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2013年08月31日

「佐渡御書」を拝す

「鉄は炎打てば剣となる賢聖は罵詈して試みるなるべし」(『日蓮大聖人御書全集』958頁)

自分に非がなくても、他者から悪口を言われたり、罵られたりすることがあります。

誰しも、できれば、悪口を言われたくないものですし、罵られるなど真っ平御免といったところです。

しかし、日蓮の言葉からすると、このような悪口、罵りを受けた時にどのように対応するかで、賢人、聖人ほどの人間であるのか、または、大したことのない人間であるのかが分かるということです。

なかなか、恐い一節ですね。他者の悪口、罵り等々でダウンしてしまうような人間は話にならず、悪口、罵り等々があろうとも、へこたれない人間は、境涯を上げていくのですね。

鉄は、何度も炎で熱しながら、叩いていくことにより、見事な剣になることを例えとしながら、人間も、悪口、罵り等々の試練を経ることにより、賢人、聖人になると言っているわけです。

今まで、悪口、罵り等々があった時、どのように対応していたのかを振り返ってみますと、日蓮の言葉通りに、「今が試されている時」と認識できている時は、悪口、罵り等々は、さほど気にならなかったように思います。

悪口、罵り等々に押し潰されることもなく、賢人、聖人になれるいいチャンスとさえ考えていたように思います。

しかし、日蓮の言葉を忘れている時などは、悪口、罵り等々をまともに受けてしまい、落ち込んでしまうことがあったように思います。

やはり、日蓮の言葉を身に付けている時は強いですね。忘れている時は弱いですね。

他者の悪口、罵り等々で落ち込む人々が多いと思いますが、その時は、日蓮の「鉄は炎打てば剣となる賢聖は罵詈して試みるなるべし」との言葉を思い出してほしいと思います。

他者の悪口、罵り等々を、単なる悪口、罵り等々にするのではなく、自分自身の成長のための肥やしにしていくことが必要だと思います。

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posted by lawful at 17:52| 御書

仏教者(法華経に関連して)

法華経に関連する仏教者をまとめてみました。

日蓮の御書を読む中で、よく出てくる人物をまとめておくと、それなりに便利ではないかと思います。

龍樹(生没年不明、150年〜250年頃)南インドの大乗論師。付法蔵第14祖。
「大智度論」…般若経の注釈であり、法華経等の思想を包含している。
「中論」…般若思想を中心にしている。

世親(生没年不明、4〜5世紀頃)インドの学僧。天親ともいう。
「法華論」…法華経の注釈。

鳩摩羅什(344年〜409年)訳経僧。羅什三蔵ともいう。
「妙法蓮華経」8巻、「中論」4巻等を翻訳する。

南岳(515年〜577年)天台の師。
「法華経安楽行儀」…法華経安楽行品の四安楽行について述べた書。

天台(538年〜597年)中国天台宗の開祖。
「法華文句」…法華経の文々句々について解釈した書。
法華玄義」…法華経の題号である妙法蓮華経の玄義を明かした書。
「摩訶止観」…法華経の根本義である一心三観・一念三千の法門を説いた書。

妙楽(711年〜782年)中国・唐代の天台宗中興の祖。
「法華文句記」…天台の「法華文句」の注釈書。
「法華玄義釈籤」…天台の「法華玄義」の注釈書。
「止観輔行伝弘決」…天台の「摩訶止観」の注釈書。
「金錍論」…草木成仏を論じ、一切衆生皆成仏道を説いた書。

伝教(767年〜822年)日本天台宗の開祖。
「守護国界章」…法華一乗平等を明かしている。
「法華秀句」…「法華経を讃すと雖も還って法華の心を死す」の出典の書。

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posted by lawful at 16:38| 仏教

仏と魔との闘争

 「煩悩悪覚の魔王も諸法実相の光に照されて一心一念遍於法界と観達せらる」(『日蓮大聖人御書全集』783頁)。

この御文は、明らかに生命論ですね。

魔は仏法を破壊し、生命を破壊する働きを持ちますが、諸法実相の光に照らされた時は、逆に仏法を護り、生命を護る働きへと変わります。

この魔というものは、自らの生命の働きである点に留意する必要がありますね。

しかし、魔はなくなったのではなく、厳然と存在します。あくまでも働きが変わっただけということですね。

これを「不去而去の去と相伝」(同書同頁)しているわけですね。

つまり、空の考え方といってよいでしょう。

あるけれどもない、ないけれどもある、ということをあらわしています。

この個所を見ると分かるように、空を分からずして、仏法は分からず、自らのものとすることもできません。

いわば、仏と魔との闘争とは魔を打ち破ると言うよりは、魔の力量をそっくりそのまま我が生命力へと変革することといえましょう。

仏と魔との双方からエネルギーや働きを得ていくという価値創造の生命活動が仏と魔との闘争ということですね。

仏のみで仏法が成り立っているわけではありません。

魔という生命を避けるのではなく、その魔の生命を活用し尽くすのが諸法実相、一念三千の意味でしょうね。

仏に護ってもらうという仏法観ではなく、魔をある意味では歓迎するのが日蓮仏法といえましょう。

その故、日蓮仏法においては、法華経安楽行品の読み方が、従来の文字通り安楽に修行するという読み方とは全く違う形となります。

「御義口伝に云く妙法蓮華経を安楽に行ぜむ事末法に於て今日蓮等の類いの修行は妙法蓮華経を修行するに難来るを以て安楽と意得可きなり」(同書750頁)となってしまうのですね。

仏だけでなく魔を加えることによって、二倍の生命力強化が図られます。

もっと言えば、二倍に留まらず、仏と魔との闘争が融合することによりとてつもない作用が現われると捉えた方がよいかもしれません。

「釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す我等此の五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給う、四大声聞の領解に云く『無上宝聚・不求自得』」(同書246頁)とある功徳観、功徳量を見れば、二倍どころではなく、法華経の説法であらわれる天文学的数字を越えた数字を念頭に置き考えた方がよいでしょう。

つまり、「仏と提婆とは身と影とのごとし生生にはなれず」(同書230頁)とは、悲しむべき現実ではなく、喜ぶべき現実ですね。

小さな満足に執着する道門増上慢にとっては、仏と魔との共生は辛いものでしょう。

しかしながら、本来の仏法者にとっては、仏と魔との共生は当然のことであり、その現実そのものから限りない生命力を得ていくことになります。

単なる御利益仏教の枠を越えてしまっているのが法華経であり、日蓮仏法ですね。凡夫こそ本仏と日蓮は語りかけているようです。

仏が凡夫を助けに来るわけではありません。自分から本仏そのものを目指していくのが日蓮仏法ですね。

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posted by lawful at 16:31| 御書

2013年08月06日

日本語を愉しむ

「すべての本は特定の言語で書かれています。日本で出版される大部分の本の場合には、日本語です。本を沢山読むということは、日本語を沢山読むということであり、日本語による表現の多様性、その美しさと魅力を知るということでもあるでしょう。私は本を読んで日本語の文章を愉しんできました。それも読書の愉しみの一つです」(加藤周一『読書術』岩波現代文庫 218頁)

読書をするとなると、その本の内容を身に付けることが主眼となるでしょうが、もっと気楽に文章それ自体を愉しむという姿勢が大切ですね。

加藤周一氏が言うように日本人が日本で本を読む場合、ほとんど、その本は日本語で書かれた本です。

まさに、日本語を読むわけですが、その日本語の文章そのものを愉しむという観点は重要ですね。

つい、知識を身に付けようと必死になりがちですが、あまり、いきり立たず、気楽に読書を愉しみたいものです。

法華経を読んでいる場合、内容、法門を把握することも大切ですが、法華経の文章それ自体の美しさ豊潤さを愉しみながら読んでみますと、味わい深いものです。

また、日蓮の御書を読む場合も、内容、法門の把握をするにしても、それだけでなく、日蓮の文章そのものを愉しみ、日蓮その人とじかに触れ合っているという感覚で読み進めますと、これまた、今までと違った感覚で愉しく読み進めていくことができます。

読書といえば、その本の内容を身に付けるという側面だけで考えていたように思いますが、それだけではなく、文章そのものを愉しむ、日本語の文章そのものを愉しむという次元に至らないと読書の妙味は感じられませんね。

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posted by lawful at 08:19| 読書

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