2019年06月10日
トラストレンディングで新たな延滞が発生しました。
広告
トラストレンディングの状況
残念な情報です。
行政処分を受けたトラストレンディングで、追加の延滞が発生しました。
トラストレンディングは3月に金融庁から受けた処分により、免許の取り消しを受けています。
そのため、新たなファンドを募集することはできません。
処分の原因となったのは、役員1名の背反行為。その役員が実質的に支配している法人に対し、15億8,000
万円の資金流出が起きてしまったというものです。
・役員の異動に関するお知らせ
これにより、対象となった高速道路工事ファンドについては損害賠償請求が提起されています。
また、除染事業ファンドおよび公共コンサルファンドに関しては、貸付先より追加担保として不動産が差し
入れられたとの情報もあります。
・高速道路工事ファンドに関する訴訟の状況について
トラストレンディング側の悪意があったかどうかはともかく、少なくとも元役員の悪意で起こった事件であ
ることには違いありません。
こちらについても、まだ決着には長い時間がかかりそうですし、元本の少なくとも一部が損害を受けること
は覚悟しています。残念な事件ではありましたが、その反省を次の投資に生かしていきたいと思います。
追加の延滞
本日のトラストレンディングからのお知らせで、新たな延滞が判明しました。
・「債権買取ファンド」に関する延滞発生のご報告
・「IoT実証実験ファンド」及び「燃料卸売ファンド」に関する延滞発生のご報告
これにより、現在のトラストレンディングの状況は以下のようになっています。
債券買取ファンドについては、3ヶ月の運用期間延長の間に利払いが滞ったことにより期限の利益を喪失。
これにより、貸付先及び連帯保証先からの回収中。
(連帯保証なので、分別の利益や催告・検索の抗弁権は無し)
IoT実証実験ファンド及び燃料卸売ファンドについては、貸付先は実質同じ事業者とのこと。
大規模公共工事における燃料需要の立ち上がりが遅れていることから、資金繰りに詰まった結果としての
返済遅延であることが説明されています。
行政処分で免取になった事業者の説明をどこまで信じるかは自由ですが、いずれにせよ解決までにはまだ長
い時間がかかりそうです。
やってしまったことは仕方ありません。せめて敗戦処理はうまくやってもらいたいものです。
なお私の場合、今回新たにIoT実証実験ファンド及び燃料卸売ファンドで各20万円、計40万円が延滞に引っか
かることになりました。
実名化の重要性
また、今回の件でも実名化が今後のソーシャルレンディングにとって重要になることを再認識しました。
IoT実証実験ファンド及び燃料卸売ファンドが同じ事業者というのは、当初の説明からでは分かりません。ま
た案件が匿名化されていることから、事業者もそれを伝えることが難しかったのも事実です。
もし貸付先が実名化されていれば、貸付先のリスクも分かったでしょうし、同じ事業者ということでリスク
集中を防ぐ方法も取れたかもしれません。
これはただの結果論、過去の話にすぎません。
しかし、今後を考える上では重要です。実名化によるリスクの明確化は貸付先にも一定の信用を求めること
になるでしょうし、そうなれば利率は多少下がるかもしれませんが安定性は増すでしょう。
結果として、ソーシャルレンディング投資家が望む金融商品に近づくことを期待したいと思います。
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 17:00
| Comment(0)
| TrackBack(0)
| 投資の話題
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8877173
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック