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2017年08月08日

親護り

子供の頃始めた「おまじない」・・・親護り。
きっかけは幼なじみの友人から教わった。

親護りとは、親指を握りしめること。
拳を固める時、通常は親指は外側になるが、
親護りは親指を中に入れる。

文字通り、見た目通り、親指護り・・・親護り・・・。
そんな語呂合わせがきっかけだと勝手に推測している。

ルールは簡単・・・霊柩車を見たら親護りをする。
あと、お墓のそばを通過する時なども同様の事をした。

子供心にとって、それはゲン担ぎに近い物でもあり
おまじないでもあった。
親護り・・・。

あれから40年近く・・・その習慣は今でも残っている。
条件反射的なものとなってしまっているようで、無意識に反応している感がある。

そんな親護りだが・・・腑に落ちないことがあった・・・・。
それは、親指は、別名:お父さん指であったこと。
五本の指はお父さん指から順に、
お母さん指、お兄さん指、お姉さん指、子(小)指とも言っていた。
ここで言う子(小)指は私を意味している・・・。

我が家はそれと全く同じ構成の五人家族だった。

つまり・・・親護りは、幼少の頃の私の中では、
お母さん指を筆頭に、お兄さん指お姉さん指がお父さん指を護っているのだ。
そして、親指に唯一触れることが出来ないのが小指(自分)だった。

参加しているようで、参加出来ていない。
そして、お母さん指を護れない事。

この二つが腑に落ちなかった・・・。

そして・・・その五本指の通りとなってしまった。
我が家は、最後の最期まで母が父を護り続けた。
夫である父を護り続け、夫よりも先に逝ってしまった。

母っ子の甘えん坊な私は、父よりも母だった・・・。
それは今も変わっていない。
親護りをするとき、脳裏に浮かんだ親は母親だった。

その母が、父より先に逝ってしまった。
腑に落ちなかったことが、現実となってしまった。

母がいなくなってしまった現在、
親護りの習慣は、少しずつ薄まりつつある。
何だか、とても複雑な心境でもあるが、
親護りしなくてもいいか・・・と思い始めている自分がいる。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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