2019年11月13日

管理職になるつもりがない私が、「管理職になりたくないという人たちへ」を読みました。



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私が会社にいる理由

 私はとある会社に勤めている身で、管理職ではありません。
 ですが結果さえだしていれば、業務の進め方や就業時間については一定の裁量を持っています。
 極論、「今日はいい天気だから休みます」も(オブラートにくるめば)何とかなる身だと思います。

 リタイアに向けた動きの結果が、会社の中で居心地の良い場所を作ることになったというのは皮肉ですが、
 そういった変化があってこその人生でしょう。
 成果が出てさえいれば自分の好きな事を、好きなように時間をかけてできるというこの立場を手放す意味は
 どこにもないわけで、今しばらくは会社勤めをすることになりそうです。


 そんなわけで私としては管理職になるつもりもありません。メリットがないからです。
(それ以前になれるとも思っていませんし、私が経営陣なら私を管理職には据えませんが)
 そんな中、「管理職になりたくない」という人たちへ、という記事が目にとまりましたので、読んだ感想を
 紹介することにしたいと思います。

 なおこの記事は私が勤めている会社や私自身の立ち位置による意見が主となりますので、多くの人に共通す
 るものでないことはご了承ください。
 ついでに、そもそも管理職になるつもりがない人が読んだ感想なので、否定的なものになるのは当たり前
 という色眼鏡はかけていただけますようお願いいたします。


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管理職にならないデメリット

 元記事はこちらです。

  ・「管理職になりたくない」という人たちへ (サライ)

 記事の中で人事サービスの代表取締役の話として、ビジネスパーソンの給与は以下の4種類から構成される
 と言われています。

・成長報酬・市場報酬・相対報酬・年功報酬

成長報酬とは、成長した社員に支給されるお金です。
市場報酬は、収益性が高い市場でプレイしている社員へのお金です。
相対報酬は、能力が低い人より高い人のほうが給料が多くなる仕組みです。
年功報酬は、若い人より高年齢者のほうが給料が多くなる仕組みです。

管理職にならない選択をすると、理論上は年功報酬しかもらえなくなります。

 記事ではその年功報酬は減少傾向にあり、従って管理職にならない選択というのは給与を減らすという選択
 でしかない、と言っています。

 記事全般に言えることですが、一言で言えば「そういう会社もあるでしょうね」ということと思います。
 きっと、その人事サービスの方が見てきた会社はそういったところが多かったのでしょう。
 ですが業種や職種が変われば、そうならない会社もまだたくさんあります。

 例えば私の会社で言えば、管理職ではあるがライン外、つまり直接指示系統を持たない管理職という立場も
 あります(十分に機能しているかどうかはさておき)。
 また市場報酬については、会社の中での違いより会社間の違いの方が大きいでしょう。人事サービスとして
 それを言ったら身も蓋もない
ので、言えないのだと思いますが。

非管理職の業務は権限がない?

 あるいは、こんな記事内容もあります。

管理職ではない者の仕事とは、権限がない仕事と言い換えることができます。ビジネスにおける権限とは、予算を決める権限、人材を割り当てる権限、事業計画を決定する権限、実行するか撤退するかの権限、再投資するかどうかの権限のことです。

 予算、人事、事業計画などの権限というのは、ビジネスにおける権限というよりも、会社組織における権限
 と言うべきではないでしょうか。
 分かって書いているかどうか微妙ですが、ビジネスの権限と一括りにするのは少し主語が大きいでしょう。

 正直に言いまして私の場合、会社における権限は不要です。
 自分で仕事のやり方と進捗を決められる権限、自分で仕事の到達地点を決められる権限、自分で業務管理を
 できる権限があれば、それ以上のものは望みません。
 突拍子もないものでなければ、私は仕事を選びません。自分が好きにやって自己満足できる業務があれば、
 それで十分です。


しかし、一般社員の仕事の成果は、管理職の成果になります。もちろんこれは、成果を横取りされているといっているわけではありません。

 どうぞどうぞ、管理職の成果にしてください。
 私はただのビジネスユニットですので、せいぜいうまく使って組織の成果を伸ばしてください。
 それで私の有効性が理解されれば、私にとって職場はなお居心地の良い場所になるというものです。

それはアウトですよ

 あと問題だと思ったのは、この一文。

年上部下が年下上司を苦手とする以上に、年下上司は年上部下を邪魔に感じます。
管理職は、自分の指示にしたがう者を部下に起きたがります。そのほうがストレスが小さいからです。管理職になると、自分のストレッサーを排除する権限を持ちます。

 まちがいなくアウトです。
 権限を持っていたとしても、自分がストレスになるからという理由でストレッサーを排除しようとすれば
 確実にパワハラの烙印を押されて自分が叩かれます。
 上の命令を聞かない下が無能とは限りませんが、下を使えない上はすべからく無能です。

 上の立場に上がるということは権力を持つということで、同時にその権力を振るいにくくなるということ。
 ワンマン経営の企業ならともかく、まともな企業がこれを許すはずがありません。
 なぜならそれは、たやすくモラルハザードを招き、職場環境を混乱させることになるからです。
(というか、人事サービスの会社がこれを言ってはダメではないでしょうか?)


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管理職はそんなに偉くないです

 総括として、記事の中では以下のように書かれています。
 会社の従業員をある一面だけを考えるなら、ここで言っていることは納得できます。

一般社員として感じている理不尽なことや不合理なことは、自分が管理職になれば改善できます。
それが達成できたとき「いい仕事ができた」と満足できます。そして満足できる仕事を続けていけば、いずれ経営を任されるかもしれません。独立開業の訓練にもなります。

 理不尽や不合理の種類にもよりますが、根本の部分はきっと管理職になっても改善できません。
 会社によっても異なりますが、通常の会社において課長級ではそこまでの権限を持ち合わせないからです。
 部長になろうがしょせんは雇われ。せめて役員でもなければ、根本的な変革は難しいでしょう。

 それに、理不尽や不合理を改善することが「良い仕事」と満足するかどうか、それこそ人次第でしょう。
 私は自分の興味のあることを好きにやって、結果として自分が満足できたのが「良い仕事」です。
 それは会社にとっても良い結果になっていたからこそ、私の今の立ち位置があるわけで。私はこの過程にも
 結果にも満足しています。

最後で理解しました

 と、どうにもこの記事は私の考えと違うなと思いつつ否定的な事ばかり言ってきたわけですが、その理由は
 最後のこの一文で分かりました。

利益の増大とミッションの遂行に価値を置くビジネスパーソンにとって、管理職にならない選択はあまり有望ではないと、考えてみるのはいかがでしょうか。

 話がかみ合わないのも当然。私は会社の利益増大に、何の興味も持っていません。
 ミッションの遂行には価値を置きますが、それは「自分が好きに自己満足するまでやる」という前提であり
 会社のためのミッション遂行ではありません。

 ということで、この記事の言っていることが正しければ正しいほど、管理職になる必要がない人は、会社の
 利益増大にも会社のためのミッション遂行にも興味がない人
、という対偶も成立するわけです。
 なら私はそちらで構いません。


 Q:それで給料が減ったら?
 A:そうなれば、適切に手を抜くまでのこと。報酬を下げるということはそういうことです。

 Q:それで辞めさせられたら?
 A:現状で私を辞めさせるメリットが会社側にあるとは思いませんが、それならそれでいいでしょう。
  満足するまで騒いで周りを巻き込んでから、もらうものをもらって辞めることにします。


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この記事へのコメント
1on1 様
ポジショントークですし、依頼の元で書いたのだと思います。
ですから一面の真実ではありますが、今の時代の会社の実情とは言えませんね。いわゆる古い大会社であれば、ある程度当てはまるのかもしれませんが。
しかし、古い大会社であればなおのこと部課長程度で組織変革ができるわけもなく、何やら「管理職はいいぞ」という結論に合う材料をつぎはぎして作った記事に見えました。

記事の中でもぼやいている通り、私は組織変革の権限なんて必要ありません。会社をどのようにするかは経営陣の専権事項であり、そこに口を出すつもりはありません。
その代わり経営陣は結果を引き受けなければならないし、従業員はその会社の文化と風習の中で自分の好きにすれば良く、嫌なら離れればいいだけだと思っています。
そして私は誰になんと言われようと実務嗜好者なので、できる限り実務にかじりついて離れないように振る舞っています。
Posted by SALLOW at 2019年11月14日 10:04
今どきこんな寝ぼけたこと言っているのは誰だろうと思って元記事をみたらなんと平康慶浩氏でしたね。
昨今は専門的なスキルを持つ人材を管理職に登用せずに相応の報酬と権限を与えようという動きがあるのをこの人なら知らないはずはなく、
また、部課長レベルの中間管理職に組織変革の権限など与えられていないのはSALLOW様指摘のとおりで、これもまた知らないはずはなく、
にもかかわらずこんな事を言うのはポジショントークなのか、あるいはそういう依頼の元にこの記事を書いたのか。
また一つ、平康氏を信頼に値しないと判断する材料が増えました。と言う意味においてのみ、有意義な記事でした。
Posted by 1on1 at 2019年11月13日 23:50
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