2019年08月27日
日本独自のベンチャー投資家支援制度とは?
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日本のベンチャー投資状況
日本のベンチャー投資は、総額で2,000億円規模と言われています。
これを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、少なくとも米国の9.5兆円、中国の3.4兆円という
規模に比べれば、見劣りするというのが正直なところでしょう。
・【検証エコノミー】日本のベンチャー投資、米中に見劣り (産経ニュース)
背景には、そもそも日本人の投資意識が低いことが関係しているかもしれません。
またベンチャー企業が少ないという理由もあるでしょうし、ベンチャー企業を応援するVC(ベンチャーキャ
ピタル)や制度が不十分だということもあると思います。
実際、つい最近まで個人投資家がベンチャーやスタートアップに投資するのはハードルが高いことでした。
それを可能にしたのがクラウドファンディング(CF)の一つ、株式投資型CFです。
その株式投資型CFの一つ、「FUNDINNO(ファンディーノ)」で興味深い記事が掲載されています。
・「投資したくなるベンチャーは、必ずこの3つを抑えています」
インタビュイーは北城恪太郎氏。
元国際基督教大学の理事長で元IBM役員、ベンチャー企業の成長支援を行っている方です。
投資したくなる三条件
インタビュー内で言及している、「こんなベンチャーに投資したくなる三条件」は以下の通りです。
・社長が信頼に足る人間で、かつ、事業目的を達成する意欲があること。
・商品やサービスを買ってくれる人がいること。
・しっかりとした事業計画があること。
特に最初の「信頼に足る人物」ということについては、見分け方にも言及されています。
それは、「ビジネスモデルよりも、それを実現するための手段やアイディアを持つ」人とのこと。
逆に、「夢を語るけど、そのための手段をあまり語ることができない人」については「大丈夫かな?」と
思った方が良いとのことです。
私もこれに同意します。
夢や目標を持つことは良いことなのですが、それはそのままでは単なる妄想。
そういう「ふわっとした」「キラキラした」と形容されるものをいかにして現実に落とし込んでいくかが、
ベンチャー(だけではありませんが)経営者に求められる資質でしょう。
正しい自社の情報開示はもちろん、ライバルの動向も含めて話せるようになっているべきです。それは上場してからも同じです。「インテグリティ(=高潔さ)」がある会社じゃないと成功しません。逆に、インテグリティを持たない経営者がいる会社はおかしくなる。たとえば、食品偽装や自動車の不祥事など、世間を揺るがせてきた企業には、インテグリティがないのです。
(上記記事より引用)
このあたりの言葉は、耳の痛い経営者や役員も多いのではないでしょうか。
(それとも、それすら黙殺するでしょうか)
エンジェル税制
インタビューの中では、エンジェル税制にも言及されています。
(エンジェル税制:ベンチャー企業投資に対する優遇税制のこと)
私も初めて知ったのですが、エンジェル税制というのは世界的に見ても希有だということ。
ベンチャー投資が盛んなアメリカでさえ、損失が発生した時に所得控除されるのみであり、日本のように
個人が資金拠出しただけで所得控除されることはないそうです。
株式投資型CFに投資することにより、一部の案件ではこのエンジェル税制の恩恵を受けることができます。
エンジェル税制には優遇措置A・Bの2通りがあり、どちらかを選ぶ形となります。
例えば私の場合なら株式譲渡益はあったとしてもわずかなので、優遇措置Aを選ぶことになると思います。
総控除額に上限があるとは言え、事実上十分な控除枠があると言えるでしょう。
もちろん、どんな投資であってもエンジェル税制の優遇措置を受けられるというわけではありません。
ベンチャー企業の側にも、優遇措置を受けられる要件があります。
有望な企業を応援するのも投資家の醍醐味の一つ。さらにエンジェル税制は投資家に極めて有利な税制が
あるのですから、気になる投資先には積極的に投資を考えていきたいと思っています。
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posted by SALLOW at 12:00
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