ソーシャルレンディング投資記録（旧ブログ）

　Pocket Fundingで募集中のファンドの紹介を行います。
　自身でも投資増額を考えているため、定期的に調査を行っています。調査結果をそのまま自分だけで持って
　いても仕方ないので、有効活用することにしました。


　・ＰＦ一部不動産担保ローン３号

　　予定利率：7.5%
　　期間：10ヶ月
　　貸付総額：2,600万円
　　担保：沖縄本島中部エリアの土地建物に対する第一順位抵当権
　　　　　評価額　約6,380万円
　　LTV：41%

　　


　内容詳細を読みますと、個人に対する貸付のようです。
　担保は沖縄本島中部にある土地建物。大型商業施設やビーチへのアクセスも良好とのことです。

　

　Pocket Fundingでの募集額は2,600万円ですが、財全ソリューションの貸付金は3,200万円。
　差額の600万円については、財全ソリューションが持ち出して貸し付けていることになります。
　こういうスキームの場合、もし焦げ付いた場合には事業者も600万円分の損害を受けることになりますので
　より投資家に対して責任がある（丸投げしていないという意味で）やり方ではないでしょうか。

　

　また、Pocket Fundingの案件は全てそうなのですが、ローンファンドを組成する前にまず財全からの貸付が
　行われています。
　この時点で貸付先に対する審査は行われるわけですので、投資家はその結果に相乗りすることができます。
　貸付先が匿名化されている問題点を、うまく補填する方法だと思います。

　さらに担保価値は約6,380万円、LTV 41%と、沖縄であることを差し引いても担保は相当堅いです。
　資金がうまく都合できましたら、投資をしてみようと思います。


　Pocket Fundingに関しては、経営母体である財全グループの財務情報を調べてみたことがあります。

　　・SL経営母体の財務状況を調べてみました

　結果として、財全グループが決して虚業ではないこと、真っ当な利益を上げている事が分かりました。
　貸金業を行っている財全ソリューションも、自己資本比率10%とそれなりの安定性があるようです。
　これらの情報から、今後はPocket Fundingでの投資を増額する検討をしています。

　Pocket Fundingでの投資をお考えの方は、こちらから検討いただけると嬉しいです。
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　次の話題は、ネクストシフトファンドの初案件です。

　新規事業者であるネクストシフトファンドは、珍しくソーシャルレンディングという言葉を全面には出さず
　社会的インパクト投資を謳ってサービスを開始しました。
　事業者についての調査結果は下記の記事をご覧下さい。事業者の信頼性は高いという結論です。

　　・参考記事：SLの話題（ネクストシフトファンドがサービス開始）

　


　・カンボジアマイクロファイナンスファンド1号

　　予定利率：5%（＊USD建てのため為替リスクあり）
　　期間：12ヶ月
　　貸付総額：2,000万円
　　担保：無し

　　


　そんなネクストシフトファンドの第一号案件は、カンボジアのマイクロファイナンスへの投資です。
　マイクロファイナンス（低所得者向け小口金融）は発展途上国でよく見られる金融サービス。
　発展途上国では口座すら持たない人が多いので、そういった人向けの小口貸付となります。
　グラミン銀行あたりが有名ですね。

　そういった、発展途上国の低所得者層向けに支援を行うという社会的インパクトは理解できます。
　ただ、案件自体の魅力はと言うと、正直なところ微妙と言わざるを得ません。
　12ヶ月5%、貸付先のマイクロファイナンス機関の貸倒れはこれまでゼロ件、という条件は良いのですが、
　USD建てというのが問題です。
　最近は米中貿易摩擦もどうなるか分からない以上、外貨建てというのはリスクが読めません。

　これがまだクラウドクレジットくらい実績を積んでいる事業者ならともかく、いくら社会的意義を謳って
　いるからとは言え、新規事業者でこの条件では投資は集まらないのではないでしょうか。
　厳しい言い方になってしまったかもしれませんが、私の偽らざる感想は以上の通りです。


　社会的意義と投資リターンの両立ができれば、もちろんそれが理想です。
　しかしそれが両立できなかった場合どちらを優先すべきか、投資家の立場なら考えるまでもありません。
　（もちろん、たまには理論的でない行動を取るのも、それはそれでアリなのですが）

　いくら社会的インパクトを謳っていても、ソーシャルレンディング事業者である事には違いませんので
　投資資金が集まらなければその理想も成就できず、本末転倒です。
　現在、私はネクストシフトファンドに投資家の登録手続きを行っている最中ですが、実際に投資を行うか
　どうかは、以降の案件を見てから判断したいと思います。


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