2018年07月15日

赤羽の暗渠の果て 稲付川と空が出会う場所

今回はまた「暗渠」のお話。本日の暗渠探索です。

<暗渠>
shirononagori247Ankyo (2).JPG
昔は川だった道です。石神井川から板橋区内で別れて、この付近を通過して隅田川に繋がる川です。

■稲付川が流れる街■いなづけがわ
当ブログで時々登場する東京北区の街・赤羽。まず、太田道灌築城と推定されている稲付城跡があります。城跡メインのブログですので、赤羽が登場するのは自然な流れです。
<稲付城跡>
shirononagori247.JPG

もう一つの理由は、ずばり「暗渠」です。毎回同じ説明ですが、これは「あんきょ」と読み、「地下に埋設された川」といった意味です。

<稲付川の暗渠>
shirononagori247Ankyo (3).JPG
ただの道ではありません。かつては川でした。住所だと北区赤羽西付近。川の名は稲付川です。北耕地川ともいいます。

都内の川にはありがちなことですが、この川もほとんどの区間が暗渠となっています。ですから、ここに限らず川の姿は見えません。きっと、誰も川だとは思わないでしょうね。いわば「忘れ去られた川」です。

ただこの孤独な川、下った先、まもなく隅田川という地点の約150m程度だけは開渠になっているとのこと。開渠とは暗渠の逆で、蓋のされていない状態。つまり、水面が見える状態のことですね。

私は暗渠として何度もこの稲付川を紹介しながら、唯一残された開渠部分は見たことがありませんでした。まぁ見なくてもどってことはないのですが、なぜか急に見なくてはいけないような気になった。なぜか。本日。

ということで、たったそれだけの理由で、猛暑日が続くなかその場所へ行ってまいりました。

<ガード下>
shirononagori247Ankyo (4).JPG
まずは赤羽駅の西側から東へ移動。赤羽は、大ざっぱに言うと駅より東側に向かって低地が広がり、やがて川へ出ます。稲付川もそちらへ向かって流れています。

住所で大筋を説明すると、赤羽西⇒赤羽南⇒神谷(かみや)という順になります。実際に歩いた十条等は省略。あくまで大筋の話として。

<神谷>
shirononagori247Ankyo (9).JPG
で、ここは既に神谷三丁目。団地のある付近です。暗渠はこの先で国道122号線に出ます。

<国道122号>
shirononagori247Ankyo (1).JPG
道の向こうにそれらしい空間が見えました。大同特殊鋼王子工場とDNPグラフィカの間です。

<加筆>
shirononagori247Ankyo (10).JPG
加筆しました。ここです。間違いないです。近くに信号がありますので、あとはそこから道を渡るだけ。

<地図>
shirononagori247Ankyo (5).JPG
隅田川、そして川の向こうの足立区が目と鼻の先ということですね。

<北町橋>
shirononagori247Ankyo (6).JPG
この目立たない橋より先が、稲付川と空が出会う唯一の場所です。

<水面>
shirononagori247Ankyo (7).JPG
柵があって撮影しにくいですが、水面がしっかり見えています。暗闇の水路は、ここで陽の当たる川になりました。

<暗渠ではない稲付川>
shirononagori247Ankyo (8).JPG
工場の敷地に挟まれた河川用の敷地です。

ということで、
稲付川の暗渠の果ては、コンクリの街に残された「立入禁止」のオアシスでした。

以上です。最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。

-----お勧め暗渠本-----
暗渠をテーマとした本が出版されています。当サイトお勧めは「はじめての暗渠散歩」です。マニアックな世界と思われがちですが、この本ならあまり身構える必要はありません。どなたでも気軽に読めるように書かれた一冊です。

はじめての暗渠散歩(ちくま文庫)
本田創/山英男/吉村生/三土たつお


タグ:暗渠
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