アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2023年07月04日

自分自身の仕事を効果的にする方法

All of us are “experts” on other people and see them much more clearly than they see themselves. To make the boss effective is therefore usually fairly easy. But it requires focus on his strengths and on what he can do. It requires building on strength to make weaknesses irrelevant. Few things make an executive as effective as building on the strengths of his superior.
Drucker, Peter F.. The Effective Executive (Harperbusiness Essentials) (p.106). HarperCollins. Kindle 版.

生産性のある、効果のある仕事をするためには、自らのスキルを上げることだと思いがちです。確かに、自分のスキル、技量を上げることは大切ですが、所詮、一人の力など大したことはありません。

ほとんどの仕事は、規模の大小はあるにせよ組織を通じて行われています。職場において身近な人とは、まさに上司であり、この上司の強みを生かすと自分の仕事が効果的になり、生産性アップに繋がるというわけです。

昔の翻訳を見てみましょう。
われわれはすべて、他人についてはいはば〈専門家〉であり、彼ら自身よりもわれわれのほうが彼らのことをよくわかる立場にある。それゆえ、上長の効果を高めることは、たいていの場合比較的容易な事柄である。ただ、それには、上長の強み、つまり、彼がなしうる事柄に焦点を合わせる必要がある。それは、彼の弱みというものが問題でなくなるように、彼の強みを基礎とすることを要求するのである。その上長の強みを基礎にして仕事を進めることほど経営者の効果を高めてくれる事柄は、めったにないのである。
『経営者の条件』野田一夫・川村欣也訳 ダイヤモンド社 1966年 178頁

自分のスキルを上げることは、正直なところ困難を極めます。時間はかかる、労力はかかる、要は、疲れるのですね。もちろん、自らのスキルアップをしなければなりませんが、それだけでは、すぐに生産性は上がりません。

ドラッカーは、もっと簡単な方法があると教えてくれています。ドラッカーは、上司の強み、上司が得意とすることを生かすことが肝要であるといいます。これならば、今すぐにでもできます。また、自分の労力は大して必要としません。上司が仕事しやすいようにサポートするだけでも、組織の生産性は大幅に上昇します。

新しい翻訳を確認してみましょう。
誰もが人については専門家になれる。本人よりもよくわかる。したがって、上司に成果をあげさせることはかなり簡単である。強みに焦点を合わせればよい。弱みが関係なくなるように、強みに焦点を合わせればよい。上司の強みを中心に置くことほど、部下自身が成果をあげやすくなることはない。
P F ドラッカー. ドラッカー名著集1 経営者の条件 (p.144). ダイヤモンド社. Kindle 版.

上司は、自らの効果、成果を上げるキーパーソンであり、上司の強みに着目し、上司の弱みが露見しないようにサポートするならば、それが自分のためになるというのですね。

ある意味、仕事とは、上司の活用といってもよいでしょう。ほとんどの人間は、上司を活用できていないようです。よって、生産性も上がらず、効果的にもならず、利潤が上がらないのですね。

どうすれば上司の強みが生きるか、どうすれば上司の弱みが出ないようにできるか、そのためには、どのようなサポートをすればよいか、そのようなことを考えながら仕事をするのがよいでしょう。

上司が機嫌よく仕事をして成果が上がれば、自分の成果も連動して上がっていきます。利潤も増え、職場の環境も改善に次ぐ、改善となります。

万一、上司の強みを生かすことが嫌であるとか、上司をサポートするのが嫌だと感じているならば、その職場は、その人にとってふさわしくない職場でしょうから、その場合は、転職するしかないでしょうね。

ドラッカーの言うことが実践できる職場でなければ、ドラッカーのアドバイスは何の価値も有しません。ある程度の職場をドラッカーは前提にしていますので、ブラック企業の場合、ドラッカーは参考にならないでしょう。自分自身の仕事を効果的にするといっても、まずは、ドラッカーの本の内容が実現できる職場に恵まれることが重要ですね。

経営者の条件 (1966年)

中古価格
¥1,583から
(2023/7/4 22:44時点)



ドラッカー名著集1 経営者の条件

新品価格
¥1,426から
(2023/7/4 22:43時点)


posted by lawful at 22:38| ビジネス

2023年07月03日

何が重要で何が正しいかより、方法、順番が大切であること

The adaptation needed to think through the strengths of the boss and to try to make them productive always affects the “how” rather than the “what.” It concerns the order in which different areas, all of them relevant, are presented, rather than what is important or right.
Drucker, Peter F.. The Effective Executive (Harperbusiness Essentials) (p.106). HarperCollins. Kindle 版.

ドラッカーは、ビジネスの上で、大切なこと、注意すべき点について述べています。

昔の翻訳を見てみましょう。
上長のもっている強みというものを把握し、そして、その強みを生かすように努力するために必要な部下としての適応は、その事柄の〈内容〉には関係しないで、たんにその〈方法〉にのみ関係するのである。それは、なにが重要であり、なにが正しいかということよりは、むしろ、それぞれ問題に関連のある違った事柄が、どのような順序でとりあげられるべきかといったようなことに関係する。
『経営者の条件』野田一夫・川村欣也訳 ダイヤモンド社 1966年 177頁

ビジネスにおいても、つい、何が重要か、何が正しいかに目を奪われますが、それよりも大切なのは、方法であり、物事を行う順番なのですね。

人生においては、何が重要か、何が正しいかが大切になりますが、あくまでビジネスの場合、所詮は、利潤追求ですから、哲学的議論よりは、お金がスムーズに流れる方法やお金が流れやすい順番に注意しておくことが大切です。

新しい翻訳も見てみましょう。
上司の強みを生かすには、問題の提示にしても、「何を」ではなく、「いかに」について留意しなければならない。何が重要であり何が正しいかだけでなく、いかなる順序で提示するかが大切である。
P F ドラッカー. ドラッカー名著集1 経営者の条件 (p.144). ダイヤモンド社. Kindle 版.

仕事をしていく際、上司や同僚の強みを生かした方が自分にとっても有益です。これは重要でない、これは正しくないなどと哲学的考察を行う必要などなく、単に、儲かる方法、儲かりやすい順番を注視しながらビジネスを行っていくことですね。

然るべき利潤が確保され、継続的な利潤が見込まれる場合は、何が重要か、何が正しいかということにもエネルギーを注いでもよいと思いますが、ビジネスにおいては、まずは、利潤確保の方法、順番を確実にすることを忘れてはなりません。

もちろん、ビジネスにおいて、何が重要で、何が正しいかを把握することは重要ですが、そのようなことは、ある意味、ビジネスを行う前におおよそ把握しておくべきことであり、実際にビジネスをスタートさせてからは、方法、順番に気を付けながら利益確保に励むべきでしょう。

利益が確保できているということは、顧客が満足しているということですから、ビジネスが正しく行われており、重要なことにコミットできているということになります。

利益確保が正しさを証明し、重要なことを行っている証拠となるのですね。

どうしても、重要であるか、正しいかなどと書生論を振り回しがちですが、方法、順番が大切であるという処世論でいくべきでしょう。ドラッカーの言葉は、我々が見落としがちな点を指摘しており、ハッとさせられます。

経営者の条件 (1966年)

中古価格
¥1,583から
(2023/7/3 19:24時点)



ドラッカー名著集1 経営者の条件

新品価格
¥1,426から
(2023/7/3 19:24時点)



posted by lawful at 19:19| ビジネス

2021年03月03日

成果を上げるコツ

成果のあがらない人は、
第一に、一つの仕事に必要な時間を過小評価する。すべてがうまくいくものと楽観する。だが誰もが知っているように、うまくいくものなど一つもない。予期しないことが常に起こる。しかも予期せぬことはほとんど常に愉快なことではない。したがって成果をあげるには余裕を見なければならない。
第二に、急ごうとする。そのためさらに遅れる。成果をあげる者は時間と競争しない。ゆっくり進む。
第三に、同時にいくつかのことをする。そのため手がけている仕事のどれ一つにもまとまった時間を割けない。いずれか一つが問題にぶつかるとすべてがストップする。

P F ドラッカー. ドラッカー名著集1 経営者の条件 (Kindle の位置No.1792-1797). ダイヤモンド社. Kindle 版.

物事を進めるとき、凡人は、短期間で物事が為せると考えてしまいます。よって、必要な時間を少なく見積もって、短期間で物事が仕上がると夢想するのですね。しかし、ドラッカーが指摘するように、うまくいくことはなく、予想以上に時間が必要になるものです。凡人は、何事も短期間で行うのがよいと短絡的に考えますが、成果を上げる人は、逆に、余裕をもって計画を立てているようです。

また、凡人は、短期間でどうにかしたがるため、急ごうとします。しかし、急いだところで凡人ができることは限られており、予期しないことが起きるわけですから、急ぎながら、結局、遅れるということになります。

そして、凡人は、あれもこれもやろうとします。しかし、あれもこれもですから、集中して一つのことができず、どれもこれも中途半端になります。また、中途半端ですから、何事も為せないままとなります。

凡人は、成果が上げられないわけですね。ドラッカーは、凡人の特徴を3点にまとめてくれています。成果を上げるためには、この凡人の特徴である3点と逆のことをすればよいのですね。

物事を為す必要な時間を多めに見積もり、予備日等も勘定にいれながら、余裕をもった計画を立案することですね。

そして、急ぐことなく、ゆっくり確実に歩を進めるという態度が求められます。慌てない、慌てないと自戒することです。

最後に、物事を為すときは、一つのことに集中することです。あれもこれもでは何事も為せません。

ドラッカー名著集1 経営者の条件

新品価格
¥1,426から
(2021/3/3 23:22時点)



posted by lawful at 23:20| ビジネス

2014年01月26日

『ユダヤの商法』藤田田

「ユダヤ人は、出社すると一時間ほどは『ディクテイト』(dictate)といって、前日の退社後から出社時間までに届いた商取引の手紙の返事をタイプしてしまう。(中略)
有能なユダヤ人の机の上には『未決』の書類はない」(藤田田『ユダヤの商法』KKベストセラーズ 62頁)

仕事をしていますと、未決書類が溜まっていくものです。

つい、後回しとなるのですが、この文章を読んで、ハッとしましたね。

翌日から、未決書類を片づけ、常に未決書類が残らないように心掛けています。

そうしますと、気持ちがすっきりするものですね。

余裕も生まれます。

出来ることはさっさと行うことですね。

有能無能といっても、所詮は、すぐに仕事をはじめているかどうかだけの差であり、日が経つにつれて、その差が広がっていくということでしょう。

『ユダヤの商法』には、ビジネスのことだけでなく、ユダヤ人の習慣についても触れられています。

「ユダヤ人は、水が不足している場合でも、緊急事態の中にあっても、必ず、体の二ヵ所だけは洗うようにとしつけられている。これは、ジュウイッシュ・バスと言われている入浴法で、体の二ヵ所とは、陰部と脇の下のことである」(同書 133頁)

確かに、不潔な人や体臭がある人にビジネスチャンスは来ないですね。

人間の体の中で、陰部と脇の下は、他の場所以上に臭いを発します。

気をつけておかないと、他の人に不快感を与えてしまいます。

清潔にするということも、未決書類を片づけるのと同様、ちょっとした心掛けです。

特別なことをするのではなく、日常の行動を見直した方が効果的ですね。

ユダヤの商法―世界経済を動かす (ワニの本 197)

中古価格
¥4,730から
(2014/1/26 16:20時点)


posted by lawful at 16:19| ビジネス

2013年12月22日

『ゼミナール マーケティング入門』第2版

ビジネスを行うにあたって、マーケティングが必要といわれていますので、石井淳蔵・嶋口充輝・栗木契・余田拓郎『ゼミナール マーケティング入門』第2版 日本経済新聞出版社を参照してみました。

本書の一節を所々紹介しながら、いろいろと考えていきたいと思います。

「何も手を講じなければ、大多数の買い手はなじみのある既存の製品・サービスとの比較のなかで、新製品・サービスの評価を行ってしまう。そして、多くの場合、既存の製品・サービス、あるいは、その確立された使用方法を前提とした評価が行われてしまい、それらとは根本的に異なる新しい製品・サービスが高い評価を獲得することは困難となる。だからこそ、カップヌードルの市場導入時に、流通業者たちはこの新製品の可能性に否定的だったのである」(同書 28頁)

新しいものを市場に出した場合、当然のことながら既存のものがあり、当初は売れないものです。

また、新しいものが本当に新しい場合、その新しいものを評価する基準そのものが存在しませんので、適正な評価が得られません。

それどころか、既存のものを基準に評価されますから、新しいものは価値のないもの、大したものではないとの評価になりがちです。

そもそも、新しいものは、既存のものの枠外にあるわけですから、新しいものそれ自体として勝負しなければなりません。

大変ですが、自らが基準を作っていくということですね。

これがマーケティングということなのでしょう。

このように、ほとんどの人が新しいものを適切に評価できないわけですから、自分自身が新しいものを適切に評価できる人間になれば、ビジネスが成功する確率が高くなりますね。

ここで本書におけるマーケティングの定義を確認したいと思います。

「「マーケティング」とは、「企業が、顧客との関係の創造と維持を、さまざまな企業活動を通じて実現していくこと」である」(同書 32頁)

あっさりしていますが、必要なことがすべて含まれていますね。

利益、利潤をもたらすのは、所詮、顧客ですから、顧客のいないところビジネスなしですね。

お金を落としていってくれる顧客との関係が大事ということですね。

「事業の定義にあたっては、「顧客が本当に求めているものは何か」をよく考えることが重要である。顧客が本当に求めているものに気づくだけで、新たなビジネスチャンスが開けることがある」(同書 177頁)

やはり、まずは、顧客ですね。

顧客が欲しいものを提供すれば、それなりの利益があがります。

ただし、ここでいっているのは、顧客が「本当に」欲しいものを提供するということですね。

そうすると、莫大な利益がもたらされるということでしょう。

「技術の変化や消費者の要求の変化、さらには競合する製品・サービスの変化といったさまざまな変化によって、「何をすべきか」が変化していくことに、企業は絶えず気をつけておかなければならない」(同書 178頁)

顧客が本当に求めるものを提供していても、いつも同じものが求められているわけではなく変化します。

いろいろな変化に合わせていくことが必要ということですね。

よくよく世の中を観察すると、変化に対応できないビジネスは消滅していますね。

このことから、自分のビジネスにおいては、とにかく変化に対応できるようにしておきたいですね。

「われわれ消費者は、実際のところ自分が何を必要としているかを、それほどよくわかっているわけではない。新製品を手にして初めて、「そうそう、こんなものが欲しかったのだ」とわかる場合が少なくない」(同書 324頁)

先程、顧客が本当に求めているものを提供することが大事という話がありましたが、実のところ、顧客、消費者にもそれが分からないようですね。

もし、明確に分かっているならば、その顧客、消費者は、顧客、消費者であることを一旦棚上げし、自分のビジネスシーンでその本当に求められているものを提供し、莫大な利益を得ていることでしょう。

いろいろ観察し、考えたところで、答えが出るわけではなく、まずは、何がしらの新しいものを提供することがスタートということですね。

それから、その新しいものを顧客に提供していくためにさまざまな活動を行っていくわけですね。

まさに、マーケティングということですね。

ゼミナール マーケティング入門 第2版

新品価格
¥3,360から
(2013/12/22 18:08時点)


posted by lawful at 18:07| ビジネス

2013年05月12日

経済学の十大原理

『マンキュー入門経済学』東洋経済新報社の23頁に「経済学の十大原理」がまとめられています。

内容を確認してみましょう。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

人々はどのように意思決定するか

1 人々はトレードオフ(相反する関係)に直面している

2 あるものの費用は、それを得るために放棄したものの価値である

3 合理的な人々は限界的な部分で考える

4 人々はさまざまなインセンティブ(誘因)に反応する

人々はどのように影響しあうのか

5 交易(取引)はすべての人々をより豊かにする

6 通常、市場は経済活動を組織する良策である

7 政府は市場のもたらす成果を改善できることもある

経済は全体としてどのように動いているか

8 一国の生活水準は、財・サービスの生産能力に依存している

9 政府が紙幣を印刷しすぎると、物価が上昇する

10 社会は、インフレ率と失業率の短期的トレードオフに直面している

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

経済学といってもなかなか理解できないでいましたが、十大原理として大枠を示してもらうと理解しやすくなります。

もちろん、細かい部分は分かりませんが、アウトラインが分からず経済学の世界を右往左往していた身からするとありがたいのがこの十大原理です。

現在の経済状況も、この十大原理からみれば、よりよく理解できます。

経済系の書籍を読んだとき、それぞれの著者の個性があり、その都度、その著者の考えに流されてしまう懸念がありました。

しかし、今後は、この十大原理にあてはめながら、自分自身が現在学んでいるところは、どのような位置づけのところなのかを確認することができます。

経済学の世界で迷子にならないための羅針盤の役割を果たすのがこの十大原理といえるでしょう。

あと経済学でよく聞く言葉がミクロ経済学とマクロ経済学ですが、マンキューの説明を確認してみましょう。

「経済学は、伝統的に二つの研究分野に分けられてきた。ミクロ経済学は、家計や企業の意思決定と、特定の市場におけるそれらの相互作用を研究する。マクロ経済学は、経済全体に関わる現象を研究する」(同書 41頁)

上記の十大原理と合わせて考えると経済学の見取り図ができるようです。

あとは、現代社会での経済現象を観察しながら、アカデミックな経済学の書籍を随時参照しながら、経済の眼を養っていきたいですね。

マンキュー入門経済学

新品価格
¥3,360から
(2013/5/12 16:06時点)


posted by lawful at 16:05| ビジネス

2013年02月09日

事業を始めるとはどういうことか

「私は、これから事業を始めようとする人に言いたい。
 あなたは時間のすべてを事業に投入して、中途で死ぬのも人生だ、人間いつも裸なのだと思いさだめて闘えるかと。
 もしそうでなければ、事業は絶対、成功しないだろう」(藤田田『起業戦争の極意』KKベストセラーズ 180頁)

事業を始めたはいいが、借金まみれにならなくとも廃業したり、借金だらけで倒産したりする場合があります。

確かに、景気の動向も影響しているでしょう。

しかし、根本的には、藤田田氏が言うように覚悟があるかどうかがポイントとなるでしょう。

覚悟が決まらないまま事業を始めてしまうと、大した工夫をすることもなく、何となくといった感じで事業を進めてしまいます。

ダラダラした経営がいつしか借金経営になってしまいます。

覚悟が決まらないことには手を出さないということですね。

事業の世界は、魑魅魍魎の世界といってもよく、素人風情がうろうろできるところではありません。

また、すべての時間を事業に投入するという観点からすれば、嫌いなことは事業になり得ませんね。

好きなことでなければ、精神的に参ってしまうでしょう。

好きなことも、単に好きなのではなく、熱中できるほど好きであるという次元にまで至らないといけませんね。

なにせすべての時間を使うのですから。

藤田田氏の面白いところは、中途で死ぬのも人生だという点ですね。

事業が調子に乗ればいい気になり、死などまったく眼中にないという状態になりがちですが、常に、死を意識しているところが、単なる事業家、起業家と違うところでしょう。

また、何かにつけ藤田田氏は、人間いつも裸といいますが、まっさらな人なのでしょうね。

地位、名誉、財産等々にはこだわりがありません。

起業そのものにこだわっているという人ですね。

死や人間はいつも裸という観点がある故に、他のビジネス書とは一味違った感銘を与えます。

生命や人間存在そのものの洞察なしにビジネスをしたところで大したビジネスにはなりません。

浅薄な人間が行うビジネスはつまらなく、深みのある人間が行うビジネスはおもしろいということでしょうか。

会社を分析する時は、社長を見ればよいと言われますが、まさに、社長が浅薄な人間か深みのある人間かを見れば、おおよその見通しはつきます。

現今、世の中では、さまざまな問題が発生しておりますが、よくよく観察してみると、トップにある人間が悉く浅薄な人間です。

だから、問題が発生するのですね。

所詮は、人ということですね。

起業戦争の極意―ユダヤの商法 (ワニの本)

中古価格
¥1,579から
(2013/2/9 19:54時点)


posted by lawful at 19:54| ビジネス

2012年02月02日

ロジカルシンキングにおける思考方法

ビジネスにおいて、ロジカルシンキングが重要とよく言われますが、ロジカルシンキングには、三つの思考方法があるようです。

弁護士の方が法律学習に関して書かれた本で紹介されていましたので、確認してみましょう。

------------------------------------------------------------

@ ゼロベース思考
固定観念を捨て白紙で考えること

A フレームワーク思考
物事の全体を枠として押さえて考えること

B オプション思考
一つではなく複数の案(選択肢)を考えること

(金井高志『民法でみる法律学習法 知識を整理するためのロジカルシンキング』日本評論社 17頁)

------------------------------------------------------------

仕事に慣れてくると、仕事の進め方も板につき、その仕事の仕方が、所謂、固定観念になってしまいます。

実のところ、必要でなくなった業務であったり、無駄が多い業務であったり、生産性に寄与しない業務であったりしても、惰性で続けることがあります。

その時に、ゼロベース思考が必要となります。

固定観念を捨てて、改めて仕事を見直すと、必要のないもの、無駄なもの、生産性に寄与しないもの等々が明らかになります。

コンサルタントが適切に会社に改善策を提示できるのも、元々、その会社の人間ではなく、ゼロベース思考からスタートしているからでしょう。

時には、コンサルタントになった気持ちで、仕事、職場を見直すとよいでしょう。

あとは改善すればよいのですが、その際、仕事全体を一つの枠として捉えた上で、改善に取り掛かるとよいでしょう。

個別に改善しても仕事全体としてうまくいかないことがあるものです。

仕事は他の仕事との関係性の中で成り立っているといえますから、全体の枠組みの中で改善すべき仕事を適切に位置づけるという姿勢が重要ですね。

改善すべきことも一つだけに限るのではなく、複数考えることがよいでしょう。

ある方法がうまくいかなくても、ほかの方法があればいくらでも対応ができますし、慌てずにすみます。

この方法しかない、という思考では、すぐ壁にぶつかるでしょう。

このロジカルシンキングの三つの思考方法は、自分自身の人生設計を考える上でも活用できます。

将来のこと、新しいことを考えているようでも、今までの自分の固定観念で物事を考えているならば、大した変化もなく発展も見込めないでしょう。

難しいですが、ゼロベース思考は重要です。

その上で、目先のことに囚われず、自分の人生を大きな枠組みで捉え、物事を判断することでしょう。

視野が狭いということは、人生に大きな損失を与えます。

フレームワーク思考は大切ですね。

今後の生き方を考える際、この道しかない、というような考え方は好ましくありません。

いろいろな生き方があるという考え方がよいでしょうね。

実のところ、自分が思い描く通りに生きている人はほとんどいないでしょうし、自分が思い描く通りに生きることがよいかといえば、そうでもないでしょう。

思いがけないことがあるから、大変であっても興味深い人生となるものと思われます。

生き方には、しなやかさが必要ですね。

2012年01月30日

A8キャンパス アフィリエイト 初級講座

先日、A8キャンパス アフィリエイト 初級講座にお伺いしました。

講師は、株式会社しくみラボの田村啓さんでした。

アフィリエイトにおいて、ターゲットを絞るということが大切とのお話でした。

ターゲットがよく分からないサイトは売れないとのことでした。

売り上げが欲しいと思う時に、つい、「何を売るか」「どうやって売るか」に目を奪われがちですが、実は、最初に考えなければならないのは、「誰に売るか」ということです。

順番としては、「誰に売るか」→「何を売るか」→「どうやって売るか」となります。

アフィリエイトも全く同じなのですね。

ターゲットを絞るとは、「誰に売るか」をはっきりさせることといえるでしょう。

「何を売るか」は、「もの」や「サービス」を対象としています。

「どうやって売るか」は、「方法」の問題といえます。

「誰に売るか」は、「人」に関わります。

「もの」や「方法」以前に「人」に目を向けることが大切ですね。

「人」をないがしろにしては、アフィリエイトに限らず、何事もうまくいかないでしょう。

「人」を大切にした後、「何を売るか」を考えますが、これはサイト運営者の興味のあることがメインとなるでしょう。

興味のないことを紹介したり、記事にしたりすることはないでしょうから、自ずと「何を売るか」は絞られてくるでしょう。

その次は、「どうやって売るか」になります。

田村さんのお話によると、500記事は必要ということです。

ターゲットが絞られていれば100記事に至っていなくても売れるとのことでした。

「どうやって売るか」とは、「方法」のことですが、特別な「方法」があるのではなく、しなければならない地道なことを少しずつでも行っていくという当たり前の「方法」が本当の「方法」であり、「どうやって売るか」の極意といえましょう。

とにかく記事を書く、ということですね。

記事を書いていくにしても、ライバルが多い分野では、競争が激しく、アフィリエイト成果は思うように上がらないとのことでした。

ライバルが少ない分野を見つけることも大切とのお話でした。

言ってみれば、人と同じことをしていても仕方がないということですね。

常に自分自身のアンテナを張っておき、新しいアイデアを生み出す創造性が必要ですね。

また、田村さんは、サイトにアクセスする人には2種類あるとのお話をされていました。

ひとつは「知りたい人」のアクセスであり、もうひとつは「買いたい人」のアクセスです。

「知りたい人」はサイトの記事を読んで情報を得てしまえば去っていくので、売り上げにはつながらない。

「買いたい人」は、サイトの記事を読んでその対象となる「もの」を買い、売り上げにつながる、とのお話でした。

アクセス数が増えるとうれしくなりますが、アフィリエイトの成果を重要視する場合、単にアクセス数が多くても意味がないようです。

「買いたい人」のアクセス数がポイントということですね。

アフィリエイト成果が上がる場合でも、報酬単価が少なければ、いくら売れても報酬総額は少なく、報酬単価は重要とのお話もありました。

いい大人が50円程度の報酬で喜んでも仕方がなく、報酬単価としては、500円から1000円を目指す必要があるとの指摘もありました。

報酬単価に関しては、ビジネスの側面からシビアに考えるべきでしょうね。

あまりにも報酬単価が少ないものには注意しておく必要があるでしょう。
posted by lawful at 22:30| ビジネス

2011年12月29日

本音の中小企業経営・弱者の戦略

「世の中に紹介されている情報の9割は大企業のもの。大企業経営者でないあなたは、それをあなたのビジネスに適用してもムダである」(竹田陽一『小さな会社・儲けのルール』フォレスト出版 30頁)

手厳しいですが、その通りですね。

「日本経済新聞」等で大きな経済の流れを理解することは必要でしょう。

しかし、「日本経済新聞」等の情報は大企業中心であり、中小企業関係者がビジネスに活用するにはあまり役には立ちません。

「日本経済新聞」を読んでいて、大企業関係者でもないため、ビジネスに関しては役に立ちそうもないなと疑問に思っていましたが、これほどまでにはっきり言っていただくとすっきりします。

「日本経済新聞」は、経済全般を理解するためや株式投資のために読むものだと目的をはっきりさせれば意味があります。

自分のビジネスに関連する情報は、自らが努力して見つけることですね。

本書においては、「時間」に関しても興味深い指摘をされています。

「凡人は、長時間労働しないと、何事も成し遂げることができません」(同書 256頁)

これもはっきりしたもの言いです。すっきりしますね。

著者によると、1日の労働時間を7時間とした場合、人の2倍働くには、7時間の2倍ではなく、√2をかけて、約10時間働けばよいといいます。

実際は、1日の労働時間は8時間でしょうから8時間で計算してみましょう。

人の2倍働く場合、8時間×√2=約11時間

人の3倍働く場合、8時間×√3=約14時間

人の4倍働く場合、8時間×√4= 16時間

人の2倍、3倍働くといっても、24時間を超えるわけでもなく、できないことはありません。

「普通の人が、人にできないものを身につけるには1万時間は必要でしょう」(同書 257頁)とも指摘します。

ある一定の時間は必要ということですね。

それも長時間です。冷静に考えれば、何かを身に付ける際、短時間でできるわけはありません。

当たり前のことを当たり前に理解することですね。

最低限の努力をした上で、効率は生きてくることでしょう。

観心本尊抄―訳注

新品価格
¥1,980から
(2023/1/1 22:16時点)

日蓮 「闘う仏教者」の実像 (中公新書)

新品価格
¥906から
(2024/1/6 19:41時点)

岩波 仏教辞典 第三版

新品価格
¥9,900から
(2024/1/6 19:42時点)

図説 ここが知りたかった!日蓮と法華経

新品価格
¥1,925から
(2024/2/10 15:31時点)

カテゴリアーカイブ
<< 2024年03月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

観心本尊抄―訳注

新品価格
¥1,980から
(2023/1/1 22:22時点)

日蓮 「闘う仏教者」の実像 (中公新書)

新品価格
¥906から
(2024/1/6 19:41時点)

岩波 仏教辞典 第三版

新品価格
¥9,900から
(2024/1/6 19:42時点)

図説 ここが知りたかった!日蓮と法華経

新品価格
¥1,925から
(2024/2/10 15:31時点)

にほんブログ村 哲学・思想ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。