時間も予算も限られる会社員です。旅の前には、ある程度スケジュールや目的を決めておきます。ただ、いつもいつもという訳にはいきません。仕事に忙殺されて「なんとか休暇だけは確保した」なんて経験、皆さんも多いのではないでしょうか。
<8月下旬の福島>
車窓に広がるのどかな景色。この日は相当暑かったので、冷房の効いた車内は極楽に感じました。
とりあえず東北新幹線に乗り、米沢ほかいくつかの町を訪ねたあと頭に浮かんだのが、伊達氏のルーツでした。
仙台を拠点に王国を築く伊達政宗は米沢の生まれ。しかしそれ以前の当主の多くは、現在でいう福島県出身です。その居城を訪ねるのも良いなぁ、桑折西山城(桑折町)・梁川城(伊達市)・・・
行きさきに迷い、福島駅の構内でネット検索を開始
<駅構内>
リラックスできるゆったりとした構内。大きなわらじが展示されていました。
さんざん悩んだ結果、電車で行きやすい梁川城としました。JRの改札を出て、阿武隈急行の改札を目指しました。
<阿武隈急行>あぶくまきゅうこう
福島と宮城を結ぶローカル線です。開業30周年のようですね。
<車両>
目指すは福島県伊達市梁川町
<貸し切り>
出発時は他のお客さんもいましたが、途中からは私だけ。ワンマン運転で乗客一人ですから、計2人ですね。こうなると分かっていたら、ここで駅弁を食べたのですが・・・
伊達氏はずっとずっと先祖まで遡れば関東武士。常陸国の伊佐氏が、源頼朝の奥州征伐に従って功績をあげたことで伊達郡を拝領しました。移り住んで地名を名乗った時から、伊達氏の歴史が始まります。
<伊佐城跡>いさ
真冬に訪問した茨城県筑西市の伊佐城跡です。仙台伊達藩が「先祖の遺跡」として調査したこともあります。伊達氏はここから始まり、北へ移って根をはったわけですね。
<ローカル線の旅>
そんなことに思いを馳せると、会津盆地の景色も、なにやら感慨深いものになります。伊達氏が根をはったエリアのローカル線に乗り、拠点とした城を目指している。まだ目標を達成していないのに、この時点で既に満足していました。
ほぼ無計画の旅
それゆえに、なんの縛りもない。誰かとの待ち合わせも、ホテルの予約も、帰りのキップもない。初めて目にするものを、気が済むまで眺め、納得すれば終わる。見方によっては「非効率」な城巡りとなりましたが、これで良かったような気がしています。
ということで
いつも何かに追われている人が、たまたまこの拙ブログを読んでくれて、とりあえず旅立ってみようなどと思ってくれたら幸いです。どこへ行ったかより、どんな思いがしたか。そういう旅こそ、心の糧になるのではないでしょうか。
今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
<梁川城跡>
2018年09月11日
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