アフィリエイト広告を利用しています

子供が3歳10ヶ月で補助輪なしの自転車に乗れるようになり、誰かのお役に立てればと思いこのブログを開設しました。

記事の分類一覧
最新記事(直近10件)

広告

posted by fanblog

子供を補助輪付き自転車に乗せてはいけない

はじめに

過激なタイトルをつけてしまいましたが、これからご紹介することは「僕個人の考え」です。子育てについて僕は素人で、自転車の専門家でもありません。各家庭の教育方針も千差万別のため異論もあると思います。
そのため、ここは「こういう意見を持つ人も世の中にいる」というスタンスで見ていただければと思います。自分の意見を押しつけるつもりはございませんが、子供が自転車に乗れるようになるためにこのページは必要と思い、執筆いたしました。長文ですが興味のある方はおつきあいください。

さて早速本題ですが・・・、僕はずっと違和感を感じていました。
自転車に補助輪は必要でしょうか?

転倒したときの衝撃が大きい

公園に行くと、明らかに体型には似合わない大きさの補助輪付き自転車に乗っているお子様を多く見かけます。中には地面には足が届かずペダルまでが精一杯、という状況も見受けられます。具体的には、3歳ほどのお子さまが16インチの自転車に乗っている様子のことです。

これでは、自転車の大きさと子供の体型が合っていないのは明らかです。極端に例えるなら中学生が750CCのバイクにまたがっているようなイメージで、危なっかしさを感じずにはいられません。

買い換えの頻度を減らすためにサイズの大きい自転車を選んだという理由もあるでしょう。また、補助輪があるため滅多なことでは転倒せず、安心して見ていられる、という方もいるでしょう。

では僕が感じる危なっかしさとは何か?それは“万が一転倒したとき”の心配です。子供用の自転車は想像以上に重いです。子供の体型に合っていない大きなサイズの補助輪付き自転車で転倒した場合、その衝撃は大きいでしょう。転倒しそうになったときの“とっさの回避”も、足が地面に十分ついていないため、できないのです。

長女は12インチの自転車に乗っておりますが、乗れるようになるまでにはもちろん何度か転倒しました。しかし自転車は小さく、サドルの高さは両足のかかとが地面に付くぐらいの低さで練習し、かつ足けり自転車の経験で危なくなったら両足を地面に付けて止まることを体で覚えているため、目立つ怪我をせずに済みました。

では、同じ補助輪付きでもサイズの小さい12インチの場合はどうでしょう・・・?

ここでもう一つ問題なのは、補助輪の影響で転倒時のダメージが補助輪なしよりも大きくなる可能性がある、ということです。
言葉だけでは伝わりにくいと思いますので、図で解説します。


こちらは補助輪なし・ありの自転車を後ろから見た図です。補助輪以外のイラストは全く同じものです。さて、これから左側へ転ぶと想定した場合、どうなるでしょう?
補助輪がない場合は自転車の中心が軸となって傾いていきますが、補助輪がある場合は地面と接する補助輪が軸となります。

では45度傾いた状態を見てみましょう。


補助輪の有無でのサドルの高さの差に注目です。実際には補助輪付きの自転車の前輪が接地しているためここまで極端な差は生まれませんが、転倒直前の子供の“お尻の位置”は、補助輪なしの自転車よりも補助輪ありのほうが“高い位置”にあることは明らかです。

物理の法則では「高い位置にある物体のほうが、より大きなエネルギーを持つ」ため、転倒したときの衝撃が大きくなるのです。1mの高さから飛び降りるのと2mの高さから飛び降りるのとでは、衝撃が違いますよね?

【ここまでのまとめ】
子供よりも明らかにサイズの大きい補助輪付自転車に乗って万が一転倒した場合、衝撃は大きい。また転倒の回避もできない。
子供にちょうどいいサイズの自転車にしたとしても、転倒時には補助輪があるせいで衝撃が大きくなる可能性がある。


しかしこの程度の高さの違いでの影響は微々たるものかもしれませんし、転倒しにくいことの利点を重視して補助輪ありを選択する方もいるでしょう。

バランス感覚をつかめない

補助輪不要論、まだまだ続きます。むしろここからがメインです。
僕ははじめから子供を補助輪付自転車に乗せるつもりは全くありませんでした。断言しますがまだ1歳の次女にも乗せません。それは何故かというと、バランス感覚を養うために、補助輪ほど邪魔なものはないと思うからです。

これは大人になった僕たちにも実験できます。試しに、補助輪付自転車に実際に乗ってみてください。真っ直ぐ走り、右旋回、左旋回・・・試してみてください。きっとすぐに気づきます。なんて乗りにくいんだろうと。

真っ直ぐ走ることについては補助輪が地面に触れたときに違和感を感じる程度かもしれませんが、問題は“旋回”です。

補助輪なし自転車で旋回するときは、遠心力に逆らうために(バランスを保つために)無意識のうちに体を自転車ごと内側へ傾けています。ところが補助輪が付いている場合は自転車を傾けることができないため、理想のバランスを保つことができないのです。

では実際の旋回はどのような“バランス”でおこなわれているのでしょう?


上の図は、補助輪付自転車の旋回時のバランスイメージです。本来、自転車での旋回時は、重力と遠心力の合成方向(赤矢印)と地面との角度が重心と等しくなるようなバランスを“感覚で”保っています。

補助輪付き自転車の旋回は、旋回方向の「外側に体重をかける方法」と「内側に体重をかける方法」があります。

【旋回方向の外側の補助輪に体重をかける場合】
遠心力に逆らわず体をあずけるため、外側の補助輪に目一杯の負荷がかかります。補助輪があるため子供は安心して体を預けてしまうわけですが、補助輪なしでこれをやると速攻で転びます

ここで問題なのは、絶対に体重をかけてはいけない方向に体重をかけるという、余計なことを体で覚えてしまうことです。一度このクセがついてしまうと、そう簡単には直せないのではないでしょうか?

【旋回方向の内側の補助輪に体重をかける場合】
遠心力に対抗して自分の体を内側に傾けて補助輪を接地させる方法ですが、せっかく正しい体の使い方を実践しようとしているのに、補助輪があるため地面との角度が制限され、どれぐらい体重をかけるのが適正なのか、いつまでたってもわからないのです。

そして次の問題は、遠心力が大きくなった場合です。具体的には、そこそこスピードを出して旋回した場合などです。



こちらも補助輪なしの場合は体を傾けることにより解決できますが、外側の補助輪に体重をかける曲がり方をしていると、遠心力が補助輪で支えられる範囲を越えると一気に転倒します。これは大人がやっても、同じことが起こります。よほどの無茶をしないかぎり起こらない現象かもしれませんが、無茶をしたくなるのが子供ではないでしょうか?

そして内側の補助輪に体重をかける曲がり方の場合は、多少は転倒の危険は防げると思いますが、人間がいくら内側に体を傾けたとしても自転車の重心は中央のままなので、遠心力が大きい場合、内側の補助輪を接地させつづけて旋回するのは極めて難しいと思います(実際に試しました)。


補助輪付自転車の旋回時のバランスについてご紹介しましたが、いずれも補助輪無し自転車に乗るための妨げにしかなっていません。こんな余計なことを覚えてしまったら、自転車に乗れるようになるための苦労が増えるだけでは?と思ってしまいます。

【ここまでのまとめ】
補助輪なし自転車に乗れるようになった人間にとって、補助輪付自転車は乗りにくい。
自転車の補助輪は、旋回時のバランス感覚を覚える妨げにしかならない。
遠心力が外側の補助輪で受け止められる範囲を超えた場合、転倒は避けられない。



まとめ

人間の脳は幼少期に一番発達するという話をよく耳にします。そして子供は何も教えなくても1〜2歳で2本の足で立つという、非常に高度なバランス感覚を覚えます。その能力を補助輪で抑えつけることは、子供の成長の妨げになるとしか僕には思えないのです。

補助輪のない自転車に乗せることに対しての不安って、なんでしょう?転んで怪我をすることでしょうか?では大きくなってから練習すれば転ばないのかというと、そんなことはないでしょう。

補助輪の「補助」とは、転ばないように支えますよ、という意味での補助であって、決して自転車に乗れるようになるための補助ではないのです。

それでは最後に、声を大にして言わせていただきます。
子供を補助輪付き自転車に乗せてはいけない!





この記事へのコメント

   
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。