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2019年09月14日

路傍の巨大石 笠間の大黒石

今回は笠間城訪問時に出会った巨大な石のお話です。

<路傍の巨大石>
shirononagori367 (5).JPG
なんだこりゃ?

汗だくになりながら呆然と歩いていましたが、あまりのデカさに正気に戻りました。

■大黒石■ だいこくせき
訪問したのは笠間城が築かれた佐白山。低層の山とはいえ7月中旬の晴れた日にオッサンが登るには厳しい道のりでした。

shirononagori367 (1).JPG
ここを曲がればあと少しか

もう少しで城跡の入口付近というあたりで、突如道路脇に現れたのが今回ご紹介の巨大石です。

<大黒石>
shirononagori367 (2).JPG
ちょっと事前に知らないと、びっくりするサイズです。幅約5m、高さ約3mとのこと。もっと大きく感じました。それにしてもなんでこんな所に?

<説明板>
shirononagori367 (4).JPG

説明板があるので、何かいわくつきのモノであろうことはすぐに想像できました。その説明によれば、この石は大黒石と呼ばれ、鎌倉時代にこの地で起こった僧兵同士の争いの逸話が残るとのこと。佐白山にはかつて正福寺というお寺があり、徳蔵寺という別のお寺と勢力争いの末に戦闘に至ったようです。押し寄せる徳蔵寺の僧兵たちにより、正福寺の僧兵は山頂近くに追い詰められましたが、頂にあったこの巨大石を転がして攻め手を追い散らし、難を逃れたようです。

なるぼど。正福寺の僧兵が転がした石は、敵を蹴散らしたあとここで止まったというわけですね。逸話らしい逸話です。それにしても、とても一人では転がせそうにありません。帰宅してから調べ直すと、山頂の石は僧兵が転がしたのではなく、自然に動きだし、転がり落ちて敵を蹴散らしたというものもありました。こうなると、神がかり的な逸話になりますね。

まぁいずれにせよ、ここ佐白山を舞台に、大掛かりな僧兵同士の戦いがあったのは間違いなさそうです。そしてこの争いがきっかけで、宇都宮氏の一族の塩谷氏(のちの笠間氏)が山麓に城を築城するに至り、やがて18代にもわたってこの地を治めることなるのですが、それは次の笠間城の訪問記でご紹介させて頂くことにします。

<大黒石と説明板>
shirononagori367 (3).JPG
名は大黒天に由来します。形が大黒天の担ぐ袋に似ているからだそうです。石に小さな穴があるの、画像で確認できますでしょうか。ここに3回続けて小石を投げ入れることができれば、幸運が訪れるそうです。私はチャレンジしませんでしたが、ちょっと試してみるのも悪くないですね。

ということで
笠間城跡へ向かう途中で出会った大黒石のご紹介でした。この石まで来れば城跡入口はあとちょっと。笠間城の大手門跡へ続く千人溜り跡(いまは駐車場)が待っています。

<千人溜り跡>
shirononagori368 (1).JPG
7月中旬にも関わらず紫陽花が出迎えてくれました。

■訪問:大黒石
[茨城県笠間市笠間]


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posted by Isuke at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[関東]
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