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2022年01月23日

遠山の金さんゆかりの寺院(巣鴨)本妙寺

今回は遠山金四郎、いわゆる『遠山の金さん』ゆかりの地のご紹介です。

<本妙寺山門>ほんみょうじ
Homyoji-Gate.JPG
山号は徳栄山

<説明板>
Toyama-Kagemoto-cemetery.JPG
遠山金四郎景元之墓は東京都指定旧跡となっています

<本妙寺本堂>
Homyoji-Main-hall.JPG
創建は駿府(1571年)で、徳川家康の江戸入城に際して江戸に移転。歴史ある寺院です。


■遠山の金さん■
最近の若い人には馴染みがないかもしれませんが、オッサン世代なら誰でも知っている遠山の金さん。演じた役者さんも名優ばかりですね。毎回ストーリーは違っても、最後は大体同じです。

お白洲でシラを切る悪党どもの言い分に対し、奉行としての品格を保ったままじっと耳を傾ける。そして最後の最後に急変して

金さん:
やかましぃやい!悪党ども!

いいですね。
そして見事な桜の彫り物を見せつけて

金さん:
これに見覚えがねぇとは言わせねえぞ!

悪党ども:
へへえ〜

このパターンです。

知らない人のために補足すると、お裁きをする遠山金四郎と、悪党どもの悪事を目撃した町人「遊び人の金さん」は同一人物ということです。同一人物である動かぬ証拠が、見事な入れ墨となります。

もちろん作り話です。ただ、遠山金四郎は実在した人物です。そして、奉行でありながら入れ墨があったことや、庶民から人気があったことは事実のようです。


■遠山景元■とおやまかげもと
私も金さんについて詳しくしっているわけではなかったので、恒例によりWikiさんで調べさせて頂きました。正式には遠山景元といいます。通称の金四郎は、長崎奉行を務めたこともある父・遠山景晋と同じとのこと。お父様も『遠山の金さん』だったわけですね(そう呼ばれていたかは別)。

遠山家はかなりしっかりとした家のようですが、青年期の金さんについてWikiさんからそのまま抜粋させて頂くと『複雑な家庭環境から、家を出て町屋で放蕩生活を送るが、後に帰宅する。』とあります。

ちょっとグレた?

まぁ詳細はわかりませんが、このあたりが『遊び人の金さん』として脚色しやすいのかもしれませんね。

さて
ちょっと変わった経歴というだけでは庶民の人気者にはなりません。これは時代背景と関係があるようです。遠山金四郎が奉行として活躍した時期は、ちょうど老中・水野忠邦が「天保の改革」に着手していた頃です。財政を立て直しですね。それそのものは重要ですが、娯楽を取り上げようとしたり、庶民の暮らしを徹底的に規制したので、かなり不評でした。南町奉行がこの政策に加担したのに対し、北町奉行の遠山金四郎は庶民の規制にあまり積極的ではなく、ある程度黙認したそうです。

遠山様は話がわかる

庶民の人気に差が出るのは当然ですね。遠山金四郎も勤め人ですから、ある程度は上からの指示に従ったようですが、庶民への極端な締め付けには反対し、老中水野忠邦と対立したようです。このためか、一旦は北町奉行を罷免されています。上司と部下で戦えば、上司が勝つのが普通ですね。

これで金さん終わった?

まだ続きます。
老中の水野忠邦が失脚し、他の職についていた遠山金四郎は南町奉行として復活しました。ひとりの人間が北町奉行と南町奉行を務めるのは極めて異例のことだったそうです。その後は病気を理由に家督を嫡男に譲り、剃髪して帰雲と号しました。現役の金さんはこれで終わりです。

<本妙寺境内>
Homyoji-Precincts.JPG
現役引退の3年後、金さんは63歳で没しました


■本妙寺墓所■
<墓所案内板>
Homyoji- information.JPG
遠山金四郎は6区です。お隣の4区には剣術家・千葉周作のお墓もあります

<遠山金四郎>
Homyoji-Directions.JPG
これは分かり安い。そして

<遠山金四郎景元墓>
Grave-Toyama-Kinsan.JPG
こちらです。すみません。当ブログ、お墓そのものの投稿はなるべく避けたいので、ちょっと加工させて頂きました。雰囲気は伝わると思います。

ということで
遠山の金さんこと遠山景元と、墓所である本妙寺のご紹介でした。


<史跡案内>
Information-Historic-Sites.JPG
金さんの他にも多くの偉人が静かに眠るお寺です。また明暦大火の火元とされていることから、その供養塔も設けられています。一般の方を含む墓所ですので、訪問には配慮が必要です。

Homyoji-Information.JPG
お邪魔させて頂きました

■訪問:本妙寺
(徳栄山 惣持院 本妙寺)
[東京都豊島区巣鴨]5丁目
※江戸時代は現在の文京区本郷

■参考及び出典
・説明板(東京都教育委員会)
・Wikipedia:2022/1/23



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