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2020年08月23日

まずは、功徳を得ること

釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す。我等此の五字を受持すれば、自然に彼の因果の功徳を譲り与えたまう。
如来滅後五五百歳始観心本尊抄

この部分は、三十三字段というようです。文字数が三十三字であるのか原文で確認してみましょうか。
釈尊因行果徳二法妙法蓮華経五字具足。
我等受持此五字自然譲与彼因果功徳。

確かに三十三字ですね。

釈尊のなしてきた修行及びその修行によって獲得された功徳の二つが妙法蓮華経という五字に具わっているといいます。思い切った主張ですね。

釈尊が説いたとされる八万法蔵の経典だけを考えても膨大であり、その経典が成立するために釈尊がなしてきた修行をも加えると、相当の量があるといえます。それが、妙法蓮華経の五字に納まるとは、やはり、思い切りのいい考え方です。

庶民が膨大な仏教経典を修めることは無理であり、それ故、功徳に与れないとなると何のための仏教なのかと日蓮は考えたのでしょう。

仏教を修めて、それから功徳という方向ではなく、まずは、功徳に与りながら仏教を修めていくという方向が日蓮の仏教の特色でしょう。

そのために、日蓮は、釈尊の八万法蔵の経典から妙法蓮華経を選び出し、それから妙法蓮華経の題号の五字に釈尊の仏教のすべてを集約させました。

そして、我々がこの妙法蓮華経の五字を受持する、つまり、信仰することにより、釈尊の仏教の功徳すべてを自然に無理なく譲り与えられるというわけです。

このような仏教は、釈尊の仏教の功徳を得ているとはいえ、もう釈尊の仏教の枠を飛び越えています。釈尊は、妙法蓮華経の五字に自らの仏教を集約させたわけではありませんから。故に日蓮の仏教となるのでしょう。

妙法蓮華経の五字を受持し、信仰の表われとして「南無」を付け、「妙法蓮華経」と唱えると、「南無妙法蓮華経」となり、ここに唱題行が成り立ちます。

まずは、唱題を行い、功徳を得ていき、その上で、仏教の研鑽を続け、また、世の中での活動においても功徳に基づきながら、自らの力を発揮していくという流れが出てきます。

功徳を得て、そこから広がっていくというイメージですね。

修行、研鑽を行い、最終的に功徳に至るという方向ではないですね。

まずは、功徳、そこから展開というのが日蓮の仏教といえるでしょう。

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posted by lawful at 06:00| 観心本尊抄

2020年08月22日

祈りの言葉は法華経の如来寿量品から取る

我此土安穏 天人常充満

我が此の土は安穏にして 天人は常に充満せり

妙法蓮華経 如来寿量品 第十六

祈りをなすときに、何を祈るかが重要となります。祈るのであれば根本的なところを祈るのがよいでしょうね。

その意味で、法華経そのものから、祈りの言葉を引き出すのがよいでしょう。

法華経の中でも根本とされる品である如来寿量品には、「我此土安穏 天人常充満」との言葉が出てきます。

私自身が存するこの場所は安穏であり、神々や人々で満ちている、ということですね。

まず、自分のいるところが安穏、安全でなければなりません。危険地域では話になりません。

そして、さまざまな人々との接点も必要です。それだけでなく神々まで身の回りにいるというのが心強いところです。

正直なところ、「我此土安穏 天人常充満」であれば、何の問題もなく、これだけでも祈りは完了しているといえるでしょう。それ以上に何を求めるのかともいえます。

もちろん他にも祈りたいことがあれば、祈ればいいのですが、枝葉末節の祈りの前に、まずは、根本的なところを祈るのが大切でしょう。

その祈りの言葉も、法華経から、それも如来寿量品から取るというのが、より根本的であるといえましょう。

posted by lawful at 17:21| 如来寿量品

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