2021年06月30日

将軍も通った北区の坂道(清水坂)

今回は東京都北区の坂の話です。

<清水坂>
Shimizu-Slope-plate.JPG
ちょっと光の関係で見えにくいですが清水坂と刻まれています。

<ゆるやかな坂道>
Shimizuzaka.JPG
比較的ゆるやかで長い坂道。かつてはもっと急な坂だったそうです。画面左手は児童公園となっていますが、もともとは崖。そこから水が湧き出ていたことが坂の名の由来です。

ただの坂ではないか?

まぁそうなんですが、この道そのものが深い歴史の刻まれた旧街道。かつて将軍が日光へ向かう時に通った『日光御成道』なのです。

<プレート>
Onarimuchi-plate.JPG
八幡山児童遊園の入り口付近にこの道に関する立派なプレートが設置されています。ちょっと見てみますかね

<現在位置>
Onarimichi-Map.JPG
清水坂が現在位置。You are hereですね。ここから赤羽駅方面へ続く道が、そのままかつての日光御成道ということのようです。地形の高低差でいうと、十条の台地から赤羽西の低地に下り、普門院や稲付城跡のある台地には登らず麓を北上するルートです。同じことを昔の村で言うと、十条村から稲付村を通って赤羽根村方面へ向かう道のりです。そして現在の赤羽駅前を通過した辺りで東側へ右折。少し行って左折して、再び北へ向かう・・・

<日光御成道>にっこうおなりみち
Nikko-Onarimichi.JPG
そして正光寺さん付近を経由して岩淵方面へ。なるほど。日光御成道は岩淵宿・川口宿・鳩ヶ谷宿・大門宿を経て日光街道に出る道です。今回訪問の清水坂は通過点に過ぎませんが、全体が分ると興味が湧いてきますね。

プレートには日光御成道に関する説明がなされていますので、冒頭を抜粋させて頂きます。
『日光御成道は、王子から岩槻を経て幸手で日光街道と合流する奥州(日光)道中の街道として重要な道でした。特にこの道が五街道についで重要視されていたのは、将軍日光社参の時に将軍一行の通る御成街道であったためでした。』
とのこと。将軍が徳川家康を祀った日光東照宮を参詣するための街道だったということですね。だから『御成道』。以降省略しますが、将軍の行列はとても華やかだった反面、一度社参すると財政を圧迫するほどであったと記されています。また、沿道の名主や村民も、役割を勤めることがかなり負担だったとのこと。一大行事だったわけですね。

ということで
日光御成道の一部である清水坂のご紹介でした。帰路は将軍も通った道を歩いて赤羽駅へ

<普門院>
Temple-along-Onarimichi.JPG
地図にあった普門院さん

そして

<稲付城跡>
Castle-ruins.JPG
こちらは当ブログで何度かご紹介させて頂いている稲付城跡

ともに通りから見える高台に位置しています


最後に
日光御成道は、もともとあった岩槻街道を整備し直したものと言われています。ということは、家康を祀った日光東照宮へ向かう将軍たちのみならず、徳川家康本人も通った道ということになります。何度も通ったと思われますが、一番大掛かりだったのは、会津の上杉討伐に出陣した時ではないでしょうか。

History-culture-walkway.JPG
やがて征夷大将軍となる家康は、どんな思いで清水坂付近を通過したのでしょうね

■訪問:清水坂
(八幡山児童遊園付近)
[東京都北区中十条]4丁目


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タグ:日光御成道
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