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2016年06月24日

制御不能となった母の脳

入院翌日


点滴投与によって落ち着きを取り戻した感のある母。
入院初日、駆け付けた救急隊員からの質問に答えることが
出来たのは、自分の氏名のみ・・・。
年齢も出てこなければ、今日の日付も出てこなかった。

そんな母になにか違和感を感じたのはその翌日のこと・・・
それは異様とも思える母のテンションの高さでした。

話すときの雰囲気、甲高い笑い声、すごく違和感を感じさせた。
もともと性格は明るいのですが、それにしてもおかしい・・・

「看護師さんからは、いつもこんな感じですか?」
と聞かれ、つい「別人の様です」と答えました。

この時母に何が起こっていたのか??
脳浮腫により前頭葉が刺激され、感情のコントロールが
出来ない状態にあったのでした。

しかも症状はこれだけではありませんでした。

夜になると、病院施設内に若者たちがおしよせ、
病院に火をつけようとしているらしいのです。

警察官が出動するらしいのですが、その若者たちは捕まらず・・・
しかも毎晩必ず火を着けにやってくるらしいのです。

看護婦さんたちは逃げまどっているという状況に追い詰められた母は、
恐怖に駆られてパニックを起こし、点滴中の針をむしり取り、
発狂したこともあった様です。

幻覚症状に見舞われているらしいのです

当然本人は幻覚だとは思っていなく、真剣に訴えてきました。
この病院にはいられない・・・危険だと・・・。
それが数日間続きました。
ちなみに、パニックで点滴をむしり取ったくだりは本当です。

その話を聞いた日のベッドのシーツは血だらけでした。
床にも拭き遺しの血痕が数滴ありました。
母の左腕はかきむしったような傷跡と、黄色い痣が印象的でした。
私は非常にショックで落ち込みました。

このままこの状態が続き、もとの精神状態に戻らなくなってしまったら・・・。
そんな不安に駆り立てられたことを思い出します。

実際、私は母の銀行口座からある程度の預金を引き出しておこうと思い、
母にキャッシュカードの暗証番号を聞き出しましたが、
2回連続で間違った番号を教えられ、見事にカードはロックされてしまいました。
結局銀行窓口で説明して、手続きを取らなければならない羽目になったのです。

日付も出てこない、今が平成何年かも出てこない、
自分の年齢もまともに答えられない。
恐ろしい・・・その当時は脳内出血による脳浮腫との見方が強かったのですが、

検査を重ねていくにつれ脳腫瘍の疑いが強まり、
結局大きい病院施設への転院を余儀なくされました。

ふたを開けてみれば、肺癌(非小細胞肺がん)、
脳腫瘍は肺から転移したもので、病期はステージWでした。

発見時、すでにステージW
ほんとに恐ろしい話です・・・
ほんとに大変です!治療費はもとより、差額ベッド代、食事代、
入院したら毎月20〜30万吹っ飛んでゆきます・・・。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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