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2017年03月08日
徳の交わり@
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鹿児島市の武町に、「西郷屋敷跡」という所が在ります。
中央政界から帰ってきた西郷隆盛が粗末な家を建て、小間使いの
老人を一人だけ雇って慎ましく住んでいた住居の跡です。
現在は、小さな児童公園になっていますが、男性が二人膝を交えて
対面している銅像が目をひきます。
以下に、銅像の土台に刻まれた碑文を引用させていただきます。
西郷隆盛(南洲)と菅実秀(臥牛)が対話している対話している
この座像は、ここ西郷屋敷において両翁が親睦を深め「徳の交わり」
を誓いあったことを記念して製作したものである。
臥牛は庄内藩(山形県)の有力な家老であった。
庄内藩は戊辰戦争で官軍に激しく抵抗したため厳しい処分を覚悟していたが、
南洲翁の暖かい取計らいにより処分は極めて寛大なものとなった。
この南洲翁の人徳に感服した臥牛翁は、明治八年自ら七名の旧庄内藩士と共に
来鹿し南洲翁の教えを受けた。
後に臥牛翁はこれらの人々の手記を集め「南洲翁遺訓」を発刊し全国に頒布した。
南洲翁の偉大さが全国に知れわたったのは実に臥牛翁の人徳がその一翼を担った
ものといえる。
ここに両翁の遺徳を偲び幾多の教訓と敬愛の精神を後世に伝えるため有志と
相諮り浄財を募り対話の座像を建立した。
平成三年十一月吉日 西郷屋敷銅像建立委員会
今は山形県鶴岡市になっていますが、鹿児島市とは兄弟都市になっていて交流が続いています。