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2018年01月04日

断食5日目のイライラ

今日は仕事始め。
代わりに姉が父の様子を見に行ってくれた。

姉も本当ならば逃げたいという心境のはずだ。
目の前のやせ細った父親に
食べ物を要求され、それに応えることが出来ないことはとても辛い。

飲み物以外、口にすることを許されていない父。
私はそんな父の状況を「断食」と表現している。
今日で5日目になる。

点滴で栄養を摂っているとはいえ、
父のやせ細っていく様を見れば、
食べることがどんなに大事なことなのかは一目瞭然である。


昨日、父は私に対して「まんま」と言った。
半身麻痺でしゃべれない父だが、稀に聞き取れることもあるのだ。
その「稀」なことが、こんなに辛い内容というのも嫌味なものだ。

父はご飯が欲しいのだ。
食べたい・・・噛みたい・・・胃袋に入れたいのだ。

父にとって、こんなに長い間食べられないのは
人生で初めてであろう。
アル中で入院した時も、脳梗塞で入院した時も、
リハビリで入院した時も、腸閉塞で入院した時も、
今までもずっと、こんなに辛い状況は無かった父。

姉が到着した時、父は既にイライラしていて、
唯一動く右腕でベッドの柵を掴み、
ガタガタとさせてイライラを伝えていたそうだ。

それを聴いただけでも光景が目に浮かぶ。
言葉にならない声で叫んでいたそうだ。
ご飯を食べたい、ベッドから起き上がりたい、
トイレで用を足したい。

私にとっては、そのどれもが当たり前に出来ること。
それが出来ない苦しさというものを私は知らない。

そう言えば、頭蓋内腫瘍摘出手術後の母が言っていた。
頭部を開いたことにより、一時的に体の自由が利かなくなった母。
その時の自分は、満足にご飯も食べれなくて、
水を飲むにも、ペットボトルの蓋を開ける事すらできない。
一人で起き上がることも、トイレも・・・

その時の事を思い出しながら
お父さんの気持ちが今分かった・・・としみじみと話した。
話ながら涙さえ流していた母。


実際に自分が経験しなければ、その人の本当の気持ちなんてわからない。
そう言いたかったのだろう・・・。


あの時の母の言葉が、今とても身に染みる。
だからこそ、今の父の姿を見ているのが辛い。

この状態、一体いつまで続くのだろう・・・。
結局、今日も父の断食解除の連絡は無かった。
明日で断食6日目に突入する。
父の精神力は限界を超えているのではないか・・・気が気でない。


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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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