癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

母の遺志を尊重したというべきか、
母が言ったことを鵜呑みにし過ぎただけだったのか・・・

母の葬儀は密葬に近い家族葬だった。
誰も呼ばなくていい・・・

お母さんは、お前のその後の付き合いが大変だから気を使ったんだよ・・・
後に、姉が言った言葉はいまだに引っ掛かっている。


葬儀後、母の訃報をハガキで知らせた。
年賀状のやり取りをしている人を中心に送った。

・・・なぜ知らせてくれなかったのか・・・
ほぼ全員に言われた。

当然だ。
母との最期の別れをさせてもらえなかったのだから・・・。
だけれど、仕方のないことだ・・・と自分に言い聞かせたあの頃。


母の遺志なのだから・・・結局、母のせいにしていたのだろうか？？
きっとそう言うことなんだろう・・・。

あれから二年が経とうとしている。

そして今日、幼なじみの友人から届いた一通のハガキ・・・
喪中の知らせだった。
幼なじみの友人の親が他界していた・・・知らなかった・・。

幼少の頃からお世話になったおじさんだ。
最期のお別れをさせてもらいたかった・・・率直にそう思った・・・。


・・・あぁ・・・こういうことだったんだな・・・
あの時知り得なかった他人の気持ちは・・・。

私が知らせなかったことで流れが変わったのだ。
幼なじみと言えども、こうして付き合いがなくなっていくんだ・・・ど。

これもまた、なるほど・・・こういうことだったんだな・・・と
こちらが線引きしたことで、向こう側も線引きしなければならない・・・

母の狙いなのか願いなのかは、もうわからないが・・・
こういうことなのか・・・な・・・。

なんか・・・なにか違う気がしてならない・・・。


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