新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2017年03月06日
ソーシャルレンディング投資におけるローンの使い方
広告
金利と機会損失
今回は、ソーシャルレンディング投資におけるローンの使い方について、です。
自分的な使い方を紹介したいと思います。
先に言いますと、私は最近まで全ての種類の借金に関して全否定派でした。
金利は払うものではなく受け取るもの、と思っていたわけです。
ところが、SL投資をやっていく上でふと考えてみますと、借金による金利払いのもったいなさよりも
手元資金がないための機会損失の方がもったいない、という事に気づきました。
それからは、折にふれてカードローンで資金調達を行っています。
使用しているローン
私のメインバンクはSBIですので、ここからの資金調達を第一に考えました。
SBI SLの証券担保ローンは、私は株式をあまり保有していないため融資枠が少なく断念。
(また、SBI SLの証券担保ローンは2017年9月で終了してしまうことも問題でした)
不動産担保ローンは、不動産を保有していないため意味無し。
私の勤めている会社がいくつかのローンを優遇利率で紹介してくれていましたが、こちらも全て
目的別ローンであり、使途自由のローンではありませんでした。
そんな理由で、メインバンクであるSBIカードローンにたどり着きました。
(ついでに、サブバンクである楽天のカードローンも契約していますが、こちらはまだ使っていません)
ローン金利とSL金利
SL関係のブログ様を回ってみますと、ローンの借入金でレバレッジをかけたSL投資をしている方も
いらっしゃいますが、私の契約しているローンの年利率5.49%ではあまり有効ではありません。
というのも、SLの利率は税引き前表示です。
また、SL案件に申し込み、出資金を振り込んでからSLの運用が開始されるまでは、SL金利は付かないのに
ローン金利だけかかるという資金待機期間があり、ローンで借りた資金の回転率は100%ではありません。
資金回転率を仮に90%としますと、金利5.49%で借りた資金で黒字を出すためには
5.49÷0.79865÷0.9=7.7%
となり、税引前利率7.7%のSL案件に投資してやっとトントン、という結果になります。
年利10%以上の案件なら、ローンで限界枠一杯まで借りて常時投資しても利益は出るでしょうが、
リターンとリスクが比例する前提に立てば、借入金で高リターン投資するのはリスク倍々ゲームなので
あまりお勧めはできません。
*もっとも、限界枠一杯まで借りることで借入枠が拡張される(=借入利率が減る)という効果もあり、
借入利率が減る事で、より低利率(≒低リスク)なSL案件でも利益が出るようになります。
これを狙うのなら、限界枠一杯まで借りてSL投資をするのも一理はありますが、いずれにせよ
借入金でのリスク投資であることに変わりはないので、十分にご注意下さい。
私のローン使用方法
以上を踏まえまして、私のローンの使い方です。
「短期資金の借入のみに使用する」
例えば、数日後に給与が振り込まれる場合、もしくは債券や定期預金の満期が来る場合。
そんな、近い将来に入金が確定している場合にのみ、繋ぎ資金としてカードローンを使用します。
具体的な例を挙げますと、今私の手元に、3/10で償還される100万円の債券があったとします。
ところが、これを前にして投資したいSL案件が、以下のようにあったとします。
・トラストレンディング 50万円 → 3/8までに振込必要
・SBI SL 50万円 → 3/8までに振込必要
3/10での債券の償還は、債券発行元が潰れていないため確定です。
この場合、みすみす機会を損失するくらいなら、3/8に100万円をカードローンで調達します。
100万円を3/8に調達して3/10に返済した場合、返済までの日付は2日。利息は以下の通りです。
1,000,000×(5.49÷100)×(2÷365)=301円
このくらいなら振込手数料1〜2回分であり、機会損失と比べれば大した事はありません。
300円の利息は、年利に直したらたった0.03%にしか過ぎません。
結果論ですが、100万円を2日間カードローンで調達することにより、税引後で0.03%有利な案件に
投資できたのなら、その借り入れは妥当だったと言えるのではないでしょうか。
以上、私のSL投資とローンの考え方を紹介させていただきました。
もちろん、通常の投資と比べリスクが上がる考え方ですので、もし「やってみようかな」と思う方がいたら
十分な検討の上、自己責任での判断をよろしくお願いいたします。
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 12:00
| Comment(0)
| TrackBack(0)
| その他お金の話題
2017年02月27日
確定申告完了:E-TAXが改良されていました
広告
確定申告(やっと)完了
この週末で、確定申告を終わらせました。
大混雑しているだろう税務署に突撃する気はさらさらありませんでしたので、マイナンバーカードでの
E-TAX申告です。
以前の記事にも書きましたが、今回はSLからの収入が15カ所、ふるさと納税が19カ所ありまして
自分史上最大の作業量となりました。
それでもまだ、個人事業者の方と比べれば全然マシなのでしょうが・・・。
さて、SLの収入は税制上、基本は雑所得となります。
「基本」と言ったのは、毎月の利金は雑所得ですが、キャッシュバックは一時所得になるからです。
(正確には、キャッシュバックの中でも「再投資」に関するものは、雑所得という解釈もあるようです)
その税制は以下のようになっています。
雑所得 → 雑所得のみであれば、収入20万円までは申告義務なし
一時所得 → 50万円までは非課税
雑所得については、申告義務に関して2点注意点があります。
@雑所得で申告義務を免除されるのは、「他に申告するものがない場合」に限る
(*医療費控除や住宅ローン控除など、他に申告する事があれば、20万未満の雑所得も申告要)
A「雑所得に対応する利益20万円」ではなく、「収入20万円」で申告義務が発生する
(*収入30万円、経費20万円 → 利益10万円 であっても、申告義務は発生します)
冗談半分の話ですが、「MMORPGでレア武器売ったら現実で税務署に踏み込まれた」なんていう事案も
あることですし、申告義務はきっちり果たしておきましょう。
確定申告の内容(SL収入分)
確定申告の準備については、以前にも記事にしましたが、それから少し変更がありました。
変更点は大きく分けて二つです。
@為替差損を証券会社1社分しか計上してなかった(実際は3社分あった)
A為替差損を雑所得の経費として計上していたが、良く考えたらこれは収入との相殺のはず
ということで、改めて集計し直しました。
これとは別に、為替差損として雑所得から相殺される分が¥308,143あります。
各SL業者からの「年間取引報告書」に、収入金額と源泉徴収金額が記載されていますので、
これに、按分した経費を加えて1社ずつ、E-TAXの欄に打ち込んでいくことになります。
(前年度の申告データを読み込んでおくと、前年度に打ち込んだSL業者の名前や住所の情報が
そのまま使えるので、結構便利です)
E-TAXの嬉しいアップデート
さて、次はふるさと納税です。
19カ所も打ち込むのか・・・と暗澹たる気持ちだったのですが、対象ページを見てびっくり。
これは嬉しいアップデート。市町村名を選べば、住所が自動入力されます。
今までは納税証明書とか市町村のWebサイトなどから手打ちしていましたから、かなりの省力化です。
確定申告の結果
私の場合、申告すべき内容はSLの収入とふるさと納税の二つです。
結果、こうなりました。
雑所得は、SL収入¥2,158,273から為替差損¥308,143を引いて¥1,850,130。
ここから経費を引き、さらにふるさと納税による控除を加えて、最終的に還付される所得税は
¥178,534となりました。
例年であれば、1ヶ月くらい後に還付されると思います。
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 12:00
| Comment(0)
| TrackBack(0)
| その他お金の話題