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2017年10月30日

”誤診のせい”にしようとした

母の肺がんが発覚した当時、
私の心が一瞬だけ攻撃的になった。

それは、母の健康診断結果が異常の所見なしの診断結果をもらって
ほんの一ヶ月に救急搬送された母。
最初の病院では「脳腫瘍の疑い」止まりで、
もっと精密な検査を受けることを勧められ
大きな病院を紹介された。

転院してすぐに肺がんとの診断が出た。
しかも、脳腫瘍は転移したものだった。
その時点で、母の癌の病期がステージ4だということが決定した。


母が最後に健康診断を受けたのが2014年の10月。
診断結果が届いたのが同年11月。
母が倒れたのがその翌月の12月だった。

何処をどう見たら「常の所見なし」・・・なのだ・・・と、
そう考えると無性に腹立たしくなった。

これって・・・誤診じゃないか・・・
訴えようか・・・はたまた、訴えることは可能なのだろうか・・・
色々考えた。


あの時、私が出した答えは「今に集中すること」だった。
母のこれからの事を考えると同時に、
介護が必要な父の事で頭はパンク寸前だった。

あの当時、冷静になれる瞬間など殆どなかったと記憶しているが
ある時、怒りに任せた行動は慎もう・・・という感情が湧き、
それを自分に言い聞かせた・・・今大事なことは責任の追及ではない・・・
その感情だけはハッキリと確認できた。
そして、それに気付けたことで冷静になれた。

今やるべきこと・・・の中から「誤診の追究」を削除することが出来たことで、
一瞬ピリついた自分の感情が抑えられたのだと思う。


私は何か事が起こると、ついつい何かのせいにしようとしてしまう、
つまりは、心が弱い人間だ。
そう自覚しているつもりなのだが、それでもやはり心のどこかで
何かのせいにしようとしている自分に気づくことがある。

私があの当時望んでいたこと・・・それは、
母の病気が、肺がんが少しでも良くなることだった。
純粋に、願いはその一点張りだった。

その願いは、”誤診のせい”にしたところで何の進展も望めない。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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