2018年11月19日

低学年向け読み物「モンスターホテルでこんばんは」

今回紹介する読み物は柏葉幸子さん作、高畠純さん絵の『モンスターホテルでこんばんは』

モンスター・ホテルでこんばんは (どうわはともだち)

新品価格
¥1,188から
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モンスターホテルシリーズの2作目です。
図書館で見るまで、私も知らなかったこのシリーズ、先月ハロウィンということもあって借りて読んでみました

様々なモンスターが登場するこのシリーズ。
今回はモンスターホテルを一人で切り盛りするトオルさんのお話です。

あらすじ

※結末までネタバレ全開です。ご注意下さい!

町外れの古い郵便局と公園の間に、モンスターホテルがあります。

壁にはヒビが入り、窓ガラスもホコリだらけな3階建てのビルが毎日モンスターで満員のホテルだとは、人間は誰も知りません。


お客さんの世話をしているのは、透明人間のトオルさん
たった一人で毎日満員のホテルの仕事をしています。

お客さんの食事の準備、部屋の掃除、ベッドメーキングに電話番まで…

毎日目が回るほど忙しいのです
やりがいはあるけれど、ひとりぽっちで仕事をするのはさびしいなぁと思っています

そんなある日、210号室の掃除のためにドアを開けようとしましたが、中にお客さんが閉じこもっていて出てきてくれません。

困っていると、せっかちなドラキュラ男爵がもうホテルのロビーにやってきました。

トオルさんはあわててロビーに戻り、お客さん対応をします。
その間に半魚人の家族連れや魔女達、狼男、ゆうれいなどたくさんのお客さんがやってきました。

最後にやってきたのは雪男のふゆきさんと雪女のコオリさん。二人は新婚旅行でやってきました。

雪男と雪女の部屋は、マイナス60℃まで冷房の効く210号室にしか泊まれません。
1日に一度、マイナス60℃の部屋で体を冷やさないと体が溶けてなくなってしまうのです。

ですが210号室にはまだ前日のお客さんが立てこもっています。

「すみません、今日はもう泊まる部屋がありません…」
「ぼくたちは1年も前から、今日ここに泊まる予約をしていたんだぞ!」


怒ってドンドン足を踏み鳴らすふゆきさん。
その騒ぎに他のお客さん達も起きてロビーに集まってきました。

そのうちポタポタと体が溶けはじめてしまったふゆきさんとコオリさん。
他のお客さんも協力して何とか体を冷やそうとしますが、なかなかうまくいきません

210号室の立てこもり客を説得しようとしますがこちらもうまくいかず…


そこへ力持ちの狼男がやってきました。
狼男の体当たりで210号室の扉を破ってもらうと、中にいたのは帽子をかぶったかわいらしい女の子でした。

その子はキツネのツネミさんでした。
死んだおじいさんにもらった、人間になれる古びたはっぱで人間に化けたところ、耳と尻尾が残ったまま、元の姿にも戻れなくなってしまったのです。

「こんな姿じゃ、町でも暮らせないし、キツネのすむ山にも帰れないわ。」

そういって柱にしがみつくツネミさん。
しかし体が溶けて半分になってしまったふゆきさんとコオリさんを見ると、かわいそうになったようで
「ごめんなさい」
と言うとやっと柱から離れました。

エアコンを使ってどんどん部屋の温度が下がり、ふゆきさんとコオリさんはこれでもう大丈夫


残りの皆はとりあえずダイニングルームに集まり、食事をしながらツネミさんの今後をどうするか考えることにしました。

それぞれのお客さんに食べ物を準備するトオルさん。
またまた大忙し…と思いきや、そうではありません。

ツネミさんが料理や配膳のお手伝いをしてくれているのです

それを見ていたドラキュラ男爵が
「そうだ、トオルさん。この子にこのホテルを手伝ってもらったらどうだ。」
とポンと手を打ちました。

他のお客さんもそれはいいと賛成します。
二人は顔を見合わせてにっこり。

ツネミさんは町で暮らせますし、トオルさんもひとりぽっちでなくなります。

モンスターホテルは今日も満員ですが、トオルさんは前よりも忙しくありません。どんな仕事もツネミさんと二人でできるから。

ツネミさんはたまに鏡に映った自分の姿を見て泣き出しそうになることがありましたが、今は泣いたりしません。
「君はそのままでとってもかわいいよ。」とトオルさんが頬をポッと染めながらささやいてくれるから。

せっかちのドラキュラ男爵はもう二人のために結婚祝いのプレゼントを買ってしまいましたとさ


総評(5点満点)

絵柄:3(さらっとしたタッチでモンスター達も怖さのないユーモラスな絵です)
ストーリー:4(子供の好きなモンスターが題材で読みやすいです。)
子供の反応:3(外見へのコンプレックスや恋心が分かるようになるともっと面白いかも)
オススメ度:4(やや高度な心情を考えるきっかけになりそう)
総合得点:3.5

文体やボリューム的には小学生低学年向けですが、その年代向けにしてはやや高度な心情が描かれているように思います。

ツネミさんの外見へのコンプレックスや、ツネミさんとトオルさんの恋心など、大人の私の方が楽しんでしまいました(笑)

このシリーズ、15作品ほどあるようです。
トオルさんとツネミさんのこれからの関係も気になりますし、早く続編が読みたいな






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posted by しぃのみ at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本
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