2016年07月10日
個別の運動指導ではなく、一般論でしか運動の指導ができない治療院には注意が必要
「腹筋を鍛えて腰痛の予防をしましょう」、「腹筋が弱いと腰痛の原因になる」という事は
一般論としてよく言われるので皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
また、治療院で腰痛の再発予防に腹筋を毎日行うことを
薦められた方もいらっしゃるでしょう?
確かに、腹筋が弱いと腰痛が起こりやすくなることはあります。
でも、腰痛になる原因は腹筋だけではないので
腹筋を強くする=腰痛にならない
という図式は必ずしも成立しません。
僕の整体院にいらっしゃっている方の中にも
以前に通っていた整体院で腹筋を毎日やるようにアドバイスを受け
それを実行しているがために腰痛が治りにくかった方がいらっしゃいます。
疲労した腹筋(大腰筋)が腰痛の原因になることは少なくありません。
運動指導には「個別の原則」というのがあり、その人の状態に合わせた
トレーニング指導が求められます。
治療家は治療家であり、運動指導員ではありません。
正しい運動指導の知識を持ち合わせているか
そうでないかはなかなかわかりにくいところで、
患者さん側としては施術中の会話の中で判断するしかないかもしれません。
前回書いた検査のスキルの重要性と併せて
運動指導の知識も重要になってくると思います。
治療家サイドも自分にその知識が無いのなら
無責任にアドバイスを行うことは慎むべきでしょうね。
治療がいくら上手でも、運動指導の知識がないならば
運動についてのアドバイスは行うべきではない、という事です。
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