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2020年03月29日

川のなごりに降るなごり雪 

3月29日に雪?さいたま市としては珍しい天気となった日曜日、花見も兼ねて、以前から気にしている川跡を訪ねました。

AnkyoUrawa202003 (6).jpg
ただの道のようですが、これは暗渠(あんきょ)です。地下に埋設された川や水路という意味に受け取って下さい。道の下ではいまも水が流れ続けています。

AnkyoUrawa202003 (1).jpg
奥へ進むと行き止まり。そこから先は川になっています。その手前に水門があります。地下を流れる水は、水門が設けられた出口から川へと流れ出ます。

AnkyoUrawa202003 (8).jpg
こちらが合流先の鴻沼川です。先ほど暗渠はいわば鴻沼川の支流ですね。ただし、最初から支流だったわけではなく、鴻沼川の蛇行を強制する過程で支流となりました。簡単に言うと、先ほどの暗渠こそが鴻沼川のもともとの流路なのです。

AnkyoUrawa202003 (4).jpg
再び暗渠。古くはこちらが本流。つまり、この道はかつての鴻沼川のなごりなのです。

川だった道に雪が降り積もる

違和感というか、不思議な感覚に囚われてしまうのは私だけでしょうかね?左手は高台になっており、鴻沼川はそこを避けるように一旦大きくカーブし、すぐ横をかすめるように流れていた訳ですね。

さて
せっかく桜が咲き誇っているので、高台へ向かうことにしました

AnkyoUrawa202003 (9).jpg
こちらは高台にある神明神社です

AnkyoUrawa20200329.jpg
満開の桜に雪が降り注ぎ幻想的でした。神社の後ろ側が更に高くなっていますね。古墳です。古墳時代後期と考えられている直径33m・高さ4.5mの円墳です。鴻沼川は江戸時代の新田開発の際に人の手によって造られた川なので、それよりずっとずっと以前の人の営みのなごりという事になります。

ということで
まもなく4月という日曜日に雪が降り、傘をさして暗渠と桜を楽しんだというお話でした。新型コロナウィルス対策で私も外出は減らしていますが、ほぼ人と会わないような所なら良いのではないかと思っています。この日は神社で一人、川沿いで一組とすれ違っただけで、暗渠に至っては人影すら見かけませんでした。誰も立ち寄らないような場所でも、ちょっと見方を変えるだけで結構楽しめる。当ブログに訪問頂けた方と、そのあたりを共有できれば幸いです。

■訪問
神明神社古墳
[さいたま市南区関]1-148-2


-----追 記-----
後日再訪したので画像を貼っておきます

Isuke202004 (5).jpg
雪は解け桜もほぼ散ってしまいました。いつもの景色です。支流としてご紹介した暗渠が頑張っていますね。

Isuke202004 (2).jpg
ほら、ここですよ。ちゃんと水は流れている

Isuke202004 (3).jpg
姿なくとも現役の川

Isuke202004 (6).jpg
行き止まり。あそこが先ほどの暗渠の出口

Isuke202004 (4).jpg
水門

Isuke202004 (1).jpg
神明神社古墳

以上です

■お勧め本■
静かなブームになりつつある『暗渠』に関する本のご紹介です。当ブログでは下記をお勧め致します。

暗渠パラダイス!(朝日新聞出版)
著者:高山英男/吉村生

はじめての暗渠散歩(ちくま文庫)
著者:本田創/山英男/吉村生/三土たつお

暗渠マニアック ! (柏書房)
著者:吉村生/山英男

※広告掲載期限切れのため書名のみ
タグ:暗渠
posted by Isuke at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 川跡・暗渠
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