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2016年11月05日

尿瓶と父と母


父の介護に尿瓶は必要不可欠。

夜中の頻尿が激しかった父。

満足に寝れない日々が続いていた母。

イライラは毎日最高潮だったであろう。

母は時折り、夜の父の図々しさに対して

私に愚痴をこぼしてくれることがしばしばあった。

あの時の私もどうかしていた・・・。

私は母の話を聴いてあげただけ、

そんな母に対してなんのフォローもしてあげなかった。

人でなし・・・という言葉がぴったり当てはまるだろう。

母は夜中に3度前後起こされていた。

夜中に尿意を催す度に、父は母を起こした。

言葉にならないうなり声で起こされる母は、

尿瓶を父の陰部にあてがう。

この頃になると、介護ベッドで体を横にした状態で

用を足す方法をあみだしていた。

それ以前は、体を起こし、ズボンをずらし、

ベッドのわきで尿瓶に用を足していた。

それでも、夜中にトイレに連れて行くよりは楽だった。

その頃からすれば、劇的な進歩だった。


しかし、それでも尚足りないものがあった。

睡眠と体力だった。

同居を始めた当時、母は60歳。

現代人としては充分に若いが、

人間としては決して若くはない。

尿瓶に溜まった尿は、翌朝まで枕元に置き、

起床と共にトイレへ流していた。

そんな生活から逃れようと、父を泌尿器科へ・・・

頻尿対策に薬を処方して頂き、少しは解消されたが

それでもなくなることはなかった。

当時通っていたデイサービス先からの注文も同様だった。

父の尿の回数が多い・・・という半ばクレームに近い相談だった。

当時の父の頻尿の難点は、出ないことが多かった。

催して、トイレに行っても出なかった・・・

尿瓶をあてがったが一向に出てこない・・・

介助している側からすれば「イラッ」とする。

実際母がそうだった。

現在の父は、薬の処方も取りやめている。

頻尿の症状が出なくなったようだ。

心の問題もあったのだろうか・・・という解釈もしている。

ただ・・・

薬の処方を止めたら改善された・・・

というのも難儀な話だ・・・。


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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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