2021年11月13日

黒川丸山城のなごり(川崎市)古代東海道沿いの丘

今回訪問の黒川丸山城は、歴史不詳の城です。いつ築かれたのか、誰の城かも分からない。更に、遺構も確認できず。かつてそこに城があったという伝承のみを頼りに足を運んでみました。

<現地到着>
Kurokawa-Low-mountain.JPG
ここは川崎市北部の多摩丘陵。城が築かれたと思われる山は比高だと20m程度と思われます。低層の丘に築かれた山城ということですかね。丘の上には鉄塔が見えます。あそこが頂上でしょうか?

<もみじ広場>
Kurokawa-Guide-plate.JPG
麓は公園として整備されている様子。本当にここで良いのか不安もありましたが、説明板を見つけてちょっとだけ安堵しました。

<現地説明板>
Kurokawa-MaruyamaJo-Explanatory-text.JPG
説明文は長文で、上段には『古代東海道』に関する記述がありました。この付近を古代の東海道が通っていたという興味深い話ですが、下段の『丸山城』に関するところ(画像部分)を紹介させて頂きます。タイトルは『丸山城と烽火台』となっています。ほうかだい?どういうことでしょう。以下に抜粋させて頂きます。
『この正面の斜面上にある高台(現・黒川配水場)の付近を黒川側の人々はかつて丸山城と呼んでおり、中世の通信基地としての物見や狼煙台(煙を高く上げて連絡をとる施設)が存在したとも考えられます。
また古代の東海道が存在したならばそれに沿って、中国の唐の制度にならった古代の烽火台(とぶひ=火を高く上げて次の中継地から目的地へとつないでいく施設)が併設されていた可能性もあり、ここに続く中継地の考えられる南方の野津田上ノ原の高台には 「飛尾」「飛平」などの地名も残っています。』

とのこと。最後の地名のフリガナは「とびお」「とびひら」です。

城というより、物見や狼煙台があったと推定されているわけですね。それは相模と武蔵をつなぐ『古代の東海道』とも繋がる話。なるほどです。まぁ何であれ、現地ので来たのですから、とりあえず山へ入ることにしました。

<普通の道>
Road-Maruyama-Jo.JPG
この道を行けば、しかるべき所へ着きそうな気もしましたが、山は低いし、迂回する必要などないだろうと思い…

<突入>
Maruyama-Jo-Mountain-road.JPG
中途半端なところから山へ入りました。誰かが通った痕跡があるのですから、何とかなるであろうと

<鉄塔>
Under-the-tower.JPG
行き止まり。見上げれば鉄塔。まぁ山城探索では時々遭遇する構造物です。それは良いとして、何とかここを通り抜けたいのですが…

<柵>
Do-Not-Enter.JPG
鉄塔の敷地を通過することは叶わないようです。一旦戻ることにしました。

<登山道>
Maruyama-Jo-Standard-Road.JPG
普通の登山道に戻りました。最初からこの道を行くのが賢い人です。

<坂の上>
Maruyama-Jo-the-top.JPG
平な場所が見えてきました

<頂上>
Suwadake.JPG
低層の山の頂上です。何かあります。

<諏訪ヶ岳>
Highest-Peak-Kawasaki.JPG
国土地理院、そして144.3mと記された杭。比高はそれほどでもありませんが、ここが川崎市最高峰とのことです。

<道しるべ>
Yokoyamano-michi.JPG
丸山城に関する表示はありませんが、ここが鎌倉街道から2q以内だということは分かりました。そして、よこやまの道というのが、いわゆる古代東海道ということですね。海沿いの東海道ではなく、相模の国府と武蔵の国府を多摩川や多摩丘陵を越えて繋がる内陸の道。よこやまの道という呼び名は、万葉集で「多摩の横山」と詠まれたことに由来するとのこと。

<よこやまの道>
Kurokawa-Maruyama-1.JPG
この山には古代東海道のための烽火台があった?あるいは、鎌倉街道のすぐ東側なので、この山には街道を見渡すための物見台を兼ねた城があった?いろんな想像が膨らみますが、探しているのは城の痕跡なので、また動き始めました。

<古道>
Maruyama-Castle-Ruins.JPG
またてくてくと歩き始める。そして

<黒川配水場>
Kurokawa-Maruyama-Castle-Ruins.JPG
どうやらここまでか。これ以上は進めない…

丸山城の中核があったと思われる場所は、現在は黒川配水場となっています。門が閉ざされ、当然関係者以外は立ち入り禁止です。仮に入れてもらえても、この様子だと遺構は無いでしょう。そもそも低層の山ですし、この付近のみを整備した単郭式の城だったと思われます。城というより、砦といった方がイメージが近いのかもしれません。

ということで
謎多き川崎市麻生区黒川の城跡のご紹介でした。

--------■ 黒川丸山城 ■--------
別 名:丸山城
(築城者・城主他:詳細不明)
現 況:黒川配水場
[川崎市麻生区黒川]

■参考及び抜粋
・現地説明板
・Wikipedia:2021/11/13



お城巡りランキング

------ 追 記 -------
城は謎でしたが、すぐ近くでのどかな景色と出会えたので、とても満足な訪問となりました。城とは無関係ですが、画像だけ貼っておきます。

<川崎市黒川地区の農地>
Kawasaki-Kurokawa.JPG
ここが川崎市とは思えません

<黒川池谷戸緑地>
Kurokawa-Ryokuchi.JPG
[川崎市麻生区はるひ野] 3丁目
posted by Isuke at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[関東]
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
http://fanblogs.jp/tb/11094184
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 街の中の土塁跡 山形城三ノ丸のなごり
  3. 3. 北条五代の夢の跡 (小田原城)
  4. 4. 巣鴨駅近く 徳川慶喜ゆかりの地
  5. 5. 東京国際フォーラムの太田道灌像
  6. 6. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  7. 7. 岡崎城のなごり
  8. 8. 高天神城のなごり
  9. 9. 伊奈一族と玉川上水
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
最新記事
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

クルマで行く山城さんぽ100 絶対インスタにアップしたい「絶対見たい名城」30選 (CARTOP MOOK ACTIVE LIFE 009)

[当サイトお勧め本]

図説・戦う城の科学 古代山城から近世城郭まで軍事要塞たる城の構造と攻防 (サイエンス・アイ新書) [ 萩原さちこ ]

小説上杉鷹山 (集英社文庫) [ 童門冬二 ]