2017年11月25日

日比谷門のなごり

■江戸城の見附■

〈日比谷見附跡〉
shirononagori hibiya (2).jpg
江戸城三十六見附の一つ「日比谷見附」の跡です。もともとは高麗門・枡形・渡櫓(わたりやぐら:通路的な機能)・番所という構造でしたが明治初期に撤去(勿体ない!)。それらを取り囲む石垣だけが残されました。枡形門は伊達政宗が築いたそうです。どんな立派な見附だったのでしょうね。この石垣は言わばそのなごり。素通りする方が多いですが、たまには立ち止まって眺めて欲しいですね。

■見附の管轄■
見附とは見張り番を置いている場所。まぁ警備員が待機している主要な門ということになりますね。いまの世の中ですと警備会社さんに委託なんて方法もありますが、この江戸城の警備、全部徳川家の身内で管轄していたのでしょうか?三十六見附と言っても、実際にはもっと多かったようです。結構大変ですね。

まず城の内側というか、本丸近い方。これはやはり信用されている譜代大名が担当したそうです。具体的には大手門・桔梗門など。これに対し外濠付近の門は外様大名。桜田門や今回ご紹介の日比谷門などです。イレギュラーなケース、旗本の扱いなどは除いた「大筋」の話です。

■堀のなごり■
<心字池>
shirononagori hibiya (1).jpg
石垣の西側の「心字池」。これは水堀のなごり。構造として城の内側にあたるので、内堀ですね。いい感じです。

見附跡のある日比谷公園、もともとは名だたる藩の上屋敷が立ち並ぶ場所でした。明治になって更地となり、官庁の建設という案もあったそうですが、地盤の関係で公園となりました。まぁこの付近、ずっと昔は海(入江)でしたからね。公園造成で堀を埋める際に一部を埋め残し、池として整備したようです。すぐそばの江戸城日比谷濠もいいですが、ひっそりと残された水堀のなごり。別な趣があります。

いつもいつも慌ただしく通り過ぎないで、たまには立ち止まってみるのも良いかもしれません。

[東京都千代田区日比谷公園]


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posted by Isuke at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[都内]
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