サンマ雲の知っ特笑いネタ日記
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サンマ雲
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2019年04月21日

東大出の爺さんがツケで飲む...そして世の中って狭いなと感じた瞬間

東大出がツケで飲む..そして世の中って狭いなと感じた瞬間





ある日の夜8時過ぎ、サンマ雲と友達行きつけのスナックのマスターからサンマ雲のところに電話がかかってきた。
「もしもし、サンマ雲だね。実はね、今、お客さんで家庭教師をやりたいって人が来てるんだけど」とマスター。
サンマ雲は「あ、はい」と答えたはいいがそのあとのマスターの言葉にはちょっと驚いた。
「年齢が70歳なんだけど...」
正直なところ、仕事を紹介できるのか微妙な年齢だった。この時サンマ雲は、2年位前に、人手が足りないから先生を紹介してくれれば紹介料を出しますよと本部がうたったときに
「何歳まで大丈夫ですか?」と聞いた事があった。問いかけに対して本部の人間が、
「そうですね...50歳くらいまでですかね..」と遠慮がちに言っていたのを思い出していた。
「その年齢だと厳しいかもしれません...」言いにくかったがマスターにはっきり伝えた。
「東大だよ!」
「え!?」
「東大出てるんだよ」
少しの間、驚きでサンマ雲は黙っていた。東大か...自分には夢のまた夢の狭き門。そのおじいちゃんは超のつく天才か秀才か...そんな考えを巡らしてから徐に口を開いたサンマ雲。
「そうなんですね...分かりました。
取り敢えず本部にダメ元で聞いてみます」
そう言って電話を切ったサンマ雲は急いで本部に電話をかけた。
本部の人「登録はできますけど、紹介先はいまのとこないですよ」
サンマ雲「じゃあ、そのように伝えます。本部の携帯電話番号、その70歳の方に伝えて大丈夫ですか?」
本部の人「はい」
本部との会話を終え、即、マスターに電話をかけたサンマ雲。
マスターに登録はできる旨伝え、更に現在は案件がないため直ぐには仕事の紹介はできないことも伝えた。それから本部の連絡先も。あとは本人と本部とのやり取りをお願いした。
「ありがとうサンマ雲」
とマスターに言われ、一旦は終わったと思ったけど5分後、マスターから電話がきた。
「交通費は?時給は?」との事だったが、分かる範囲内で答えた。
自分の時(過去のある時)と、今とではもしかしたら条件が変わっているかもしれないし。本部に直接尋ねてもらった方が良いと思う、とマスターにズバリ伝えた。



次の日の夜、電話を何回もかけたけど、本部の携帯電話に繋がらないんだけど、とお客さんが言ってるとマスターから電話がきた。
思い返すと自分、土、日は本部が休みであることを伝えていなかった。マスターに謝ると、マスターは東大出だとされる70歳のおじいちゃんと電話を代わり、結局のところ、自分がそのおじいちゃんとマスターの携帯電話を通して会話をすることになった。


そのおじいちゃんの口調から受ける印象は、何だか大変切迫詰まっている感じだった。
「私ね、今は週3で〇〇塾に行って数学と英語を教えてるんですけど、今の時期、生徒が少なくて...
家にいる時間が多くあるから家庭教師の仕事もしたいなと思っているんですよ!」
「それでね、何回電話しても通じないんですよ。いつ電話すればいいですか!?」
「月曜日の夕方5:00-とかですかね...?」とサンマ雲は提案した。
「そうですか!じゃあかけてみます!」
この後ぷつんと電話は切れた。


大分あとになって、東大出の
おじいちゃんはスナックのカウンターで
履歴書を広げて見せ、
東大出だと口では言わずとも履歴書を通じてマスターに知らせたとのことだ。
私の友達は、
「飲み屋来て履歴書広げて俺は東大出だなんて、履歴書なんて文房具屋で売ってるんだから東大出なんて俺でも書けるぞ!」と息巻いていたが、
サンマ雲も確かにそこは引っかかりを覚えた。スナックのマスターは親切心で仕事の紹介をサンマ雲に依頼したんだとは思うが、一お客さんが飲み屋で履歴書広げて俺は東大出てるとひけらかしたことについては、なんでまたそんな事を?と首を傾げるばかりだ。
履歴書は飲み屋のマスターに見せる物なのか?いや、職安か就職したい会社の人事担当者に見せる物だ。

この話には続きがある。

はたまたその東大出のおじいちゃんは
サンマ雲と友達行きつけの小料理屋にも
顔を出してて、その人についてよくよくママに聞いたら、
ツケで飲むお客さんだという事だった。
また、ママはタクシー代を貸してくれと東大出のおじいちゃんに頼まれたので2000円渡したという事だった。
「東大出のひとがツケで飲む...?
23000円も...それからタクシー代貸してくれ?」
何が何だか分からなくなったサンマ雲。
友達と顔を見合わせてからサンマ雲はポツリ呟いた。
「立派なひとだよとスナックのマスターは言ってたけど、その言葉がガラガラと音を立てて崩れていく感じだな..」
ママからその話を聞いた1週間後、
偶然にもその東大出のおじいちゃんが韓国人の女性を連れて小料理屋に来てたとき、サンマ雲は友達と一緒に、のこのこ暖簾をくぐってしまった。
バチッとそのおじいちゃんと目が合ったサンマ雲は過去の記憶が走馬灯の様にフラッシュバックした。
今、自分の目の前に居て韓国人女性の肩を抱きながら店を出ようとしている小柄なおじいちゃんは、あれは忘れもしない、
サンマ雲が韓国スナックで嫌々チークダンスを踊った何人かのうちの一人に違いなかった。
1人で韓国スナックに来てた小柄なおじいちゃん。若かりしサンマ雲に自分の携帯電話を差し出し、
自慢気にボーリング(地中を掘る)の動画を再生して見せた
Kさんその人だった。