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2017年02月16日

「鎖国」が教科書から消える


「鎖国」が教科書から消える




先頃、文部科学省より公表された次期学習指導要領の改定案によると

社会科の教科書で「鎖国」と言う言葉を使わず「幕府の対外政策」に変更する。

と公表されました。

日本の小学校を卒業した人なら誰しもが習った「鎖国」がなくなってしまうのです。



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そもそも鎖国とは

江戸時代、幕府が諸外国と交流に関する権限を独占して、ヒトの出入りや貿易を厳しく取り締まり、管理・統制・制限した政策のことを指します。


第2代将軍秀忠時代に始まり、安政5年(1858年)タウンゼント・ハリスと徳川幕府が日米修好通商条約を締結するまで続きました。


この間、どこの国とも貿易をしていなかったのかと言えばそうではなく
長崎口(長崎県) 対馬口(長崎県)薩摩口(鹿児島県)蝦夷口(北海道)
の4つの港では外国との貿易の窓口として開港しており「四口」と呼ばれていました。

このように全く諸外国と交易を行なっていないわけではなく実態に合わない。

また江戸幕府の政策に関して、鎖国という言葉は使われていなかったため。

と言うのが「鎖国」削除の理由です。

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一方で「開国」という語は、欧米諸国との関係を表す際に使われていたので現状のまま残す。
とのことです。


この「鎖国」と言う言葉の所以は、江戸時代に訪日したドイツ人医師で長崎の出島に居住したエンゲルトケンペルが著した本の中にあった語が語源とされています。


一般に普及したのは明治時代以降だともされています。


この「鎖国」「開国」が対ではなく「幕府の対外政策」「開国」へと社会科の教科書の記載が変わるのに違和感を感じるのは筆者だけでしょうか?





















2016年12月28日

「TIMSS」 「PISA 」ってご存知ですか?

「TIMSS」 「PISA 」ってご存知ですか?


「TIMSS」とは
「Trends in International Mathematics and Science Study」

の頭文字をとったもので
日本語では「国際数学・理科教育動向調査」と訳されます。


一方「PISA 」とは
「Programme for International Student Assessment」
の頭文字をとったもので「OECD生徒の学習到達度調査」のことです。

ではこの二つには、どのような違いがあるのでしょうか。

まずは「TIMSS」から見ていきましょう。

「TIMSS」の実施主体は、教育到達度評価学会と言うオランダに本部を置く非営利団体です。

調査対象は
日本では小学校4年生と中学校2年生が対象です。
参加国は、小学校25ヶ国、中学校46ヶ国です。

調査の目的は
「中等教育段階における児童・生徒の算数・数学及び理科の教育到達度を国際的な尺度によって測定し、児童・生徒の学習環境条件等の諸要因との関係を分析する。」

と文部科学省のHPに記載があります。

調査内容は
「学校のカリキュラムで学んだ知識や技能等がどの程度習得されているか」
であり、選択問題が中心となっています。

「TIMSS」は1964年から実施され1995年からは4年毎に実施されています。

一方「PISA」の実施主体は、
国際機関のOECD(経済協力開発機構)です。

調査対象は、 調査段階で15歳3か月以上16歳2か月以下の学校に通う生徒であり、日本では高等学校1年生が対象です。

調査の目的は
義務教育修了段階(15歳)において、これまでに身に付けてきた知識や技能を、実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかを測る。

とこれも文部科学省のHPに記載されています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/1344324.htm

調査内容は
読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野であり、持っている知識が技能を実生活の中でどの程度活用することができるか。

と、ただ単に知識の有無を調査するのではなく、持っている知識を実生活の中でどの程度活用する能力を身に付けているかを調査しています。

記述式が中心です。


「PISA」は第一回調査が2000年に始まり、以降3年毎に実施されています。

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先頃、2015年に実施されたこれら「TIMSS」 「PISA 」の2つの調査結果が公表されました。

小学生・中学生対象の「TIMSS」の結果で日本は
小学校算数―5位 小学校理科―3位
中学校数学―5位  中学校理科―2位

と小中ともに好成績で世界のトップレベルの学力が裏付けられました。

一方高校生が対象の「PISA 」調査の結果では
科学的リテラシー ― 2位
読解力リテラシー ― 8位
数学的リテラシー ― 5位

と言う結果で「読解力リテラシー」が前回調査の4位から8位へと低下しました。

「読解力リテラシー」の低下は
文章から情報を読み取り、自分の考えを記述する力が低下していることを示しています。

この原因として活字離れが進み、本や新聞などで一定量の文章を読む機会が減少したことに一因があると考察されています。

このPISA調査では2003年と2006年の調査で日本の成績が大きく低下したことから「PISAショック」とも言われ文部科学省が「脱ゆとり教育」に方向転換するきっかけとなりました。

その結果、理数分野では、授業時間を増やしたり内容をふやしたりした現行の学習指導要領に改められ、その効果ははっきりと現れています。

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昔から国語力を養成するのに「本を読め」とよく言われてきました。
本を読むことのメリットには、漢字を覚えたり、論理的な文章を読み解いたり、
身近な語彙の習得などたくさんのメリットがあります。

小中学校で養った高い基礎学力・知識を活用し伸ばすために、やはり先人からの教えである「本を読め」が大いに有効かつ効果的です。

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現在では、夏休み等の長期休暇であっても昔は定番であった「読書感想文」の課題を出さない学校が増えてきています。

折しも冬休みの今
「本を読め」
と言う先人の英知に学んでみてはいかでしょうか。




















2016年11月14日

満月 ☽☆ス−パ−ム−ン☆☽

満月 ☽☆ス−パ−ム−ン☆☽


今宵は、満月です。

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しかも通常の満月ではなく、所謂「スーパ−ム−ン」と呼ばれる満月です。

月は、われわれが住む地球の周りを楕円軌道で周回しています。

そのため地球と月の距離は常に変化しています。

地球と月との距離は36万Kmから40万Kmのあいだで常に変化し続けています。

この楕円軌道に起因して地球と月が接近するのが、今宵今夜なのです。

今夜はこの距離が35.7万Kmまで接近します。

ここまで地球と月の距離が接近するのは実に68年ぶりのことです。

接近することにより通常の満月に比して大きさは最大で14%大きく見え、明るさも30%明るく見えます。

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地球に最も近づく時刻は、地球上の緯度経度の位置によって若干異なりますが、日本ではおよそ20時30分頃です。

その後22時52分に満月となります。
※月が地球に最も接近するのは、午前11時51分頃ですが、昼間なので月は見えません。

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残念ながら今日は全国的に天気が悪く、月を鑑賞するにはあいにくの天気のようです。

今日を逃すと、今回と同じ程度の大きさの月が見えるのは18年後です。

68年ぶりで次回は18年後。

雲の隙間から少しでも貴重な「スーパ−ム−ン」が見えればいいですね!!








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2016年09月20日

あなたは英語でコミュニケ−ションが取れますか?

あなたは英語でコミュニケ−ションが取れますか?


近年、日本を訪れる外国人の数は増加の一途をたどっています。
「爆買い」等と言う言葉も生まれています。

ニュ−ス報道のみならず様々なTV番組で、街頭で訪日外国人にインタビュ−している場面を見かけます。

たいていの外国人は、質問に対して英語で答えています。

つまり英語が話せると言うことです。



アメリカやイギリスと言った英語を母国語とする国の人々は当然ですが、欧州のドイツやイタリア。またアジアでも英語を母国語としない国の人々であっても英語で受け答えしています。


日本人で英語が話せる人がどれくらいの数いるのでしょうか。

正確な統計デ−タはありませんが「自分の言いたい事を正確に英語で聞き手に伝える事が出来る」日本人の割合は人口の3%程度との報告があります。


日本の学校教育では小学校5年生・6年生で「英語活動」が始まります。

そして中学から本格的な英語教育が始まります。

その後、高校、大学と進んでも英語の授業は続きます。

中学・高校の期間だけとっても、6年間の英語の授業を継続して受けているわけです。

英語圏の国に生まれた赤ちゃんは、生まれて6年間経過すれば。
つまり6歳になれば100%まちがいなく英語が話せるようになっています。

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しかしながら、日本でこの6年間の英語教育を受けただけでは、英語が話せるようには到底なりません。



先般点文部科学省は、10年に一度改定される「学習指導要領」の素案を公表しました。

学習指導要領とは、文部科学大臣が告示するもので、幼稚園・小学校・中学校・高等学校で、それぞれの学年毎に教える内容を定めたものです。

この「学習指導要領」は、法的拘束力を持ちます。

教科書はこの「学習指導要領」に基づいて作成されます。

この素案の中で、現在5年生からスタ−トしている英語活動の時間を3年生からスタ−トし、3年生・4年生で35単位取るとしています。

さらに5年生からは英語が国語や算数などと同様に「教科」となります。

現在では英語が「教科」となるのは中学1年生からですので2年前倒しの形となります。


これらの改革で英語が話せる日本人は増えるでしょうか?
その答えを推測すると残念ながら否でしょう。

その原因は日本の英語教育は受験英語が中心となっていることに起因します。

受験科目の英語は英文法であったり英文読解の問題が大半です。

リスニングの問題もあるにはありますが、その配点はわずかです。
スピ−キングは、受験英語ではありません。

英語の読み書きももちろん大切ですが、英語で外国人とコミュニケ−ションを取れるスキルの習得も、国際人として生活していく子供達にとっては大切です。


子供達がこれらのスキルを身に付けられるような改訂を望みます。
























2016年06月07日

「躾」・「しつけ」

「躾・しつけ」


北海道七飯町の山中で行方不明になり6日ぶりに保護された小学2年生の少年が、7日の午後、入院していた函館市内の病院を退院しました。

TVのNEWSで、「運動会が楽しみです」と、元気な笑顔を見せていました。
無事に回復してなによりです。

食料や飲み水も持たず、夜間には気温が下がり、さらには熊やキツネ等の野生動物が生息している森の中を彷徨い自力で自衛隊演習場内の小屋に辿り着き救出されました。

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行方不明になって以来、日本のみならず海外のメディアでも連日NEWSで取り上げられていました。

森の中ゆえ、陽が沈むと当然ながら街灯等の明かりは全くなく、月明かりのみの漆黒の世界です。


漆黒の闇の恐怖や空腹に耐え忍んでの6日間だったと推測されます。

強靭な精神力とサバイバル能力は特筆ものです。


そもそも今回の行方不明の原因は、「しつけ」として森の中で車から降ろされた事に端を発します。

「しつけ」とは漢字で「躾」と書きます。
「身」が「美しい」と書きます。
つまり「身・心」を「美しくする」のが躾です。

身体に怪我をしたり、ましてや命の危険があるものは決して躾ではありません。

今回の少年のご両親も行方不明になってしまうなどとは夢にも考えなかったでしょう。

結果として、この小学2年生の少年は、今回の経験によりとてつもなく強い精神力を経験より体得したのではないでしょうか。

効果的な「躾」について考えてみる機会にしてみてはいかがでしょう。















2016年04月16日

熊本地震で被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申しあげます。

熊本地震で被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申しあげます。

14日夜に発生したマグニチュ−ド6.5の前震。16日未明の本震がマグニチュ−ド7.3。

その後も震度1以上の余震が150回以上も続く未曾有の出来事となっています。


今はただ、被災し避難所に避難されている方々に水を、食料を、余震に脅かされない睡眠をと願うばかりです。



被災した子供達も心に大きなストレスを抱え込んでいることでしょう。

国際NGO団体「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」では、心理的に不安定になっている子供達のための「心理的応急処置」を紹介する特設サイトが開設されています。

http://www.savechildren.or.jp/lp/kumamotopfa/

また、災害時こころの情報支援センターのホームペ−ジでは災害時の心理的ストレスについての解説があります。

http://saigai-kokoro.ncnp.go.jp

御参考になさって下さい。


被災された方々に一刻も早い平穏が訪れることをお祈りいたします。







2016年02月04日

「風が吹けば桶屋が儲かる」

原油価格下落


原油価格が下落を続けています。

それを受けてガソリンや灯油などの小売価格も値下がりを続けています。

灯油は2005年4月以来、ガソリンは2009年4月以来の安値となっています。

また、火力発電で原油を燃料に使う電気料金も2月に続いて3月も値下がりする見通しです。

他にもプラスチック製品などの原料費や物流の燃料費、農業や漁業でも温室を温めるために燃やす重油や漁船を動かす燃料である重油の価格が値下がりし、様々な所でコストダウンが図れる状況となり消費者にとっては大いに恩恵を受けられる状況となっています。

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しかしいい事ばかりではなく原油安はマイナスの側面も合わせ持ちます。

石油掘削機械などの輸出が減少したり、商社の資源開発が停滞したり、価格下落で経済的に余裕のなくなった産油国がそれまでオイルマネ−で投資していた外国の株式を現金に換えるために売却したり。
その結果、日本の株式が売られ価格が下がり株式市場に影響を与えます。

このように物事には原因があって結果があります。
そして、その原因や結果は決して一つではありません。

突然ですが

「風が吹けば桶屋が儲かる」と言う言葉をご存知ですか。

何故、風が吹けば桶屋が儲かるのか?

この話の流れ、論旨はこうです。


風が吹けば砂埃が舞い上がる
     ↓
砂埃が目に入る人が増える。
そして目の病気になる人が増え失明する人が増える。
     ↓
失明する人が増えると音曲で生計を立てようとする人が増えるので、三味線を習う人が増え、三味線の胴に張る猫の皮の需要が増大する。
     ↓
すると猫の数が減少する。
猫の数が減少すれば、本来猫が捕まえるはずであるネズミの数が増える。
     ↓
ネズミは桶をかじるのだが、そのネズミが増えるとかじられる桶が増える。
     ↓
かじられた桶が増えると、買い替えの為におけの売り上げが増える。
     ↓
桶屋がもうかる。

このお話は、昔話に端を発する話であり現実的とは言えませんが、予想も出来ないような過程を経て結果に至ります。



日頃から一つの原因から起こりうる様々な結果を複数予測し、それを受けて展開していく訓練は様々な場面で役に立ちます。

日常のささいな出来事を題材として、子供達とこのように話し合ってみてはいかがでしょう。































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2015年12月15日

「今年の漢字」

「今年の漢字」


今日、毎年恒例となっている「今年の漢字」が京都清水寺で発表されました。

今年の漢字に選ばれたのは「安」でした。

その理由は、安全保障関連法案やマンションのくい打ちデ−タ流用等で人々が不安になったこと等が挙げられています。


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「安」と言う字を辞書で調べてみると

安易−骨折らないで、すませられるようす。
安逸−仕事を持たないでぶらぶら暮らすこと。
安臥(あんが)−楽な姿勢で寝ること。
安閑(あんかん)−何もしないでのんびりしているようす。
安気−のんびりしているようす。
安居−のんきに、すごすこと。
安座−落ち着いて座る。
安心−心配がなくなって心が落ち着くこと。
安静−心や身体を静かにしておくこと。

などなど。

総じて穏やかで平和な良いイメ−ジの語句が並びます。



この機会にぜひ子供達にも、子供達自身の「今年の漢字」は何 ?
と問いかけてみて下さい。

今年、一年に起こった事柄を振り返って様々な漢字をイメ−ジすることでしょう。

その振り返りにこそ「成長へのヒント」が隠されているはずです !


























posted by marserTeacher at 23:04| 今年の漢字

2015年10月26日

ル−ティンの重要性

ル−ティンの重要性


ラグビーワールドカップ2015 プールB第1戦で強豪の南アフリカを34-32で劇的勝利を収めた日本代表。

そのメンバ−の中でもキックを蹴る前に独特なポーズを毎回取ることで日本中の人々の関心を集めたのが五郎丸歩選手です。

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このポーズは「ルーティン」と呼ばれ、毎回同じ動作を繰り返すことにより心を落ち着け、平静を保て、集中することへの引き金とも言える動作です。

毎朝起きて、学校へ登校する前に顔を洗って、歯を磨くと言った小学生の行動もル−ティンのひとつです。

人間、このル−ティン行動をひとたび途絶えさせてしまうと元に戻るのに時間が必要です。
夏休み・春休み・冬休み等の長期の休校時が終わって新学期が始まった際に暫く調子が出ないのはこのためです。

このルーティン動作は、毎日の自宅での学習にも活用できます。
例えば、夕食前の30分を学習時間にあてるとか、学習を始める前に机の上を片付けてから学習にとりかかる。と言った具合です。

この毎回同じ行動を繰り返すことにより落ち着き、平静、集中と言った力が脳内にインプットされます。

同じ30分と言う短い時間でも集中しているといないでは効果に大きな相違が出ます。


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このルーティン。取り入れてみてはいかがでしょう。


























2015年08月26日

「全国学力テスト」

「全国学力テスト」


先頃、今年4月に実施された「全国学力テスト」の結果が公表されました。

今回、初めて理科が全員参加方式で実施されました。
小学校理科は全24問出題されています。

その理科の中で正答率29.2%と最も低かったのは下記の設問です。

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としおさんは、20℃の水100mLを50℃にあたためてから、砂糖を入れてかき混ぜました。
すると、とけ残りが出たので、ろ過してから砂糖水を冷蔵庫で保管しました。
次の日、冷蔵庫からとり出すと、底に砂糖がたまっていました。

としおさん
グラフから、ろ過して解け残った砂糖を取り除いた50℃の砂糖水には、260gの砂糖がとけていることが解わかるね。

ゆかりさん
水の温度が下がると、砂糖の解ける量が減っていくんだね。


砂糖水を5℃の冷蔵庫からとり出した時、解け切れなくなってたまっていた砂糖は何gだと考えられますか。

出典
※ 国立教育政策研究所
※※http://www.nier.go.jp/15chousa/15mondai.htm


出題の趣旨について国立教育政策研究所では
「析出する砂糖の量について分析するためにグラフを基に考察し、その内容を記述できるかどうかをみる」
としています。

つまり「物質が水に溶ける量は水の量や温度、解ける物質によって違うこと」を理解した上で「グラフから50℃と5℃の時の砂糖の解ける量を読み取る」考察力が必要である。と言うことです。

また、新聞・ネット等でも正答率29.2%と3人に1人しか正答出来なかった原因について
【グラフを元に考察し分析する能力が低い】
と解説されています。

はたしてそうでしょうか?


「物質が水に溶ける量は水の量や温度、解ける物質によって違うこと」は、正答出来なかった子供達も知っています。

紅茶やココアなどの温めてある液体や、牛乳等の冷たい液体に砂糖を入れてかき混ぜて砂糖を入れすぎると溶け切らない。
そして砂糖の解ける量は液体の温度に関係があると言う事は体験から学習して既知の知識として持っています。


正答できなかった小学生に話を聞くと
「温めたり、冷蔵庫に入れたり、ろ過したりと問題を読んでいるうちに意味が解らなくなった」
と感想を述べています。

本当の正答出来ない理由は【国語力・読解力】にあるのです。

問題文を読んで、設問が何を問うているのかを判断する読解力が必要なのです。

国語の力は全ての教科に通じます! ※(1)

※(1)https://fanblogs.jp/seisekiwoageru/archive/41/0
















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2015年07月16日

「HB」 と 「2B」

「HB」 と 「2B」


「HB」「B」「2B」と聞いて何を連想されますか ?
そうエンピツです。

では、エンピツの「HB」と「2B」では何が違うのかご存知ですか?
これもご存知のようにエンピツの芯の硬さの違いです。

エンピツの芯の硬さはJIS規格(日本工業規格)(にほんこうぎょうきかく・Japanese Industrial Standards)で6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9Hの17種類に規格されています。

少し前までは、この硬さが真ん中あたりに位置する「HB」が最も多くの小学生に使用されていました。
ところが、ここ最近では「HB」を使用する小学生が減少し「2B」を使う小学生が最多と変化してきています。

その理由として「子供達の筆圧の低下」があるのではと推測されています。

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低学年では「Bか2B」と柔らかい芯のエンピツを使用するように指導している小学校があります
またこの低学年の使用エンピツは「Bか2B」と指導する小学校の数が増加しています。
これは低学年では、まだ身体も小さく握力や手・指の力もない事から筆圧が低いので柔らかい芯のエンピツを使いましょう。
そして正しいエンピツの持ち方を身に付けましょう。と言う教育的配慮からです。

ところが、ある程度身体も成長し、握力や手・指の力も強くなっているはずの高学年になっても「筆圧」の低い子供達が増えています。

「筆圧」とは文字を書くとき、筆・ペンなどの先に加えられる圧力を指します。
筆圧が低いと硬い芯のエンピツは使い難いと感じ、柔らかい芯のエンピツは使いやすいと感じられます。

筆圧が低すぎて「あ」と「お」の判別がつかない字を書く子供達が増えています。


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では何故、このような筆圧の低い子供達が増えているのでしょう。

その原因としてゲーム機器やスマートホンなどの「液晶画面」ではないかと推測されています。

液晶の画面は強くタッチすることは、その構造上からもむしろタブ−で禁止行為です。
また、指の力がないためにビンのフタが開けられない子供達が増えているとの報告もあります。


野球やソフトボ−ル・ドッチボ−ルでボ−ルを投げたりバットを振るには指の力が必要でこれらの競技で遊ぶことによって鍛えられます。
また鉄棒やうんていと言った遊具は身体全体を手・指で支えることによって鍛えられます。



身体も心も成長する時期にある子供達には「知育」だけではなく「体育」も必要です。


















2015年05月25日

ベ−スボ−ル型授業

ベ−スボ−ル型授業


日本プロ野球機構は、全国の小学校に
「みんなが輝く やさしいベースボール型授業」指導用教材 
を無償で配布すると発表しました。

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これは小学校の先生が体育の授業でソフトボ−ル等の競技の指導がうまく出来ないためその解決の目的で作成されたものです。

内容はイラストを用いて学年ごとの授業の進め方などを分かりやすく丁寧に説明されています。
DVDでは実際の授業を行っている場面を収録し、動作や児童への声かけなど指導のポイントが分かりやすく解説されています。

中学校での体育の授業は体育専任の教師が授業を受け持ちますが、小学校では体育専任の教師ではなく担任の教師が体育の授業を受け持ちます。

小学校の先生で、自身の野球経験がなくどう指導すればよいかが解らないと言う先生が増えています。
また子供達も野球に慣れていない子供達が増えています。
右ききで右投げをするのに右足を前に踏み出してボ−ルを投げようとする子供達が多いと聞きます。

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この遠因、近因にはスポ−ツの多様化があります。

少し前までは小学校高学年男子の放課後の遊びは野球やソフトボ−ルでした。

近年では、サッカ−人気やテニス人気などもあり子供達が興味をもって競技したいと思うスポ−ツが多様化してきています。
また、公園では大半の公園がボ−ル投げは禁止となっています。


日本プロ野球機構は、「みんなが輝く やさしいベースボール型授業」の中で
野球の魅力を次のように説明しています。


「ベースボール型」授業には「捕る」「投げる」「打つ」「走る」など多様な動きを経験し、全身を動かすことでの楽しさや面白みを感じることができる魅力があります。攻撃では一人ひとりが主役になるチャンスがあり、さらに「ベースボール型」授業特有の“間”を利用して、状況を踏まえて次にどのように行動したらいいか「考える力」を養い、作戦をもとに予測・判断して行動することによって様々な「問題解決する能力」が習得でき、チームで動くために必要な「協調性」や「規律」なども身に付けることができます。



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身体も心も成長する時期にある子供達には「知育」だけではなく「体育」も必要です。























2015年04月05日

新学期・新学年


間もなく新学期・新学年が始まります。

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学力・学習には
「知識を積み重ねてその量を増やす」側面と
「思考力、判断力を高める」側面
の2つの側面があります。

文部科学省でも
【学力を“単なる知識の量としてとらえるべきではなく、思考力・判断
力・表現力や学ぶ意欲なども含めて総合的にとらえるべきである】
としています。

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その対応策として平成10 年の学習指導要領改訂により「総合的な学習の時間」が創設されました。

総合学習では児童・生徒が課題について、図書館を利用したり、聞き取り調査をしたりと自分で調べ、その結果をまとめる。
そしてその結果から考え、考察し、判断して課題を見付け、解決策を自ら導き出す力を養うことを狙いとしています。


その能力を高めるのに効果的なデジタル機材があります。

電子辞書です。

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デジタル機材は、書籍、図鑑、辞書と言った紙ベ−スからの情報収集に比して効果的に学習できます。

最も大きなメリットは「音声や映像が活用できる」と言うポイントです。
文字だけでは理解し難い事項も映像・音声と言う視覚、聴覚への情報が伴うことで理解しやすくなり、かつ理解が深まり、記憶にも深く刻まれます。

また「解りやすい」と言う側面は「解る⇒楽しい⇒調べる⇒知識が増える」と言った学習意欲面にも好循環をもたらし興味を持ったことを次々に調べるようになります。

近年の電子辞書では難しい言葉を小学生でも理解できるような平易な表現が使用されていて確実に理解できます。

「電子辞書の使用が学習意欲を向上させたか?」と言う小学生の保護者へのアンケ−トでは、87%以上が「効果があった」と回答しています。


子供達、自らの問題解決力の育成・向上に向けて新学期からデジタル機材を使われてみてはいかがでしょう。




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感想(3件)




















2015年02月28日

今年は「うるう秒(閏秒)」です!

今年は「うるう秒(閏秒)」です!

今日は2月28日。
今年はうるう年ではないので明日は月が替わり3月1日です。

今年は「うるう年」ではありませんが「うるう秒(閏秒)」です。

うるう年「閏年」はよく認知されていますが、「うるう秒(閏秒)」と聞いてもピンとこないかもしれません。

うるう年は1年が366日ある年で「閏年」と書き2月が29日まであります。
今年はうるう年ではないので2月は28日までです。

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現在、我々が用いている「グレゴリオ暦」では
【西暦年号が4で割り切れる年をうるう年とする】と決めています。
4年に一度のペ−スで設けられ夏期オリンピックの年がうるう年です。

グレゴリオ暦では、地球が太陽の周りを一周するのにかかる時間を1年と定めました。
実際には地球が太陽の回りを一周するのに、約365.24219日かかります。

そう、1年は365日ではなく端数0.24219多くかかるのです。
この端数を調整する目的で4年に一度1日多くしているのです。

では「うるう秒(閏秒)」とは何でしょうか?

地球の自転が遅くなっていくのを1秒を加えて調整することです。

時刻は、地球の自転に基づいた天文時間により決められています。
地球が自転で1回転する時間を24時間と定めました。

しかし、現在では原子の振動を利用した原子時計と言う極めて精密な時計が登場し、その時計の時刻と天文時間が少しずつズレていることがわかりました。

地球の回転速度にはムラがあり常に同じスピ−ドで回転しているわけではありません。
一方、原子時計は非常に高精度で地球の回転によって決まる時刻と原子時計によって決まる時刻にズレが生じてきます。
そのズレを調整するために「うるう秒(閏秒)」が挿入されます。

このズレを放置していると暦と太陽のズレはドンドン大きくなっていき、時計ではお昼の正午12時であるのに太陽は西に傾いた夕方と言うことになってしまいます。
と言っても、うるう秒がなくなってズレる時間は100年間で60秒程度のズレなので、正午が夕方になるまでには何万年とかかりますが。

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うるう年は2月29日で調整されますが、「うるう秒(閏秒)」はそうではありません。

今年のうるう秒は
7月1日の午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を挿入します。
結果、この日は、1日が1秒だけ長くなります。

たったの1秒ですが、1分は1秒の積み重ね。1時間も1週間も1年も1秒の積み重ねより成り立っています。

「うるう秒」を契機に普段何気なく過ごしている時間の大切さについて改めて考えてみてはいかがでしょうか。


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2015年02月12日

国語が出来れば算数もできる !

国語が出来れば算数もできる!

小学校も高学年になってくると算数の「文章問題」が増えてきます。

そしてその文章も低学年のそれと比べると複雑になってきます。

たとえば
【6年生は遠足にきています。学校を出発して目的地は12Km先にある天守閣です。午前9時に学校を出発して正午ちょうどに天守閣に着きました。天守閣でお弁当を食べて、午後1時に学校に向かって帰ります。下校時刻の午後4時に学校に着かなくてはいけません。帰りは時速何Kmで歩けばよいでしょうか】

と言った具合です。



これは算数に限ったことではありません。

小学校では全ての教科で言語活動を基本、重点としています。

国語力を養うことは全ての教科の学力向上につながります。

とは言え、国語力を向上させることは、一朝一夕にはいきません。

国語力を向上させる方法として昔から言われ続けている方法に【読書】があります。


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それを裏付けるデ−タとして「読書している子どもは学力が高い」と言う文部科学省・学力学習状況調査の結果もあります。

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報道によると大阪市では学校の図書室のレベルを上げるために年間で3億円超の予算を組むと報じられました。



これは単に図書室の蔵書の数が少ないのでそれを増やすと言うことを示すものではありません。

学校の図書室が無人であるため閉まったままになっていると言った問題もあります。

学校図書室を開館するための学校司書の人件費と言ったものも含まれます。

同様の理由から横浜市や京都市でも全校に学校司書配置を進めています。

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算数の学力を向上させるには本を読むよりも計算問題を数多くこなす方が効果的だと考えがちですが、学校図書室を有効に活用したり、自宅でも読書に慣れ親しみ、読書を習慣付けることが、遠回りに思えても算数のみならず全ての教科の学力向上のために大切なことです。












2014年12月23日

サンタクロ−ス

サンタクロ−ス


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間もなくクリスマスです。
クリスマスと言えば【サンタクロ−ス】がプレゼントを持って訪れる日です。

「サンタクロ−ス って本当にいるの?」

この質問に対して
低学年の子供たちは
「いる ! 」
「サンタさんプレゼントお願いした! 」
「いい子にしてたからサンタさんは必ず来てくれる !」
と即答します。

一方、高学年になると
「いるわけないじゃん!」
「うちの家にエントツないし ! 」
等否定的な意見を述べます。

それは「俺は、そんなことを信じない大人なんだ」
と言う事を背伸びしてアッピ−ルしているように見えます。

そもそも、サンタクロース とは、クリスマスに子供たちへプレゼントを持って来てくれるとされている伝説の人物です。
クリスマスとは、イエス・キリストの誕生を祝う祭です。
起源は4世紀頃の東ローマ帝国まで逆戻りますが、いずれにせよキリスト教のイベントです。
それが仏教徒が大半を占める本邦でも様々な要因により年中行事として定着しています。

子供たちから
「サンタクロ−ス って本当にいるの?」
って聞かれて、答えに窮した親御さんも多数いらっしゃると思います。

そんな時
「サンタさんは目には見えないのだよ !」
「大切な事は目に見えない愛の心・優しい心・人を思いやる心なんだよ !」
と回答するのはいかがでしょう。

サンタクロ−スの存在を信じていようがいまいが、それはそれでいいのです。

サンタクロ−スの存在を信じていない子供たちにも、直接Xmasプレゼントをくれるのは父母であってもその背後には【目に見えない愛の心】を感じ取るきっかけになるのではないでしょうか。

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posted by marserTeacher at 22:24| クリスマス

2014年10月31日

ハロウィン : Halloween

ハロウィン : Halloween

今日・10月31日はハロウィンです。

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街には仮装した若者たちや、「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれるカボチャの中身をくりぬいたものを模したオレンジ色の中にキャンディやチョコレ−トと言ったお菓子が詰まったものが店先に並んでいます。


しかし、皆さん、ハロウィンって何だか知っていますか?

ハロウィンとは、古代ケルト人を祖とする祭りであり、秋の収穫を祝うと共に悪霊を追い出す宗教的な儀式・祭りです。
現代ではそれが転じて、アメリカではカボチャをくり抜いて作った「ジャック・オー・ランタン」を飾り、子供たちがお化けに変装して近所を回りお菓子を貰ったりする風習へと変化を遂げ、主にアメリカで一般的な風習として定着していきました。

同じ習慣が古来より日本にも伝わっています。

11月23日 

この日が日本の収穫に感謝する日です。

この日は、現在では「勤労感謝の日」として祝日になっていますが、

元々この日は新嘗祭 (にいなめさい)と呼ばれる収穫に感謝する日です。

その起源は古く飛鳥時代の皇極天皇の御代に始まったと伝えられています。

11月23日は祝日で学校が休み!!
で済ませるのではなくて、こういう節目の日に本邦にも古代より脈々と伝わる
風習を学び、習得する日とすることも必要ではないでしょうか。








2014年08月07日

吹奏楽コンク−ル

吹奏楽コンク−ル



大阪に大阪府立淀川工科高等学校と言う学校があります。

ご存じの方も多いと思いますが、この学校は全日本吹奏楽コンク−ルで毎年金賞を取る強豪校として有名です。
先日TVで同校の吹奏楽部のドキュメントを放送していたのを偶然見ました。

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その中でとても驚いたことがあります。
それは

吹奏楽部の部員の約半分は全く、中学までに音楽の経験がない

と言うことです。

番組の中で今年、入学した1年生のインタビュ−がありました。

その男子生徒はトランペットを吹いていましたが、生まれてから淀川工科に入学するまで音楽の経験がなく、トランペットを触るのも初めてだったとの事。

もちろん楽譜も読めずに入部し、4ヶ月経過した現在でも楽譜・音符は暗号です! と語っていました。

吹奏楽は木・金管楽器をメインに打楽器なども加えた数十人で構成され、自分のパ−トや他楽器との調和がとても大切です。

それゆえ、楽譜を読むことすらままならない初心者には敷居が高いクラブであり、楽譜の読み方等の音楽のイロハから学んで、初めて触る楽器で演奏するとなると卒業までに間に合うかどうかも微妙です。


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このような未経験者が大半を占める吹奏楽部で、何故、毎年金賞を獲得することが出来るのでしょう?

番組ではその答えを顧問の先生にある。と結論付けていました。

この顧問の先生は音楽の先生ではありません。
工科高校と言うこともあり同校では音楽の授業はありません。

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番組の中のインタビュ−で「なぜ、初心者ばかりのメンバ−で金賞を連続して取れるのか」との質問に対してこの顧問の先生はこのように語っていました。

それは
「教えようとしないことです。教えたのでは子供たちは伸びません」
「私のやる事は子供たちをやる気にさせる事です」
「そして、そのやる気のスイッチに火をつける事です。」
「そうすれば、子供たちは間違いなく伸びます」
と。

なるほどなぁ!と納得させられました。
これは過去記事にも書いたコ−チングにも通じるものがあり、勉強嫌いの子供たちに大いに活用できるノウハウではないでしょうか。



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2014年06月06日

「中1の壁」

「中1の壁」


「中1の壁」と言う言葉をご存じですか?

「中1の壁」とは小学校から中学校に進学して学習環境に適応することが出来ないで不登校になったりすることを言います。
現在の義務教育は、小学校1年から中学3年までの9年間です。

文部科学省の調査によりますとその9年間のうちで不登校になる子供たちの数は学年が上がるにつれて増える傾向にはありますが小学校6年から中学1年にかけては3倍近くに増加します。

この原因には環境が変わることや人間関係等の様々な要因が絡まっていますが、要因の大きな一つとして学習面での不適応か考えられています。

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では、学習面では何が変わるのでしょうか?

小学校と中学校の授業での一番大きな変化は教える先生です。

小学校では学級担任の先生が原則全ての教科を教えます。

それに対して中学校では教科別に教科担任の先生が教えます。

国語の先生は国語を教え、数学の先生は数学を教えます。

これが学校になじめなくなる「中1の壁」の一番大きな原因ではないかと推測されています。

この解決に向けて文部科学省は小学校・中学校の義務教育の教員免許制度を抜本的に改革する方針を固めました。

現行免許制度では小学校の教員免許と中学校の教員免許は異なっています。

中学校の教員免許は中学英語・中学数学と言った具合に科目別の免許になっています。

今回の改革では、「中1の壁」の解消に向けて小学校高学年からの教科担任制を実施すべく小学校中学校の両方で教える事の出来る免許を新設されます。

また2011年度から小学校でも必修となった外国語活動・小学英語でもスム−ズな連携が出来ることが期待されています。



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posted by marserTeacher at 07:21| 「中1の壁」

2014年03月03日

記憶の引き出し

突然ですが下記の計算問題
   
9 ― 3 ÷  1/3  +  1

    

ある企業の入社試験の問題です。
受験者は高等学校・大学の卒業者たちです。
正答は【 1 】 です。

驚くべきはその正答率です。
高等学校・大学卒業者の入社試験受験者の上記問題の正答率は40%でした。

小学生の正答率はおそらく入社試験受験者正答率の2倍以上の80%は超えるでしょう。
では何故、このような現象が起こるのでしょうか?


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それは記憶の引き出しが、出し入れがないので
【開かずの引き出し】になっているからです。

上記問題で正答を導くには二つの算数のル−ルが必要です。

一つ目は
計算式で加減乗除(たし算・ひき算・かけ算・割り算)の混在した式では乗除(かけ算・割り算)を先に計算する。
と言うル−ルです。

二つ目は、分数の割り算のル−ルです。
割り算の場合は分子と分母をひっくり返して逆にしてかけ算に直して計算する。
と言う二つのル−ルです。

不正答だった答えは、公表されていませんがおそらく「19」とした誤答だったと推測されます。

これは、上記一つ目の
計算式で加減乗除(たし算・ひき算・かけ算・割り算)の混在した式では乗除(かけ算・割り算)を先に計算する。
を無視して、前から順に計算していくとこうなります。

なぜこのような間違いをしてしまうのでしょうか?

加減乗除混在の計算式でのル−ルを忘れてしまっているからに他なりません。

当然のことながら不正答だった受験者も算数・数式のそのル−ルは小学校時代に習って知っているはずです。
しかし、使っていない為にその頭の中の
【記憶の引き出し】
が錆びついて
【開かずの引き出し】
になってしまっていたのです。

これは、小学校以上の年齢についてのみ言えることでは決してありません。
算数・数学と言う教科は、階段を上がるように順々に高度な新しい演習を学習していきます。
当然のことながら、新しい演習ではそれまでの既習のル−ルや知識が基礎となっていて、それを使うことを前提としています。
簡単なものでもその既習のル−ルを忘れたり、無視するとこのような不正答を
導いてしまいます。

そうならない為のコツは
【時々記憶の引き出しを開け閉めして空気の入れ替えをすること】なのです。

既に習ったル−ルや決まりを確実に覚えて使えるようにしておくことが、とても大切です。


















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