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2017年11月12日

脳腫瘍が見せた幻覚

入院して翌日、点滴投与によって落ち着きを取り戻した感のある母。

しかし、なにか違和感がある・・・それは異様とも思える母の「テンションの高さ」だった。

話すときの感じ、甲高い笑い声、すごく違和感を感じさせる。

もともと性格は明るいのですが、それにしてもおかしい・・・


「看護師さんからは、いつもこんな感じですか?」

と聞かれ、「こんなにテンション高くありません」と答えました。

母に何が起こっていたのか??


当時の母は脳浮腫により前頭葉が刺激されている影響で、

感情のコントロールができにくくなることがあるそうです。

脳腫瘍はその周辺の脳に炎症をもたらし、脳浮腫を引き起こすことがある。

母は別人格でした。


症状はこれだけではなかった。

夜になると、病院施設内に若者達がおしよせ、病院に火をつけようとしているらしいのです。

警察官が出動しても捕まらず、毎日やってくるらしいのです。

看護婦さんたちは逃げまどい、恐怖に駆られた母はパニックになり点滴中の針をむしり取り、

大量の出血・・・


こんな幻覚症状に見舞われていた・・・しかも数日間。

当然本人は厳格だとは思っていなく、真剣に訴えてきた。

その話を聞いた日のベッドもシーツも血だらけでした。

かなりのショックを受けて落ち込んだことを覚えている。


このままこの状態が続き、もとの精神状態に戻らず、となってしまったら・・・。

実際、私は入院して費用が掛かる母の銀行口座から預金を引き出しておく必要があると思い、

母にキャッシュカードの暗証番号を聞き出しましたが、

2度とも間違った番号を知らされ、カードはロックされてしまった。

母は暗証番号さえも思い出せなかった。


結局銀行窓口で説明して、手続きを取らなければならない羽目になってしまった。

母の症状はしばらく続き、今日の日付けもなかなか出てこない、

今が平成何年かも出てこない、自分の年齢もすぐには答えられない。


恐ろしい・・・その当時は脳内出血による脳浮腫との見方が強かったのだが、

検査を重ねていくにつれ脳腫瘍の疑いが強まり、

結果大きい病院施設への転院を余儀なくされた。

ふたを開けてみれば、肺癌で肺に腫瘍があり、

肺から脳に転移したことによる脳腫瘍から出血していたのである。


発見時、すでにステージ4・・・思考回路が停止する感覚だった。

脳腫瘍の疑いに脅かされながら、幻覚を見ている母に不安を感じ、

その直後にまさかの癌告知。

私が見ていた現実が幻覚ならよかったのに・・・。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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