癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

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手術を終えた母は、術後も順調に回復している。


手術後一週間くらいは自分の足で歩くのも一苦労だったが、リハビリの効果もあり徐々に筋力が回復してきている。


入院前のレベルの体力まで回復することはあるのだろうか？という不安もあるが、今はとにかく日々少しずつ


でも回復してくれればよい。


母はもともと食も細いほうなので、食欲があっても大した量は食べませんが、バナナを食べさせてたりして、


出来るだけエネルギーを摂るように促している。


しかしながら、この順調な状況は続きそうにないのです。


理由は、この後の「放射線治療」の開始である。


頭蓋内腫瘍を摘出し、手術は「パーフェクトオペレーション」で幕を閉じたのですが、腫瘍をきれいに摘出


できても、悪い細胞がすべて除去されたのかは保証がないのだそうです。


画像に写っているものがすべてではない・・・これを放射線で消滅させるための治療が放射線治療である。



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脳に対する放射線の治療方法には大きく2種類あって、

�@特定の範囲のみを照射する部分照射と

�A脳全体に照射させる全照射にわかれる


�@の場合は狙った部位にのみ照射させるので、その部位以外への影響が軽減されるため副作用症状も含めて低　リスクである

母の場合は�Aの全照射が予定されている。

�Aの全照射は、放射線を脳全体に照射するため、癌細胞消滅の高い効果が期待できるが、その分リスクも高い



脳に照射する場合、頭部の脳だけに放射線をあてるために、顔面を放射線から保護する必要がある。


このために、放射線治療用にフェイスマスクを石こうのようなもので制作するのである。


この準備だけでも恐怖を感じる。


顔面はマスクで保護できても、頭皮は保護できない・・・放射線をもろにくらった頭皮はやけどに似た症状


を起こし、ダメージが蓄積された末・・・脱毛が始まる・・・。


母は女性、髪の毛は女の命、なんて言葉をきいたこともある。


女性にとってそれくらい大事なんですよね・・・髪の毛・・・。


入院して一か月と二週間程が経過した。


出来ることならば、手術だけで終わらせてあげたい。


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