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2021年09月23日

河越氏ゆかりの神社(川越市)上戸日枝神社

かつて武蔵国で勢力を誇った河越氏ゆかりの神社を訪ねました。河越氏は鎌倉幕府の有力な御家人であり、ここ上戸の地を拠点に勢力を誇っていました。

<上戸日枝神社>うわどひえじんじゃ
Uwadhie-Shrine-torii.JPG
まず正面の石鳥居から。参道の左右には、境内社が祀られています。

<神明社>
Uwadohie-Precincts-shinmei-shrine.JPG
<八坂神社>
Precincts-haciman-shrine-Uwadohie.JPG
参道を挟んで向き合って配置されています。

更に進むと

<参道と拝殿>
Uwadohie-Shrine- Haiden.JPG
いよいよ拝殿です

<拝殿>
Kawagoe-Uwadohie-Shrine- Haiden.JPG
京都の新日吉山王社に河越氏が荘園領地を寄進した際に勧請したと伝わります。河越氏は代々この神社を鎮守として崇めました。日枝神社と改称したのは明治になってから。それ以前は新日吉山王宮と呼ばれていたわけですね。

<本殿と境内社>
Uwadohie-precincts.JPG
本殿は隙間から拝見させて頂きました。撮影できなくもなかったのですが構図に無理があり断念。本殿の両脇には日枝の神使である猿の像が置かれていました。右手の境内社は疱瘡神社・八幡神社・八坂神社です。

<本殿と境内社>
Uwadohie-Shrine-Precincts.JPG
こちらは社殿の向かって左側の境内社。大地主神社・御嶽神社・白山神社が祀られています。

そして
<浅間大神>
Fuji-worship.JPG
<愛宕神社>
Atago-Shrine.JPG
それぞれ境内の一画に祀られています。全てご紹介できたわけではありませんが、雰囲気はお伝えできたと思います。

さて
河越氏ゆかりの神社としてお邪魔させて頂いておりますので、現地で確認した由緒をご紹介します。
<日枝神社(新日吉山王宮)の由来>
honorable-history.JPG
こちらの碑文には、河越氏は『河肥三十三郷を荘園として後白河法皇に寄進し、自らは荘園官として力を振るう』と説明されています。この繋がりで、ここ上戸に新日吉山王(日枝神社)が勧請されたわけですね。
その後の説明では『江戸館の主である江戸氏は、河越氏の分れであることから』江戸館を築く時に河越氏の氏神の分霊社を鎮守社として祀り、これが赤坂の日枝神社である旨が記されています。
[『』内は原文の抜粋]

なるほど。江戸氏も河越氏と同じく秩父氏の支流。河越氏の祖となった河越重綱の四男重継が江戸氏の祖です。江戸郷を領して江戸氏を名乗りました。その江戸氏が館を築く際に一族の神を祀った。納得です。

ただ、それが赤坂の日枝神社というのが、私にはどうもしっくりしません。個人的に太田道灌好きなせいもありますが、赤坂の日枝神社は江戸城築城者の道灌が勧請したのが始まりというお話を信じています。

このあたり、どちらを信じる?というより、どう受け止めますかね。

<社額>
Uwad-Hie-Shrine.JPG

江戸氏が新たな領地となった江戸郷の守護神として、河越氏館近くの上戸日枝神社を勧請した。いい話ですね。
太田道灌が江戸城を築城し、江戸の繁栄を願って川越の無量寿寺(現在の喜多院)の鎮守である川越日枝神社を勧請した。こちらもいい話ですね。

私は学者ではないのでこれ以上考えず、両方受け入れたいと思います。

ということで
河越氏が鎮守とした上戸日枝神社のご紹介でした。北条氏による鎌倉幕府独裁体制の基礎を築いた北条時頼より、社領の寄付を受けた神社です。その当時の河越氏の勢力、御家人としての立ち位置までも伝わってきますね。

■訪問:上戸日枝神社
[埼玉県川越市上戸]316-1

■参考及び出典
・Wikipedia:2021/9/23
・猫の足あと:2021/9/23
・現地説明(碑文)
『日枝神社(新日吉山王宮)の由来』


■参考画像(当ブログ内)■
<河越氏館跡>
Kawagoe-yakata-ato- (6).JPG
[埼玉県川越市上戸]

<赤坂日枝神社>
shirononagori323 (2).JPG
[東京都千代田区永田町]



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posted by Isuke at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ゆかりの地
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