新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2017年09月23日
JAFの危険予知トレーニング 自転車編その6
YoutubeにあるJAFの「危険予知トレーニング 自転車編」が久々に更新された。この「危険予知トレーニング 自転車編」は元々クルマのドライバー向けだった「危険予知トレーニング」を自転車目線で作ったもの。JAF会員であれば毎月届く冊子に「危険予知トレーニング」のコーナーがあるが、Youtube上ではこれをわかりやすく動画という形でしかも誰でも無料で見れるようになっている。家庭や学校での自転車教育には非常に有用なため、ぜひとも活用して頂きたい。
第6回となる「その6」では街中の歩道上を走っている時によくある事故のパターンが取り上げられている。動画では自転車が通行可能な歩道を走っていて、自転車が走るところに歩行者がいたため一旦建物側に回避。このまま信号のない交差点にさしかかったところでシンキングタイムとなる。
結果はというと...交差点に差し掛かったところで左手方向から進んできた自動車が停止線を越えて直進。あわや接触しかけた。このケースのポイントは街中の信号のない交差点では上の画像のように建物や塀、木々などで自転車からは左手方向の交差点の様子がわかりずらいことが多い。この場合自転車側からも自動車側からも互いに発見が遅れて交差点に入ったところではじめてその存在に気付いて急ブレーキとなってしまう。最悪はこれで接触して自転車側が怪我をするケースもあるため意外と危ないパターンなのである。
別アングルから見るとこんな感じ。反対側から見るとわかりやすいが塀が大きな死角となりともに発見が遅れる大きな要因となっている。こういったケースを避けるため歩道上を走る際は法律通り「常に車道寄りを徐行する」必要がある。車道よりであれば塀の死角から自転車が見える位置までに余裕が生まれボンネットの幅程度のタイミングが遅らせることが可能だ。
さらにこのような見通しの悪い交差点では過去に接触事故が起きているケースが多く、注意喚起のための看板やミラーが設置されているケースがある。これらを見つけた場合はミラーを活用し死角から車が来ていないかなど特に注意してほしい。
また、動画内では歩道上でスピードをあげているがこれもご法度で特に死角がある場合は徐行し今回のように突然交差点で出会うようなケースでもブレーキで接触を避けれるようなスピードで走る必要がある。自転車安全利用五則の「自転車が歩道を通行する場合は、車道寄りの部分を徐行しなければなりません」とはまさにこのケースを想定しての決まりなのである。歩道上は一見安全のように思えるがこのような街中の歩道では逆に死角による危険が潜んでおり、それは子供であっても危険予測や徐行などが欠かせない。
なお、最後にクルマ側の対応も指摘されていてこれは良いと感じた。今回のケースのように交差点の先が見えない場合は3段階停止という3つの動作が必要と述べられていた。具体的には
1.停止線で一時停止
2.車の先端を少し出して停止
3.目視できる位置で再び停止
の3つ。このように止まると死角となっている交差点の歩道にいる歩行者や自転車に車の存在を知らせることができ、安全向上につながる。また、2の動作では細かく左右を確認しながら前に出るといいだろう。なぜなら自転車は歩道上での進行方向に決まりがなく、交差点の右からも左からも出てくるためである。さらにスピードは歩行者よりも断然速いのでゆっくりとが肝心だ。最後に3で交差点が完全に目視できる位置で再び左右確認でようやく完了。非常に面倒に感じるが歩道を自転車が走る状況ではこれが最善策で、逆にこれをやらないと今回のような交差点で事故をおこすと思うのでドライバーの人は要注意してほしいと思う。
最後にこれらの動画リンクを。
第6回となる「その6」では街中の歩道上を走っている時によくある事故のパターンが取り上げられている。動画では自転車が通行可能な歩道を走っていて、自転車が走るところに歩行者がいたため一旦建物側に回避。このまま信号のない交差点にさしかかったところでシンキングタイムとなる。
結果はというと...交差点に差し掛かったところで左手方向から進んできた自動車が停止線を越えて直進。あわや接触しかけた。このケースのポイントは街中の信号のない交差点では上の画像のように建物や塀、木々などで自転車からは左手方向の交差点の様子がわかりずらいことが多い。この場合自転車側からも自動車側からも互いに発見が遅れて交差点に入ったところではじめてその存在に気付いて急ブレーキとなってしまう。最悪はこれで接触して自転車側が怪我をするケースもあるため意外と危ないパターンなのである。
別アングルから見るとこんな感じ。反対側から見るとわかりやすいが塀が大きな死角となりともに発見が遅れる大きな要因となっている。こういったケースを避けるため歩道上を走る際は法律通り「常に車道寄りを徐行する」必要がある。車道よりであれば塀の死角から自転車が見える位置までに余裕が生まれボンネットの幅程度のタイミングが遅らせることが可能だ。
さらにこのような見通しの悪い交差点では過去に接触事故が起きているケースが多く、注意喚起のための看板やミラーが設置されているケースがある。これらを見つけた場合はミラーを活用し死角から車が来ていないかなど特に注意してほしい。
また、動画内では歩道上でスピードをあげているがこれもご法度で特に死角がある場合は徐行し今回のように突然交差点で出会うようなケースでもブレーキで接触を避けれるようなスピードで走る必要がある。自転車安全利用五則の「自転車が歩道を通行する場合は、車道寄りの部分を徐行しなければなりません」とはまさにこのケースを想定しての決まりなのである。歩道上は一見安全のように思えるがこのような街中の歩道では逆に死角による危険が潜んでおり、それは子供であっても危険予測や徐行などが欠かせない。
なお、最後にクルマ側の対応も指摘されていてこれは良いと感じた。今回のケースのように交差点の先が見えない場合は3段階停止という3つの動作が必要と述べられていた。具体的には
1.停止線で一時停止
2.車の先端を少し出して停止
3.目視できる位置で再び停止
の3つ。このように止まると死角となっている交差点の歩道にいる歩行者や自転車に車の存在を知らせることができ、安全向上につながる。また、2の動作では細かく左右を確認しながら前に出るといいだろう。なぜなら自転車は歩道上での進行方向に決まりがなく、交差点の右からも左からも出てくるためである。さらにスピードは歩行者よりも断然速いのでゆっくりとが肝心だ。最後に3で交差点が完全に目視できる位置で再び左右確認でようやく完了。非常に面倒に感じるが歩道を自転車が走る状況ではこれが最善策で、逆にこれをやらないと今回のような交差点で事故をおこすと思うのでドライバーの人は要注意してほしいと思う。
最後にこれらの動画リンクを。
2017年09月21日
2017年秋の交通安全運動がスタート
今年も秋の交通安全運動の季節がやってきた。ここ数年の傾向として自転車対策が重点項目としてあげられているが今回も慣例のごとく重点項目に盛り込まれている。
以下、内閣府のHPより
------------------------------------------------------------------
1 全国重点
(1) 子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止
(2) 夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
(3) 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
(4) 飲酒運転の根絶
【趣旨】 全国重点を4点とする趣旨は以下のとおりである。
(1) 次代を担う子供のかけがえのない命を社会全体で交通事故から守ることが重要であるにもかかわらず,依然として道路において子供が危険にさらされていること,また,高齢者の交通事故死者数が,交通事故死者数全体の半数以上を占め,その減少が強く求められていること,高齢運転者による重大交通事故が発生していること
(2) 秋口における日没時間の急激な早まりとともに,例年,夕暮れ時や夜間には,重大事故につながるおそれのある交通事故が多発し,歩行中・自転車乗用中の死亡事故が増加すること
(3) 自動車乗車中における後部座席シートベルトの着用率やチャイルドシートの使用率がいまだ低調であること
(4) 重大事故の原因となる飲酒運転による悲惨な交通事故が依然として後を絶たないこと
------------------------------------------------------------------
となっている。また、交通安全運動中に起きた死亡事故実態をみると…
【地形別】市街地は交差点、郊外はカーブでの発生が多い
【類型別】車両単独事故、車両と歩行者の衝突事故が多い
【年齢別】40代の運転者が多い
【違反別】前方不注意による発生が多い
となっていて、これらを合体すると「市街地の交差点または郊外のカーブで40代運転者による前方不注意での単独事故または対歩行者の衝突事故が多い」となる。秋という季節柄からも日暮れが早くなる時期で、特に通勤・通学時間帯で周囲が薄暗くヘッドライトの効果が薄く相手(歩行者や自転車)の発見が遅れて事故となるケースが多そうだ。
自動車のドライバーは薄暗い時間帯では歩行者や(無灯火の)自転車によく注意し、交差点では減速し安全確認をいつもよりもおおめにとること。また、歩行者や自転車側もクルマが自分に気づいていいないことを前提に行動した方が良いだろう。歩行者や自転車はイラストにもあるように反射材のほか、後ろに赤の点滅ライト、前に白の点滅ライト、腕にランナー用のLEDセーフティーバンドなど自ら発光して相手に自分の存在を知らせるアイテムを用いるとより安全が高まる。上記以外にもLEDフラッシュライトを1本持つだけでも違うので夕方や夜間に外出することがある場合は試してみてほしい。
秋の交通安全運動は9月21日から9月30日まで。死亡事故は1日の中で17時台〜19時台に最も多く発生するため要注意されたい。
以下、内閣府のHPより
------------------------------------------------------------------
1 全国重点
(1) 子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止
(2) 夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
(3) 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
(4) 飲酒運転の根絶
【趣旨】 全国重点を4点とする趣旨は以下のとおりである。
(1) 次代を担う子供のかけがえのない命を社会全体で交通事故から守ることが重要であるにもかかわらず,依然として道路において子供が危険にさらされていること,また,高齢者の交通事故死者数が,交通事故死者数全体の半数以上を占め,その減少が強く求められていること,高齢運転者による重大交通事故が発生していること
(2) 秋口における日没時間の急激な早まりとともに,例年,夕暮れ時や夜間には,重大事故につながるおそれのある交通事故が多発し,歩行中・自転車乗用中の死亡事故が増加すること
(3) 自動車乗車中における後部座席シートベルトの着用率やチャイルドシートの使用率がいまだ低調であること
(4) 重大事故の原因となる飲酒運転による悲惨な交通事故が依然として後を絶たないこと
------------------------------------------------------------------
となっている。また、交通安全運動中に起きた死亡事故実態をみると…
【地形別】市街地は交差点、郊外はカーブでの発生が多い
【類型別】車両単独事故、車両と歩行者の衝突事故が多い
【年齢別】40代の運転者が多い
【違反別】前方不注意による発生が多い
となっていて、これらを合体すると「市街地の交差点または郊外のカーブで40代運転者による前方不注意での単独事故または対歩行者の衝突事故が多い」となる。秋という季節柄からも日暮れが早くなる時期で、特に通勤・通学時間帯で周囲が薄暗くヘッドライトの効果が薄く相手(歩行者や自転車)の発見が遅れて事故となるケースが多そうだ。
自動車のドライバーは薄暗い時間帯では歩行者や(無灯火の)自転車によく注意し、交差点では減速し安全確認をいつもよりもおおめにとること。また、歩行者や自転車側もクルマが自分に気づいていいないことを前提に行動した方が良いだろう。歩行者や自転車はイラストにもあるように反射材のほか、後ろに赤の点滅ライト、前に白の点滅ライト、腕にランナー用のLEDセーフティーバンドなど自ら発光して相手に自分の存在を知らせるアイテムを用いるとより安全が高まる。上記以外にもLEDフラッシュライトを1本持つだけでも違うので夕方や夜間に外出することがある場合は試してみてほしい。
秋の交通安全運動は9月21日から9月30日まで。死亡事故は1日の中で17時台〜19時台に最も多く発生するため要注意されたい。