2019年11月20日

浦和暗渠散歩 天王川を下る

秋晴れの穏やかな日曜日
浦和の天王川のなごりを感じに行きました。

<天王川>てんのうがわ
nagoriANKYO (3).JPG
まぁ道ですが、いわゆる『暗渠』です。天王川の暗渠です。地下に埋設されているものの、今でも周辺の水を集めながら流れ続けています。水路のようにも映りますが、もともとあった自然の川。浦和区の針ヶ谷から始まり、長年かけて細長い谷を刻んできました。そもそもこの谷の形が『針ヶ谷』という地名の由来ではないかと考えられています。

さて
城跡巡りもこういった街探索も、普段は独りです。しかしこの日は心強いお仲間がたくさん。地元埼玉だけでなく、千葉・東京・神奈川からも同志が集まってくれました。

何のため?
浦和の暗渠を見るためです。ヘンですかね?

私も暗渠を見るために、わざわざ川崎市の溝ノ口まで行ったことがあります。
その時の投稿→『記事にすすむ

なかなか一般的な感覚では理解しにくいかもしれませんが、マニアとはそういうもの。暗渠に興味を持つかどうかは別として、このブログを読んで頂いているみなさんにも、周囲の人になかなか理解してもらえない趣味とか、拘りとか、美意識とか、あるんじゃないですかね?

では暗渠を訪ねて何をしたかというと

nagoriANKYO (1).JPG
源流部を確認しに行ったり

nagoriANKYO (2).JPG
これも暗渠か?などと疑ったり

nagoriANKYO (5).JPG
支流を確認したり

nagoriANKYO (10).JPG
支流から本流をながめたり

nagoriANKYO (4).JPG
また本流に戻ったり

暗渠だけを見つめるというより、周囲との高低差や、川沿いならではの雰囲気を味わいながら歩きます。川に背を向けた家々、クリーニング屋さんなど。湧水と出会えたら、これはもうちょっとした感動ですね。あと暗渠らしい光景といえば車止めやマンホール、橋の跡や護岸の跡といったところでしょうか。また、暗渠を歩くとなぜか猫とよく合うのも、人によっては楽しみなのかもしれません。私はそうでもないのですが・・・

nagoriANKYO (15).JPG
他にも、途中で見かける馬頭観音や庚申塔に足を止めたりします。そしてかつての人の営みに思いを馳せてみる。

まぁいずれにせよ、何に拘り何を思うかは人それぞれなので、この日の参加者が足を止める場所もまちまちです。

ただ、蓋をされた川、つまり暗渠だけは共通のテーマ。この共通テーマのもとに集まり、各々が勝手に楽しむ。集団で行動していますが、まぁそんな感じの散策となります。


さてさて
私の拘りはやはり城跡ですね。この日は天王川沿いの三郎山にかつてあったとされる針ヶ谷陣屋跡で足を止めました。そして、参加者の皆さんに生意気にもうんちくをたれました(ちょっと雑でしたが)。実は当ブログに天王川が登場するのは2度目で、以前陣屋跡とセットで『暗渠と城跡』と題してご紹介させて頂いています。

その時の投稿→『記事へすすむ

まぁその時調べたことをしゃべっただけですが、現地でちょっとショックだったのが、私の訪問時にあった説明板が撤去され、近くの公園にバージョンアップした説明板が設置されていたことです。

nagoriANKYO (7).JPG
うぁ分かり易いし綺麗!

少ない情報をかき集めてブログにまとめたので、説明板がこんな素晴らしい内容だと笑うしかありませんでした。

nagoriANKYO (9).JPG
針ヶ谷三山?

聞いたことのない針ヶ谷三山という言葉。かつて陣屋があった三郎山は、そのうちの一つということですね。また勉強になりました。浦和区文化の小径づくり推進委員会さん、ありがとうございます。

そして針ヶ谷陣屋のあとは、ちょっと天王川から離れますが戦国武将ゆかりの廓信寺へ

nagoriANKYO (11).JPG
徳川家康の三河時代からの家臣で、岩付城主となった高力清長。その清長から浦和を任された代官が、清長亡きあと冥福を祈るために創建したことに始まるお寺です。ここも過去にブログにまとているので、良かったら覗いてみて下さい。

廓信寺の投稿→『記事へすすむ

廓信寺のあとは、北浦和駅付近で少し休憩。そして再びみんなそろって天王川へ!

行くはずでした。

が、一人だけ行けず・・・

実は不肖Isuke、信号待ちの間に廓信寺のことをツイートしていたらお仲間を見失うことに!天王川がどのへんか分かっているので追いかけましたが見つけられず・・・そもそも皆さん支流とか寄り道する可能性もありましたので、天王川の暗渠上にいるとも限りません

Isuke20201911 (2).JPG
まいったなぁ

姿の見えない川を見失うことはよくありますが、お仲間を見失うとは

ということで、ここからは一人
針ヶ谷から始まる天王川は、南下して浦和駒場スタジアム付近で藤右衛門川(谷田川)と合流します。皆さんがそちらを探索中に、大筋で似たような方角へ向い、自分なりにいろんなところで足を止めながら浦和駅方面へ

といっても、ご紹介できるのは浦和区本太(もとぶと)の氷川神社くらいですかね。
Isuke20201911 (1).JPG
こちらは創建年不詳ながら、約1500年位前から鎮座していると伝わります。

Isuke20201911 (3).JPG
扁額には元府趾の文字。これは奈良時代の律令制の府がこの地にあったことを示すと考えられています。元は府があったあと=元府趾=もとぶと。そういう受け止め方で良いかと。この地はその当時の統治の中核だったということですね。

そして
RIKI.jpg
ここでやっとお仲間と再会。浦和の人気店・力(リキ)です。

RIKIurawa.jpg
互いの本名すら知らない暗渠マニアたちの宴です。

ということで
今回は以上です。暗渠日記のような内容に、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

Ankyo2019.jpg

------お勧め暗渠本------
川崎での暗渠散歩に続き、今回の浦和暗渠でも暗渠ファンの間では有名な方とご一緒させて頂きました。いつもなら暗渠の説明をする立場の方ですが、今回は参加者としてご自身の関心事に集中されていた様子です。著書は沢山ありますが、私のお勧めは「はじめての暗渠散歩」です。著者4名のうちお一人が、今回ご一緒させて頂いた方です。

はじめての暗渠散歩(ちくま文庫)
本田創/山英男/吉村生/三土たつお




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タグ:暗渠
この記事へのコメント
GORIさん
企画から当日の取り仕切りまでありがとうございました。仕事三昧の日々ですが、GORIさんの呼びかけで日曜日が充実したことに感謝しております。またCすけさんの事前準備にも感謝しています。次回は赤羽ですね。また宜しくお願いします。
Posted by Isuke at 2019年11月23日 12:29
ISUKEさん

こんにちはGORIです。

天王川散歩お疲れ様でした、北浦和駅でキャバレー居抜きの駐輪場を見物しているうちにはぐれてしまいましたね。一応、私が探しに行ったのですがあまり真剣に探さなかったためか・笑 見つけることができませんでした。

本太の由来のご紹介ありがとうございました。

「力」とその後の語らいとても楽しかったです。またよろしくお願い申し上げます。
Posted by GORI at 2019年11月22日 16:32
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