2020年09月06日

太田道灌お勧め本(童門冬二さんの小説)

当ブログでは太田道灌ゆかりの地を頻繁にご紹介していますが、今回はお勧め本のご紹介です。

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[撮影:東京国際フォーラム]

■太田道灌お勧め本■
道灌に関する書物は沢山ありますね。小説に絞ってもたくさんありますが、当ブログでは『上杉鷹山』の時と同様、童門冬二さんの本をお勧めします。混乱に陥っている関東において、人の思惑が複雑にからんでいるにも関わらず、この小説はすっきりとわかりやすく道灌を描いているような気がします。

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童門冬二さんの『上杉鷹山』は前半で男泣きしました。『太田道潅』は後半が特にお勧めです。道灌の如く高潔に生きることは難しいですが、読んで感情が揺さぶられるは、そうでありたいという願いが、心の奥には備わっているということかも知れません。

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[撮影:川越市役所]


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2020年03月20日

暗渠パラダイス! お勧め暗渠本のご紹介

今回は本のご紹介です。その名も『暗渠パラダイス!』。以前当ブログでもご紹介した『暗渠マニアック!』の著者である山英男さんと吉村生(なま)さんのコンビによる暗渠本第2弾。お二人は暗渠マニアックスとして各種イベントを開催したり雑誌等で活躍中で、各々が人気暗渠ブロガーでもあります。私はもともとその暗渠ブログのファンでした。

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■そもそも暗渠とは■
城跡ブログでありながら、当ブログにたびたび登場する『暗渠』の文字。まずこれは『あんきょ』と読みます。地下に埋設された川や水路という意味に受け取って下さい。見えない川。蓋をされた川。そんな感じですかね。

都市化とともに川の暗渠化がすすみ、むかしそこにあった景色は失われました。気が付けば、街に埋もれるように不自然な小道が残るだけ。

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不自然なその小道

いまも水が流れているのかもしれませんよ

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見えなくたって、流れが途絶えた訳ではない。ということは、今でも川なんです。大雨ともなれば、空から落ちてくる水を集めて下流へと流す。真夜中の川がそうであるように、人に気付かれず、意識もされず、ただ淡々と水が流れている。


<谷端川>
AnkyoParadise.jpg
これは私の個人撮影。板橋区の暗渠です。

ひと知れず
絶えることない水の流れ

暗渠の受け止め方は人それぞれですが、私個人はそんなところに心を惹かれてしまいます。

今回ご紹介の『暗渠パラダイス!』が、姿なき川への水先案内人となってくれれば嬉しいです。

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別に遠くに行かなくたって
すぐそこに異世界が待っていますよ

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タグ:暗渠
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2018年01月02日

お勧め本 上杉鷹山(童門冬二著)

<上杉鷹山公>
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[撮影:米沢城跡]

■童門冬二さんの名作■
今回は童門冬二さんの小説『上杉鷹山』のご紹介です。


鷹山は「なせば成る・・・」の名言、そして改革を成功させた政治家として有名ですね。しかし組織というものは、そう簡単には変えられません。その険しく長い道のりを、一冊の本にまとめあげたのがこの小説です。

どんな内容

財政難の米沢藩を建て直すため、上杉家を変貌せしめ、困難と思われた改革を実現させた養子当主・上杉鷹山の物語です。鷹山は城の外を自分の目で確かめ『肌で感じる』ことを行動の基本とし、人に求める「節約」も、まず率先垂範で自らに課しました。

慣習より実質

現状を直視し、身の丈にあった国作りを試みます。

しかし、かつて栄華を誇った名門ならではの壁に阻まれ、改革は思うようには進みません。抵抗勢力の大半は藩の上層部。つまり既得権者です。これに対し、普段は発言すら許されない下級武士たちが次々と改革の趣旨を理解し始めます。
鷹山の不屈の姿勢に、変わり始める米沢藩。自らが「火種」となることで、周囲の人の心に火がつき、それがまた他の誰かの心の火種となる。意識変化が連鎖して拡がり、改革は少しずつながら実現されていく。

なせば成る
なせば成る なさねば成らぬ 何事も
成らぬは人の なさぬなりけり

この名言は改革期の鷹山の言葉です。特に後半の「成らぬは人の なさぬなりけり」。これは鷹山の小説を読んで以降、ずっと心に留まっている重い言葉です。何も成しえないのは「本気で成そうとしていないからだろ?」。そう言っているように思えてなりません。

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私は上下巻に分かれた単行本を会社の先輩からお借りし、読み終えた後に上と同じものを自分用に購入しました。個人的には上巻(つまり前半)で涙が出尽くしたような感じです。勿論、あくまで一冊でひとつのお話です。

以上、童門冬二さんの小説のご紹介でした。



(ついでに)

■当ブログ記事のご紹介■
別記事でもまとめさせて頂きましたが改めて。鷹山ゆかりの地を、10回に分けて投稿させて頂きました。いうまでもありませんが、童門冬二さんの小説の影響です。

鷹山ゆかりの地
@米沢藩上杉家跡記事へ
A晩秋の米沢城記事へ
B籍田の碑記事へ
C白子神社記事へ
D原方衆屋敷跡記事へ
E山中の塩田跡記事へ
F普門院記事へ
G餐霞館跡記事へ
H上杉顕孝の廟記事へ
I松岬神社記事へ

<松岬神社>
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以上です。当ブログ、普段は「城跡巡り」を中心としたブログですが、自分の感動した本などもご紹介させて頂いております。拙ブログですが、時々覗いて頂ければ幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございます。
タグ:鷹山
posted by Isuke at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | お勧め本

2017年11月23日

お勧め暗渠本「暗渠マニアック」「はじめての暗渠散歩」

■お勧め暗渠本■

今回は本のご紹介です。城跡ブログでありながら、当ブログにたびたび登場する『暗渠』の文字。その関連図書で、個人的にお勧めの本を2つ選んでみました。

<暗渠本>
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人気暗渠ブロガーがタッグを組んだ暗渠本「暗渠マニアック」。もともとお二人のブログの読者だった私にとっては待望の一冊でした。タイトルの通り、ちょっとマニアックです。
そして更に今回、暗渠マニアックのお二人を含む四名の暗渠人により、「はじめての暗渠散歩」という本が出版されました。暗渠にまだ馴染みのない方も、きっと気軽に読んでもらえるような気がします。

◆今回のお勧め◆
はじめての暗渠散歩(ちくま文庫)
最新暗渠本です!
本田創/山英男/吉村生/三土たつお


◆私の愛読書◆
暗渠マニアック(柏書房)
値段もそれなりですが(笑)内容も濃い
吉村生/山英男


暗渠本は他にもあるのですが、当ブログではこの二つをお勧めします。


■暗渠について■
以下は暗渠にちょっとだけ足を突っ込んだ私個人の解説です。

⇒暗渠とは
見慣れないこの字では「あんきょ」と読みます。「地下に埋設された川」という意味に受け取って下さい。なくなってしまった川。蓋をされた川。そんな感じですかね。

⇒暗渠化
川の風景は失われました。その後も風景は変わり続け、街の一部として得体の知れぬ小道が残るだけ。

⇒水は流れている
暗渠化されていても水が途絶えた訳ではありません。見方を変えれば今でも川。その流路は谷筋、雨が降れば水が集まる場所です。大雨を受けとめ、下流へ水を逃がす川。誰にも意識されず、溢れたり悪臭を放つと注目されます。

<暗渠の道>
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川面の見えない川です。

<暗渠の橋>
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残された橋です。

⇒それをどう見るのか
暗渠を知ると、街の見え方は変わります。ではどう見えるのか?それは人により異なります。どこに着目し、何に拘り、どう受け止めるのか・・・。絶対にこう見るべきとか感じるべきとか、そんなものはありません。あった方が楽ですかね?でも自分で考えたほうがいい。それが答えだと思います。その人にとっての。

答えがあるとすれば、それぞれの人の心の中。人によっては、心のずっとずっと奥に答えがあるのかも知れません。
タグ:暗渠
posted by Isuke at 14:28| Comment(2) | TrackBack(0) | お勧め本

2017年08月22日

お勧め本「花の慶次〜雲のかなたに〜」 夢の続き今しばらくご覧いただきたい

名作「花の慶次」をいわゆる大人買いしました!

■花の慶次・全巻購入■
むかし全巻持っていたのに、引っ越しを繰り返すうちにどこかで捨ててしまいました。ただ忙しく仕事にまみれ、記憶からも遠ざかっていましたが、時代小説などを読むようになり、機会があって「花の慶次」の原作・一夢風流記を読むに至り、どうしてもまた同じ感動を味わいたく、いわゆる大人買いしてしまいました。
<全巻>
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●作品概要
花の慶次〜雲のかなたに〜
かつて少年ジャンプに連載されていた歴史漫画。原作:小説家・隆慶一郎原作/作画:原哲夫。戦国一の傾奇者・前田慶次郎利益(とします)を中心に、魅力的な「つわものども」が描かれた作品です。前田慶次はあの前田利家の甥。実在した人物がモデルになっています。

<原作の小説>
FANmybook (4).JPG
原作の小説もお勧めです。こちらはかなり深いものがあります。

■大人買い■
この言葉、大人がカネにものを言わせたみたいであまり好きではありません。ただ現実としてお金持ちではなく、仕事に追われて時間が少ないのだから貧乏ともいえます(仕事があるだけ感謝はしてます)。無いと言ってもこんなブログをやっているのだから、通勤電車で携帯を見たり、帰宅してパソコンと向き合う時間くらいはあります。そういう会社員、けっこう多いのではないでしょうか。
そういう人こそ「あっ」と思ったら大人買い、つまり「まとめ買い」が良いと思います。あの、衝動買いとはちょっと違います対象となるものを熟知している。それを前提にしています。昔持っていたとか、借りて読んで感動したとか。つまり、少なくとも自分にとって間違いのないものです。
好きになれるものには意識して心を傾けないと、なかなかアクションに結びつきません。中途半端に大人だと、そこまでしなくてもとか、やらない理由を思慮深さとか言って正当化してしまいます。まぁ仕事ならそんなこともあるかも知れませんが、自分自身のことですよね。世間並みに遊ばねばと流行りを追ったって、そんなの人に合わせてるだけ。誰の時間でしょう。人と関係なく、自分の時間を過ごす。大人のまとめ買いも、そのための手段の一つです。

ということで
個人的にはAmazon通販が楽でした。

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読んだことがある方へ
■昔からのファンです■
<堂森善光寺>ゆかりの寺
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米沢市南部の堂森。ここに前田慶次ゆかりの寺があります。画像は夏の訪問。春も秋も、そしてわざわざ真冬に訪問したこともあります(米沢の冬を体感したくて)。周囲からは、同じ場所に何度も行くので笑われます。まぁそう言いたくなる気持ちも分かりますが、東京ディズニーランドに何度も行く人は笑われませんね。同じですよ。世間で流行ってるか流行ってないか。たったそれだけの違いです。

■根強い人気■
「花の慶次」でネット検索すると、根強いファンが多いですね(私もそうですが)。「名言集」なんていういいサイトもありますね。前半だと奥村助右衛門千利休、中盤からは直江兼続などなど。台詞を見ただけでシーンを思い出せます伊達政宗の「これが、母親が息子に食わせる初めての料理か」は、いわゆる名言というより、シーンそのものに涙が出ます(母親が政宗を毒殺しようとしたシーン)。このお話は史実もドロドロなのでどうなることかと思いましたが、弟の伊達小次郎が実は生きていて(史実とは異なりますが)、最後に「生きるだけ生きたら野垂れ死に致します」と爽やかに去って行くので、やや救われました。まぁ人それぞれ心に残る台詞は違うと思います。ファンなら誰でも知ってるのはこれですよね。

虎はなにゆえ強いと思う?もともと強いからよ

これは圧倒的な存在であり続ける慶次らしい台詞ですね。秀吉の命を狙って舞った後の「人としての意地でござる」とか、あるいは「手前にもわかりませぬ」。あの天下人との問答も忘れられません。

私が一つだけ選ぶとしたら、やはり背景も含めてですが、景勝の「これは夢であろう?」という思い(配慮)に応えた時の台詞ですね。

ならば
夢の続き 今しばらくご覧いただきたい


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[米沢駅にて]

以上です。今回はご紹介でした。いつも以上に個人的な思い入れとなりましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。下は文中にもあった原作の小説『一夢庵風流記』です。

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-----------補 足-----------
読んだことない方へ
本のまとめ買いをお勧めしましたが、それは過去に読んだとか、ある程度内容が予測できるものに絞った方が良いですよね。今回の私の記事は、あくまで「内容を良く知っている人」に、「もう一度読んでみませんか!」という感じで勧めているつもりです。当ブログがきったけで花の慶次に興味を持たれた方は、まずは本屋さんでのぞいてみて下さい。一冊だけなら、衝動買いも悪くありませんね。一冊なら第15巻(最終回)がお勧めです。

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posted by Isuke at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | お勧め本

2017年03月13日

九戸城と小説「天を衝く」

今回はお勧め本のご紹介です。

■九戸城跡■九戸政実の居城
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[岩手県二戸市福岡城ノ内]
統治者により福岡城と改名されましたが、ずっと九戸城と呼ばれ続けています。高橋克彦さんの長編小説「天を衝く」読み、衝動にかられてこの地を訪れました。

当ブログ九戸城訪問記は↓こちらです。
北の猛将・九戸政実を訪ねて


■小説のご紹介■

天を衝く

奥州を軽んじる天下人に対し、九戸政実(くのへまさざね)は反旗を翻しました。武士として当然のこと。それをするために戦いました。理不尽なる者とは断固として戦う。武士としての務め、人としての意地を貫き通しました。この小説は、東北の戦国武将であった政実が、さまざまな苦難や葛藤を乗り越えながら、後世に語り継がれる英雄になる姿を描いた長編小説です。

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天を衝く(1) (講談社文庫) [ 高橋 克彦 ]




■つわものどもが夢の跡■
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「荒城の月」のモデルとなった城については諸説ありますが、私にとっては九戸城が最有力候補です。
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