2012年02月15日

河川敷 自転車 歩行者 ランナー

河川敷に整備された道路は、自動車が進入でないので車に対するストレスから解放され、景色を楽しみながら長距離を走れる。ゆえに自転車好きに好まれる傾向があるが、ここ最近は歩行者やランナーとのトラブルが絶えない。

参照した記事中にもあるように、"そもそも自転車と歩行者を同じ空間に押しこむ"ことに問題があると思う。やはりここには"自転車を歩行者の仲間"と見なして歩道上に追いやった過去のツケが未だに生きているのかもしれない。

特にスポーツタイプに乗ったことのな人は、ママチャリの速度が全ての自転車の速度と勘違いしているだろうから、(遅い)自転車を歩行者と一緒にすることに抵抗は無いのだろう。

自転車を有効活用すれば、良いことはたくさんある。しかしながら今の日本ではその自転車を使うための空間がきちんと整備されていない。そして自転車が歩道上を走り続けてきたゆえの弊害(マナーが悪かったり、交通ルールが浸透していない)も多く存在している。


こういったニュースからも今の日本の自転車のあり方を考えるいい機会だと思う。

参照記事
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荒川河川敷 自転車スピード制限折り合わず


 荒川河川敷の通称「荒川サイクリングロード」の一部で、歩行者との事故を防止するために設けられた自転車の「20キロ規制」を巡って、自転車愛好家と歩行者の双方が不満を募らせている。自転車愛好家は「遅すぎる」と反発。歩行者からは「ルールは守られず、いまだに危険」との声が聞かれ、両者が折り合えるルール作りが課題となっている。(鶴田裕介)

 荒川サイクリングロードは東京湾河口から埼玉県熊谷市まで、荒川沿いの河川敷に延びる全長68キロの舗装道路。車やバイクが通れず、自転車で長距離を続けて走れるため、自転車愛好家の人気スポット。週末には、ランナーや散歩する人の間をスポーツタイプの自転車が猛スピードで走り抜けることも。

 下流の約30キロは災害時に緊急車両を通す目的で国が整備した道路で、国土交通省荒川下流河川事務所は「自転車専用道ではない」と強調する。歩行者と自転車のトラブルを避けようと、周辺2市8区と河川敷利用ルールの検討部会を設立。2010年4月に自転車について、「いつでも止まれるスピード」として「時速20キロ以下」の目安を定めた。

 河川敷道路は道路交通法の規制が及ばず、罰則もないが、道路には自転車のマークと制限速度を示す「20」の数字が描かれている。

 だが、河川敷グラウンドで少年野球チームを指導する最上正義さん(66)は「ルールができてからも、ごく少数だが、子どもが集まる場所に猛スピードで突っ込んでくる自転車がいる」と憤る。

 一方、自転車愛好家は「車と同じ法定速度が適用される車道に比べ、20キロでは遅すぎる」と批判。市民グループ「グッド・チャリズム宣言プロジェクト」が昨年実施したアンケートでも、回答者33人中29人が「(20キロルールを)守る自信がない」と答え、「守っている」としたのはわずか3人だった。

 同グループではランナーや野球チーム関係者らを招いて議論し、昨年10月に〈1〉自転車は車であるという自覚を持つ〈2〉人に近づく時、声をかける――などの「あらかわマナーアップ宣言」をまとめた。だが、制限速度については「30キロならいいのか、と言い出せばきりがない」などの意見が出て、盛り込まなかった。

 自治体が自転車道を整備する多摩川では調布市が道に高さ2センチの段差を付け、強制的に自転車の速度を落とさせる措置を取っている。このため同グループの韓祐志(はんゆうじ)さん(47)は「一般の利用者の反発を招いて、さらに厳しい規制がとられることがないよう、ルールはルールとして守るよう呼びかけたい」と話している。

 今回の問題について、国の有識者会議「安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた検討委員会」の委員を務める徳島大の山中英生教授(都市交通計画)は「自転車にいくら制限速度を設けようと、本質的な解決にはならない」と指摘した上で、「自転車と歩行者が場所を一緒に使っていること自体が問題で、自転車や歩行者の交通量が増えてくれば、互いの不満が高まるのは当然」とする。

 同じ委員会の委員で東工大の屋井鉄雄教授(環境交通工学)は「自転車と歩行者が共存するなら、どこかで折り合わなければならず、速度規制が必要になるかもしれない。ただ、場所に応じた制限速度の根拠を見いだすのは難しいこともあり、荒川以外で自転車の制限速度を設けたという例は知らない」と話した。

 自転車専用コースを設けている代々木公園(渋谷区)は坂道などで「スピード落として」と書いた看板を設置しているが、制限速度はない。「自転車の国サイクルスポーツセンター」(静岡県伊豆市)の5キロサーキットでは約10年前まで下り坂に速度感知器が付き、時速40キロを超えると「ゆっくり走ってください」というアナウンスが流れていたが、「今は速度は自己責任でお任せしている」という。

 一方、標識のない一般道では、自転車を含む軽車両についての速度規制はない。警察庁によると、速度規制の標識がある場合は自転車も従わなければいけないが、2011年までの5年間で自転車を速度超過で摘発した例はない。速度超過による重大事故が頻発しているという統計がないことや、自転車に速度計の設置が義務付けられていないことが理由という。
(2012年2月15日 読売新聞)
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