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2016年06月18日

母が遺した手紙に号泣する父

久しぶりに自宅に帰って父。
2時間少々の滞在でも嫌な顔もしなかった父。
本当は、もっと長い時間居たいのだろうと思います。

HOTコーヒーをブラックで飲むのが大好きで、
今日は3杯飲んで行きました。

左半身麻痺の父は、口に運ぶコップから時折コーヒーを
こぼしてしまいます。

口も左側が麻痺していて、思うように開けない為に
飲み物も食べ物もこぼしがちの父は障害者1級で
要介護度5なのです。

母はこんな父を15年間面倒見てきました・・・。
本当に頭が下がります。

母は父に対して手紙を書き遺していました。
最初に母が入院した時に書き遺したもので、
母が闘病日記として使用していた手帳の一番最後のページに
挟んでありました。

母が他界して間もなく、その手紙の存在に気付いていましたが
父に見せることはしていませんでした。

これと言って深い理由もありませんが、タイミングの問題が
一番大きかったのかな・・・と思います。
父が施設に入所するようになり、自宅に来ることが少しずつ
少なくなり・・・母が他界したことを境に、更にその回数は
減りました。

入所先に手紙をもって行って、その場で父がどのような反応を
するかが気掛かりで持ち込めなかったという心情もありました。

今日、初めてその手紙を見た父は、
まず、母のなつかしい字体に微笑みました。

手紙の始まりは「お父さんごめんね」で始まっていました。
手紙を凝視する父・・・微笑んだ表情が真剣な表情に変わり、
やがて半分麻痺した顔をゆがめて大きく口を開いて泣きました。

仏壇には半分ほどまで燃焼しているお線香が1本・・・
私が父の分と称して焚いたそのお線香の煙が優しく香る。

メモ用紙1枚にびっしり書き込まれた文面には
「ごめんね」という言葉が5回使われていました。
「私の頑張りが足りなかったのかな・・・」という文面には
私も涙が止まりません。

今回手紙を読ませて、母の想いと父の想いが重なったかの、
すれ違ったかはわかりません。
しかし、父が母からのメッセージを受け取り
号泣したことで、母の想いが伝わったのだと思っています。

コーヒー3杯・・・ロールケーキ・・・トウモロコシ半分・・・
父が滞在した約2時間で平らげたメニュー・・・
5時前に施設に戻った父は、そこでも夕食をしっかりと食べました。

本当に食が良くて・・・脳梗塞という病気を患っていなければ
健康そのものだったのかもしれません。


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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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