養指導士の最新糖尿病治療

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血糖コントロールを行う上で大事なことですが、
　・高血糖を回避する
　・低血糖を回避する

高血糖と低血糖をどちらも回避するのって本当に難しいことなんですよね。

そして、私は高血糖を回避すべく厳しい血糖コントロールをしたが故に
低血糖を起こしている方が非常に多いように思うのです。

低血糖を頻発するということは何かしらの原因があるはずです。
例えば、食事量が少ない、活動が多い、インスリンや服薬量が多い、アルコールの摂取の後などなど。
低血糖を頻発している方は糖尿病手帳を利用して、
低血糖を起こした時の傾向を分析して欲しいと思います。
そして、低血糖を起こした理由を理解しておいてほしいと思います。
勿論、一人では難しいと思うので、医師や管理栄養士に相談しましょう。

食事で出来ることとしては、脂質を上手く活用することです。
糖質は食直後に血糖値を上昇させます。
脂質は糖質のように食後急激に血糖値を上昇させませんが、長い時間それなりに高い血糖値を保ちます。
この脂質の特徴を上手く活用することによって、低血糖を予防することが出来ます。
糖質と脂質の中間の血糖値上昇傾向のあるたんぱく質と脂質を豊富に含んだ「牛乳」がおススメです。
実際に患者さんにオススメして、効果のある患者さんもいらっしゃいました。
次の食事までの時間が空きそうな時や
今までの傾向を分析した上でこれから低血糖を起こしそうな時には、
その前に牛乳をコップ一杯飲むようにしてみましょう。

これだけで低血糖を予防出来るものではありませんが、
色々と検討しても低血糖が改善されないような場合は一度試してみてもいいかもしれません。

糖尿病は「三大合併症が怖い病気」です。
多少血糖値が高いくらいでは自覚症状がほとんどないため、検査でしか発見できません。
合併症を発症してしまうと元には戻れないので、
合併症を発症する前に血糖値をコントロールすることが何よりも重要になります。
そのために、合併症が起きていないかを調べるために定期検査を受けるようにしましょう。

【糖尿病合併症の検査】

目：糖尿病網膜症、白内障、緑内障

検査の間隔は進行の度合いによって異なります。
・正常〜単純網膜症初期：年に1回
・単純網膜症中期〜：3〜6ヵ月に1回
・増殖前網膜症〜：1〜2ヵ月に1回（状態による）
「糖尿病手帳」にデータを記入しましょう。

腎臓：糖尿病腎症の検査

糖尿病腎症になると透析となり、寿命にも影響しますので、きちんと検査を受けましょう。
・尿中微量アルブミン検査
・尿タンパク検査
・クレアチニンクリアランス検査

神経：糖尿病神経障害の検査

高血糖が続くと痛みを感じにくくなります。
気づいたときには手遅れで、足の切断に至るケースもあります。
・腱反射テスト
・振動覚検査
・知覚検査
・神経伝導検査
・心拍変動検査

合併症予防のため、合併症を進行させないために、しっかりと検査を受けましょう。

糖尿病の検査には幾つか項目があります。
有名なのは、空腹時血糖値とHbA1cですが、
測定されないことも多いですが、他にも幾つか項目があります。
頭に入れておいてくださいね。


【HbA1C（ヘモグロビン・エー・ワン・シー）】
基準値：4.3〜5.8％
血液中のヘモグロビンA1Cという物質の量を測定する検査です。
血糖検査では採血したときの血糖値しかわかりませんが、
HbA1cでは1〜2ヵ月の血糖値の平均が分かります。
よく「HbA1cは嘘をつかない」と言われますが、
その理由は、検査の前日の食事を気を付けたとしても、
この検査は直前の食事などの影響を受けないので、日頃の食生活を反映するためです。
この点が空腹時血糖値や随時血糖値と大きく異なるところですね。
一日の中で変動の大きい血糖値よりもHbA1cを活用した方が、
血糖コントロールが改善して来ているかが評価しやすいという訳です。


【血清1,5-AG（けっせい イチ ゴ エージー）】
基準値：14.0μg/mL以上
血糖値の変化を鋭敏にとらえる指標です。
血糖値が高くなると下がり、
糖尿病が軽症の場合、血糖コントロールの悪化や改善を評価することが出来ます。


【グリコアルブミン】
基準値：11〜16％
HbA1Cよりも早く変化し、検査前の約2週間の平均血糖値を反映します。
血糖値が非常に高いときの血糖の変化がよくわかります。
血糖値が高いと増えます。

いかがでしたか？
糖尿病の検査を覚えておいてくださいね。

「血糖自己測定（SMBG)」という言葉は聞いたことがありますか？
血糖コントロールを行っていく上で非常に重要になりますので、ぜひ覚えておいて欲しいと思います。


【血糖自己測定（SMBG)とは？】
「自分で自分の血糖値を測ること」です。
血糖自己測定は、自己検査用グルコース測定器を用いて測定します。
自分の血糖値の状態を知ることは、非常に重要です。
効率よく治療に役立てるためにも、血糖値を測定して、ノートに記録をし、
そのノートを持って診察に行くと主治医や管理栄養士から適切なアドバイスを得られると思います。

【血糖自己測定の目的・メリット】
・厳格な血糖コントロールのサポート
・食事療法の参考になる
・運動療法の参考になる
・薬物療法の参考になる
・インスリン投与量の見直し
・低血糖が起きた時の傾向の分析、無自覚低血糖対策
・シックデイの予防
・重症高血糖の予防
・治療の手ごたえを感じることができる

【測定方法】
医師の指導を受けるようにしましょう。
血糖値の日内変動の特徴を把握するため、
毎食前、毎食後の6時点あるいは就寝前を含めた7時点で測定を行うのが一般的です。

【重要な血糖自己測定】
・早朝の空腹時血糖値：インスリン基礎分泌の状態、就寝前のインスリン注射の評価に活用
・就寝前の血糖値：夜間に低血糖を起こしやすい方
・低血糖の症状があった時、シックデイの時の血糖値：トラブル時の測定は治療において非常に重要

血糖自己測定を有効に利用していきましょう。

食欲がセーブできないという方におススメ。
ご飯に混ぜるだけでカサがアップするので、満腹感に繋がります。


他社商品で続かなかった方でも美味しいのでダイエット出来る無農薬こんにゃく米


普通のご飯と食感が変わらない弊社のこの無農薬乾燥こんにゃく米ならば、
美味しく無理なく我慢することく続けられます。
検品と選別を徹底しているので粒そろっており、炊き上がりのムラがないため、
ほとんど白米と変わらない食感となっています。

【商品の特徴】
・こんにゃく独特の臭いがなく、食べやすい。
・食物繊維がレタスの2.5倍。
・安心の国内加工保存料着色料不使用。
・食感が通常の白米に近い。
・乾燥タイプで、保存料を使用せずとも長期保存が可能。
・炊飯後に冷凍保管できる。

ご飯に混ぜるだけなのでとっても手軽です。
決められた主食の量だけでは満足できない方はぜひ試してみてください。
食物繊維が豊富なので、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。

糖尿病の食事療法を行う上でどうしても気にしなくてはいけないのが砂糖の使用です。
砂糖は低血糖の時にも使用されるくらい血糖値を上げるものなので、
極力使用を控えるのが重要になります。

砂糖はどんなものに使われているのでしょうか？
例えば…
・嗜好品
・煮物
・ヨーグルト
・コーヒーや紅茶
・ジュースなどの清涼飲料水

食べ物の色んなものに砂糖って含まれているんですよね。

・嗜好品
　食べるルールを決める。
　人工甘味料を使った嗜好品に代える。
・煮物
　パルスイートなどの人工甘味料に代える。
　みりんなどの甘味を使用する。
　砂糖を計量して少量使用する。
・ヨーグルト
　小パックのものの多くは砂糖を含むので、大ヨーグルトを使用する。
　砂糖は使用しない。
・コーヒーや紅茶
　砂糖は使用せず、パルスイートに代える。
　市販のコーヒーや紅茶は砂糖を含むことが多いので注意する。
・ジュースなどの清涼飲料水
　水分補給は、水やお茶にする。
　人工甘味料を使用したゼロキロカロリーのものに代える。

なるべく砂糖を使わないようにすることで、
血糖コントロールが改善されることを実感して頂きたいと思います。

同じエネルギーの食事であっても食べ方一つで食後の血糖値の上昇の仕方が変わります。
少しの心掛けで改善出来るので、ぜひ実践してみましょう！

�@野菜・きのこ類、こんにゃく、海藻類を先に摂取する。
　食物繊維を多く含むものを先に摂取することによって、吸収されにくくなり、
　食後の血糖値上昇を緩やかにしてくれます。
　また、先に野菜等を摂取することによって満腹感も感じることが出来ます。

�Aゆっくり噛んで食べる
　単純ですが、意外に重要なのが、「ゆっくり食べること」
　満腹中枢を刺激されるには時間がかかるので、
　早食いだとどうしても満腹中枢が刺激されるまでにタイムラグができ、食べ過ぎてしまいます。
　食べ過ぎ予防には「ゆっくり食べること」が非常に重要です。

�B乳製品や果物類は嗜好品の代わりに利用する
　乳製品や果物は食事と一緒に食べるのでも構いませんが、
　嗜好品がやめられないという方は、
　嗜好品の代わりに乳製品や果物を利用すると良いですね。
　ただし、一日の目安量を守るようにしてください。
　（牛乳なら180ml、果物なら1単位）

どうでしたか？
食べ方一つで変わる食後の血糖値。
少しの心掛けを大事にしてみましょうね。

先日少しふれましたが、今日は主食量の決め方についてお話します。

主食量は指示エネルギーを元に決定します。
主食量は指示エネルギーの50〜60％です。
ここでは間をとって55％で計算します。

例）指示エネルギー1600kcalの場合
1600kcal×0.55＝880kcal
880kcal÷3≒293kcal/食
293kcal÷168kcal（ご飯100gのエネルギー）×100＝174g/食

つまり、指示エネルギー1600kcaの方の適正な主食の量はご飯なら180g程度ということになります。
180gは約1/2合になります。
主食の摂り過ぎは血糖値を上げますが、適量180gは毎食欠かさず摂るように心掛けましょう。
食前に野菜を摂取すると食後の血糖値上昇を緩やかにすることが出来ますよ。l

今日は、覚えておきたい1単位＝80kcalの量についてお話します。

【主食】
・ご飯：50g⇒コンビニおにぎりは100gなので2単位です。
・食パン：30g⇒食パン6枚切りは60g（2単位）、8枚切りは45g（1.5単位）です。
・うどん：80g

【果物】
・りんご・なし：半分
・バナナ：1本
・柿・桃：1個
・みかん：2個
・キウイ：1個半

【野菜】
・300g

【たんぱく質】
・卵：1個（50g）
・挽肉：40g
・木綿豆腐：100g
・鮭：1切れ（60g）

参考にしてみてくださいね。

昨日、指示エネルギーの確認（計算）をしてみましたね。
今日は、その後に心掛けて頂きたいことについてお話します。

�@指示エネルギー量を三分の一してみましょう。
　一食あたりのエネルギーが計算できます。

�A外食ではエネルギー表示を確認しましょう。
　一食あたりのエネルギーが�@よりかなり多い場合には、
　主食を残すなどして調整しましょう。

�B嗜好品類のエネルギーを確認しましょう。
　一回当たり100kcal以内にするのが理想的です。

�C主食のエネルギーは指示エネルギーの50〜60％が理想です。
　指示エネルギーが1600kcalの場合、800〜960kcalです。
　白米であれば、炊いた状態で180g×3食（907kcal）になります。
　
出来ることから始めてみませんか？