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2015年08月19日
北海道 自転車旅行の大学生の列に軽自動車が追突
北海道ではオートバイのツーリングと同じく自転車旅行が人気の地域である。特に8〜9月は長い夏季休暇期間を利用した本州からの大学サイクリングサークルなどが目立つ。とりわけ北海道の夏は日本の中でも(比較的)涼しく、道路も広く(走りやすくて)大自然を味わえることが人気の理由だと思うが、実は北海道ゆえの危険性も含んでいる。今回、そんな危険性が露呈した事故が起きてしまった。
参照元:北海道新聞
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自転車の列に車突っ込む 法大生9人重軽傷 北海道・共和の国道
【共和】19日午前10時20分ごろ、後志管内共和町国富(くにとみ)の国道で、軽乗用車が路肩を走行中の自転車の列に突っ込み、自転車に乗っていた19〜24歳の男女9人を次々とはねた。女性1人が頭に重傷、8人は顔や腕などにけがを負い、病院に搬送された。軽乗用車を運転していた札幌市の50代男性は「脇見をしていて、気付いたらぶつかっていた」と説明しているといい、岩内署は自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で、この男性から事情を聴いている。
同署によると、現場はJR函館線小沢駅から約3・5キロの片側1車線の緩やかなカーブ。軽乗用車は同町中心部から札幌方向に走行中に、左側の路肩を一列になって走っていた自転車に後ろから突っ込んだ。自転車の9人は法政大学のサイクリングサークルのメンバーで、同日朝に同管内岩内町を出発し、同管内京極町に向かう途中だった。軽乗用車の男性は墓参りから帰る途中だったという。
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列をなして左路肩を走っていたところに追突されたようで、9人全員が跳ねられうち女性が重症という痛ましい事故である。
現場の道路路肩はかなり狭く、ドライバーがきちんと注意をしていないと簡単に跳ねそうな道路だ。ドライバーの供述によれば「脇見をしてしまった」とあるが、自転車1台ならまだしも重装備の自転車9台を見落とすこと自体かなり不思議に思える。ただ、現場はゆるやかな左カーブで、相当スピードを出してかつ前方に集中していなかったとするなら左側の自転車に気づくのが遅くなって事故に至った可能性もある(あるいは狭い道で無理やり追い越そうとしたのだろうか)。
脇見からの事故でびっくりしたのか、1台でブレーキをかけれず9台全て跳ねたということでかなり凹んでいる。この凹み具合から推測すると一人はボンネットで跳ね上げられフロントガラスに衝突。重症に至ったのかも。
北海道の自動車事故の特徴の一つに"速度超過"というものがある。これは言葉通りスピートの出し過ぎなのだが、自転車にとって広い道ということは自動車にとっても広い道であり、スピートを出しやすい状況にある。とりわけ北海道の郊外に至っては制限速度で走る車は少なく、例えば60km制限であれば70kmはあたりまえで、3分の1程度は80kmで巡航する場合もあり、中には一般道でも100kmの速さで走る車さえいる。さらに交通量の多い国道となればその速さに加えてトラックなど大型車を含めた自動車の数が増えるため、そこを走るサイクリストの1団にとっては非常に危険な場合もある。よって北海道を安全にサイクリングするなら交通量の多い国道(幹線)よりも交通量の少ない町道(支線)などを選ぶことも安全策の第一歩である。この他に目立つ服装やリアの赤色点滅ライトなど遠くからでも後方の自動車にアピールすることが重要と考える。特に昼間でもよく見えるよう100円ショップの安い点滅ライトではなく、2000円前後の強力な点滅ライトを後ろに装備するとかなり効果的だ。さらにできれば前方の白色点滅ライトもあると前方の車にアピールできて、市街地・交差点での対向車の右折事故を減らせる。
まとめると北海道のツーリングにおいては
@危険な道はなるべく避ける
A自動車に対して自転車がいることをアピールする
の2点に注意して北海道旅行を楽しんでほしいと思う。悪いのは自動車でも痛い思いをするのは弱い自転車側なので、自己防衛という観点でも十分に留意してほしい。最後に事故にあわれた大学生の回復を一刻も早く願いたい。
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2015年11月10日追記。
どうやら事故を起こしたドライバーはてんかん持ちで、事故当時発作が起きて気を失い、自転車を立て続けに9台もはねてしまったようだ。ドライバーは「医者から運転を控えるように言われていたにもかかわらず運転をした」としてその後危険運転傷害罪で起訴された。さすがに常識的に考えて9台も立て続けに跳ねるのは普通じゃないと思ったが、真相は"てんかん"にあったようだ。
参照元:北海道新聞
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自転車の列に車突っ込む 法大生9人重軽傷 北海道・共和の国道
【共和】19日午前10時20分ごろ、後志管内共和町国富(くにとみ)の国道で、軽乗用車が路肩を走行中の自転車の列に突っ込み、自転車に乗っていた19〜24歳の男女9人を次々とはねた。女性1人が頭に重傷、8人は顔や腕などにけがを負い、病院に搬送された。軽乗用車を運転していた札幌市の50代男性は「脇見をしていて、気付いたらぶつかっていた」と説明しているといい、岩内署は自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で、この男性から事情を聴いている。
同署によると、現場はJR函館線小沢駅から約3・5キロの片側1車線の緩やかなカーブ。軽乗用車は同町中心部から札幌方向に走行中に、左側の路肩を一列になって走っていた自転車に後ろから突っ込んだ。自転車の9人は法政大学のサイクリングサークルのメンバーで、同日朝に同管内岩内町を出発し、同管内京極町に向かう途中だった。軽乗用車の男性は墓参りから帰る途中だったという。
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列をなして左路肩を走っていたところに追突されたようで、9人全員が跳ねられうち女性が重症という痛ましい事故である。
事故を起こされた自転車の画像TBSニュースから
現場の道路路肩はかなり狭く、ドライバーがきちんと注意をしていないと簡単に跳ねそうな道路だ。ドライバーの供述によれば「脇見をしてしまった」とあるが、自転車1台ならまだしも重装備の自転車9台を見落とすこと自体かなり不思議に思える。ただ、現場はゆるやかな左カーブで、相当スピードを出してかつ前方に集中していなかったとするなら左側の自転車に気づくのが遅くなって事故に至った可能性もある(あるいは狭い道で無理やり追い越そうとしたのだろうか)。
事故を起こした軽自動車(スバル:初代ステラ)
脇見からの事故でびっくりしたのか、1台でブレーキをかけれず9台全て跳ねたということでかなり凹んでいる。この凹み具合から推測すると一人はボンネットで跳ね上げられフロントガラスに衝突。重症に至ったのかも。
北海道の自動車事故の特徴の一つに"速度超過"というものがある。これは言葉通りスピートの出し過ぎなのだが、自転車にとって広い道ということは自動車にとっても広い道であり、スピートを出しやすい状況にある。とりわけ北海道の郊外に至っては制限速度で走る車は少なく、例えば60km制限であれば70kmはあたりまえで、3分の1程度は80kmで巡航する場合もあり、中には一般道でも100kmの速さで走る車さえいる。さらに交通量の多い国道となればその速さに加えてトラックなど大型車を含めた自動車の数が増えるため、そこを走るサイクリストの1団にとっては非常に危険な場合もある。よって北海道を安全にサイクリングするなら交通量の多い国道(幹線)よりも交通量の少ない町道(支線)などを選ぶことも安全策の第一歩である。この他に目立つ服装やリアの赤色点滅ライトなど遠くからでも後方の自動車にアピールすることが重要と考える。特に昼間でもよく見えるよう100円ショップの安い点滅ライトではなく、2000円前後の強力な点滅ライトを後ろに装備するとかなり効果的だ。さらにできれば前方の白色点滅ライトもあると前方の車にアピールできて、市街地・交差点での対向車の右折事故を減らせる。
まとめると北海道のツーリングにおいては
@危険な道はなるべく避ける
A自動車に対して自転車がいることをアピールする
の2点に注意して北海道旅行を楽しんでほしいと思う。悪いのは自動車でも痛い思いをするのは弱い自転車側なので、自己防衛という観点でも十分に留意してほしい。最後に事故にあわれた大学生の回復を一刻も早く願いたい。
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2015年11月10日追記。
どうやら事故を起こしたドライバーはてんかん持ちで、事故当時発作が起きて気を失い、自転車を立て続けに9台もはねてしまったようだ。ドライバーは「医者から運転を控えるように言われていたにもかかわらず運転をした」としてその後危険運転傷害罪で起訴された。さすがに常識的に考えて9台も立て続けに跳ねるのは普通じゃないと思ったが、真相は"てんかん"にあったようだ。