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2016年09月11日

固まっていく父の左手

父が左半身麻痺となって16年近く・・・

今は話をすることも出来ない父。

右腕と、右脚はある程度動かすことが出来る。

そこが父の生命線で、掴まるところさえあれば

補助付きという限定条件下で、立ち上がることが出来る。

介添えがあれば、歩行も可能です・・・少々コツが必要ですが・・・

動かない左半身を中心に、筋肉が固まらないように

機能訓練を受け続けています。

その甲斐あって、回復とまでは言えなくとも

悪化の一途を辿らずに済んでいます。

たぶん・・・ですが・・・

父を立ち上がらせたり、トイレに座らせたり、

車に乗せたり・・・限定的ではありますが、

ある一定の動作介助については、施設のプロの介護士よりも

自分の方がうまいと、勝手に自負しております。

しかし、どうにもできないのが

殆ど動かなくなった左手の機能回復です。

神経がすべて閉ざされてしまったというわけではなく、

握力は残っているのです。

手を握らせると、かなりの力で握ってきます。

しかし、それだけです・・・自分で手のひらを開く

という動作が出来ません。

左腕を上げることも出来ません。

いつしか固まってしまった左手は

カチンこちんで、無理やりマッサージで筋肉をほぐそうと

頑張っていると、「痛い」と意思表示してきます。

「ごめん」と言います。

固まった腕を少し上げてあげると、

気持ちがいいらしいのですが、

ある一定のラインを超えると、「痛い」のだそうです。

そのラインがわからないんです。

血流も悪くて、冷たい左手は、マッサージしても

何をしても温かくすることが出来ません。

人間の身体って、動かさないとこうなってしまうんですね。


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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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