ソーシャルレンディング投資記録（旧ブログ）

　コメント欄にてリクエストをいただきました。

　「私が投資をいつから始めたか」
　「過去から現在までの投資や資産構築の歩みについて」

　の2点について記事にしてほしい、とのことです。
　資産状況や就業状況は千差万別、私の状況は他人に当てはまることは少ないと思いますし、参考になるとこ
　ろがあるかどうかも分かりません。
　ですがもし私だったら、他人の投資や資産構築の歩みを見るのは参考云々抜きにして面白いと思います。

　ということで、参考になるかどうかは分かりませんがネタにはなるでしょう。
　そんなわけで今回は、私のこれまでの投資や資産構築に関するまとめとなります。


　


　私はプロフィールにある通り、就職氷河期時代です。
　それも氷河期の中でも相当悪い時代、就職率で言えば最低に近いあたりに就職しました。

　就職活動自体はそれほど苦労した覚えはないのですが、それでもそこそこ会社を回ったり説明会を受けたり
　したように記憶しています。
　（就職活動よりもゼミと研究発表会の方がエグかったので、あまり記憶がないのかもしれませんが）
　最終的にはとある上場企業に勤めることになりましたが、入社当時は「そこそこブラック」でした。

　今と違い、当時は企業比較の情報もそれほど出回るわけではありませんでした。
　「そこそこブラック」だったのもせいぜいサービス残業くらい（当時はこのくらいの認識です）であり、給
　料は同業他社に比べ少し低い程度。
　また会社内の人間関係は悪くなかったので、結局その会社に居着いて今に至る、というわけです。
　なお今の会社は、企業成長に伴ってホワイトになってきた（ならざるを得なかった）状態です。


　さて、そういう会社生活の中で最初の頃は、投資ということをあまり考えていませんでした。
　幸いにも貯金の習慣はありましたので、毎月の給与から貯金＋賞与を全額貯金くらいはやっていました。
　そして会社員生活数年後、手持ちのお金が500万円くらいになった頃でしょうか。「ちょっと投資でも始め
　てみようかな」と思うようになったわけです。

　当時の私の投資スタイルを一言で言えば「迷走」でした。
　今の私が当時の私に何かアドバイスできるなら、とりあえず髪の毛ひっつかんでも止めさせます。
　そのくらい無勉強で、ノリで投資をやっていました。


　今にして思えば、そのくらい無勉強のノリで投資をしていて、結果としては損得がトントン程度で済んだの
　は幸運としか言いようがありません。
　私が何をやらかしたかについては、下記に羅列いたします。

　　・リーマンショックでぶっ飛ばした

　　・ライブドアでぶっ飛ばした

　　・FXのロスカットで3回ぶっ飛ばした

　　・グロソブ他色々な投信の暴落でぶっ飛(ry

　　・高利率に釣られたブラジルレアル、トルコリラ、ロシアルーブルの(ry

　こういった諸々を含め、これまで損切りをした金額は1,000万円では済まないと思います。
　一方でビギナーズラックなのか単なる偶然なのか、そこそこ儲かったこともあって成績はトントン。
　今にして思えば、結果論ですがこの頃の勝ったり負けたりが投資のアンテナを鍛える役に立ったのでしょう
　し、この頃やらかした事が損失への耐性を育てたのかもしれません。


　そんな中で一度だけ、確実に「大勝ちした」と言い切れる相場があります。

　仕込んだのは2012年の政権交代時。当時の私の資産は約1,500万だったと思います。
　（投資では成功していませんでしたが、給与は上がっていますし貯金もしていたのでこのくらいでした）
　珍しく感度の良かった投資アンテナが「ここしかない」と感じ、ほとんど全ての資金を株や投信、外貨に分
　散してつぎ込みました。

　その後の自民党大勝、そして金融緩和で投資相場はボーナスステージへ突入。
　買い込んだ投資商品の大半を売却したのは、2014年のいわゆる「黒田バズーカ第二弾（量的・質的金融緩和
　の拡大）」の頃。
　この取引の結果として、資金は2倍近くに増えました。

　ただ、この大勝ちでがっくりと疲れてしまった私は、どうやら値動きのある投資商品には向かないようだと
　思い知りました。
　そして、この時の資金を元手にソーシャルレンディングへ傾倒していくことになるわけです。




　これと前後して結婚することになり、私の家計は二人分になりました。
　そしてようやく考えるようになったことが、ライフマネープランです。自分一人なら考えることもなかった
　のですが、いざと言う時もう一人分何とかするには必要だと思ったわけです。

　結婚を機に今後のライフイベントと資産状況を計画するのと同時に、考え方も変わりました。
　ビジネスで使うPDCAループを、資産計画にも適用したのがその最初。
　同時に、PDCAを自己流で改造したループも、実生活や仕事に適用してみました（後で考えれば、そのルー
　プは今で言うところのOODAループに近いものでした）。

　結果として「感情を切り離して今の状況を見て、やるべきことを正しく考える」ことが習慣化されました。

　この結果、資産構築はそれまでと比べて明らかに順調になりました。
　仕事においてもこの考え方を適用した結果、冷や飯を食った時期もありましたが、今は成果さえ出していれ
　ば仕事の進め方や労務管理に裁量がある立場を手に入れることができました。
　今のところはライフマネープラン通り、もしくはより好調に物事は進んでいると思います。


　そんなわけで、心理的には会社勤めがすでにロスタイムに入っている私ですが、今すぐに会社を辞める積極
　的な理由もないのでまだ会社勤めをしています。
　なんだかんだ言っても会社員の立場は安定です。通常はその安定の引き替えに自由を奪われるわけですが、
　私は上記の通りある程度の裁量があり、会社勤めのメリットを多く享受していることになります。

　アーリーリタイアを目指す行動が、結果的にアーリーリタイアを遠ざけたというのは皮肉なものですが、
　人生は何があるか分からないから楽しいもの。こんな寄り道もアリでしょう。
　禍福まとめて、後になれば笑い話です。

　将来的にはもしかしたら状況が変わり、会社が私に三行半を突きつけるかもしれません。私が辞めたいと思
　うような環境の変化があるかもしれません。そうなれば、そこが潮時ということでしょう。
　それまでは手に入れたこのメリットを享受していたいと考えています。


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