2015年11月14日

「健康、生きがい、友情」の自転車新文化

愛媛県では数年前から「しまなみ街道」を使った自転車政策を行っているが、その根本となるのが"自転車新文化"というものである。


jitensya_sin_bunka.png


自転車新文化とは「サイクリングは健康・生きがい・友情を与えてくれる!」をテーマに交流人口拡大による観光振興や地域活性化に向けた施策を行うものである(動画内より)。

はじめての言葉だったので少し調べてみたが、事の発端は愛媛県の中村知事。台湾本社へ飛び込みでお会いしたジャイアントの会長からの言葉がヒントだったようで、会長から教わった「自転車は健康・生きがい・友情を生む」という言葉から自転車の新しい新文化ができるのではないかと考えたようだ。

実際それまでの日本での自転車といえばちょっと近くの駅までのちょい乗りとか、買い物用とか通勤・通学などママチャリやシティサイクルを中心とした使い方だった。これをサイクリングをメインとした実用以外の使い方を提供することで新しい文化を作ろうとするものだ。

自転車イベントなどを通して仲間に出会い、自転車を通して健康になり、友情を生みさらにはサイクリングが生きがいになるようにとこれまで限定的だった自転車の使い方を広げるというわけだ。

ここ最近ではマラソンブームが定着し、ブームを越えて文化になりつつあるがマラソンの場合は同じ体力運動量でも足に負荷がかかり、取り組んでみた人ならわかると思うがはじめてだと挫折しやすい。その一方で自転車であれば誰しもが乗ったことのある乗り物で、体への負荷が少なく同じ体力でもより遠くに行けるメリットがある。マラソンよりも敷居が低くポテンシャルが高いと考えたようだ。さらにマラソンよりもスピード感があり風を切って遠くまで行けるのは自転車ならではの良さである。

さらに愛媛県を訪れるサイクリストが増えれば、観光需要が生まれるだけでなくしいては地域活性化にもつながる。また自転車を利用する人が増えれば自転車用グッズ(ヘルメット等)にも需要が生まれる。サイクリング文化の創出は新たなビジネスにもつながるのである。

2015年4月からは愛媛県庁に「自転車新文化推進室」が新設された。行政の側から自転車新文化が広まるようサポートする狙いで、県内のイベントの企画の他、海外への売り込みも行う。愛媛県の知事主体となった自転車政策は本気なのである。

2015年10月24日

ツールドキタヒロ という自転車観光ツアー

ここ数年、全国的に自転車のイベントが増えてきている。自転車のイベントは大きく分けて2つあり、スピードを競うレース的なものと観光や親睦を含めたサイクリング的なイベントの2つに分類される。

ここ北海道でも(去年も記事にしているが)まちおこしを兼ねて自転車イベントを行う自治体が増えてきている。レース系のイベントだと参会者がかなり絞られるため、初心者や中級者も参加しやすいサイクリングイベントを企画するのがセオリーのようだ。特に地域特産のスイーツや銘品をアピールしようと「グルメフォンド」というエイドステーションで特産品を食べて休憩しながら進むというグルメとグランフォンド(=自転車で長距離を走るという意味)が合体したイベントを組む自体もちらほら出てきており、観光協会や町おこし協力隊などが力を入れている。

kitahiro.png


今回紹介する動画はサイクリングイベント系のもので、場所は札幌に近い北広島市。イベントの名前は「ツールドキタヒロ 2015 〜キタヒロ・マオイの自転車旅〜」となっており、2013年に初開催して今年で3年目。2015年は初心者&中級者向けに7月にもイベントを開催しているが、10月はルートを変更&距離も少し増やしての開催となった。定員は70名のところ120名も応募があり、その人気ぶりがうかがえる。ひとつには安い参加費(4000円)があるのだろうか。富良野や美瑛のサイクリングイベントは高いもので1万円にもなるので、それと比較するとかなり参加しやすいだろう。さらにこれにエイドステーションでの補給食が4000円に含まれているので良心的だと思う。



動画は6分程度で、全体の内容がよくわかる編集だ。ぱっとみ中年層〜年配の方多めだが、一部若い参加者もいて着ていたジャージ(総北高校、箱根学園)からも推察できるように「弱虫ペダル」がここでも影響を与えていることがわかる。

参加者のインタビューを見る限りかなり充実した内容のようで、来年も口コミやブログなど個人発信経由で参加者が増えそうな感じだ。

このように自転車のイベントといってもガチガチ系ではなく、サイクリングをメインとしたイベントも存在し、エイドステーションで特産品を出すことによって、アピール効果も期待できるものだ。さらには市内以外の参加者は前日入りすることが多いので、宿需要が発生しホテルなど宿泊施設に好影響を与えることができる。参加者は中年層以上が多い感じがしたが、秋に公開した新作オリジナル劇場版、さらに第3シーズンの発表とまだまだ人気は衰えるどころか盛り上がる「弱虫ペダル」効果によって若年層の参加者も期待できることからまちおこしとしての自転車イベントは魅力あるものだと思う。

残念ながら当方の旭川市ではこのようなイベントが無いのが非常に残念である。よく整備された河川敷はイベントに使えそうだし、市内のスイーツは札幌や函館、帯広と同じように美味しいものが多いので、スイーツフォンドなど企画すると面白いと思うのだが、はたして...

2015年10月06日

旭川を舞台にしたアニメ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」が10月スタート

ちょっと自転車とは全く関係ないが気になったので記事にしておこう。

いつもチェックしている地方ローカル新聞のWEB版、「道新WEB」で旭川関連のニュースがあった。なんとタイトルの通り旭川を舞台にしたアニメがスタートするというものである。

sakurakosan_2.png


記憶が正しければ旭川舞台にした映画やドラマは過去にはあったものの、全国放送のアニメは史上初ではないだろうか。元々は角川文庫の小説で、現在までに8作出版されシリーズ合計100万部売れた作品とのこと。さっそく気になったので公式ホームページをチェックしてみた。すると予告動画があったので見てみると...


sakurakosan.jpg


予告PV動画の13秒あたりでどこかで見たような校舎が。よーく見ると「明聖高等学校」の文字が確認でき、これは旭川明成高等学校をもじったものだとわかった。なるほど確かに旭川を舞台にしている。

タイトルからしてかなり異質な感じがしたが、ジャンル的は「ミステリー系」らしく、骨好きの法医学に詳しい令嬢「九条櫻子」が高校生の館脇正太郎とさまざまな事件を解決していくというストーリだそうだ。

さらに出演者のコメントを読む限り、毎回旭川に関するローカルネタや特産品もちょいちょい入るそうで、見た後に旭川に行きたくなるような内容とのこと。実際、アニメ化に際し監督やスタッフが旭川にロケハンにもいっているそうで、そういったローカルなシーンを見つけるのも面白そうだ。

そしてここ数年、アニメに興味を持ったファンが現地を訪れる「聖地巡礼」という行動が旭川でもおこれば、町興しのひとつにも使えるかもしれないと思うニュースであった(旭川コンベンション協会&旭川市経済観光部観光課さん、チャンスですよ)。

最後にPV動画を

2015年09月27日

北海道 上川町清川の国道にブルーライン 自転車安全対策として

ローカルの北海道新聞に珍しいニュースが載っていた。それは「上川町の国道にブルーライン」というものである。

kamikawa_bule-line.jpg

※画像は北海道新聞より 画像が急きょ準備できなかったので後日オリジナルのものにさしかえます



記事によれば高まるサイクリング人気と自転車専用道未整備区間の2つの問題から自転車の安全対策のためブルーラインを整備したとあった。さらにツアー誘致のためのでもあるとのことだ。

実は旭川では5年ほど前から世界最大の自転車メーカー「ジャイアント」が企画するサイクリングツアーが実施され、昨年(2014年)は年4回も実施された(情報元はサイクリストさんより)。年を追うごとに参加者が増え、2014年にはジャイアントの社長(羅祥安さん)が視察に訪れるなど人気が本格化しつつある。台湾では近年、自転車ブームとなっていいることや日本に来てサイクリングしたい人が増えていること、さらには旭川空港と台湾には直行便があり、周辺には本州からのサイクリストにも人気な美瑛や富良野があることも追い風だ。


※羅祥安さんと西川市長らとの打ち上げと思われる動画も発見した


サイクリングは旭川市の観光課や旭川観光コンベンション協会らが誘致したようで年々盛り上がりをみせているようだ(情報元ブログ:台湾 日々の暮らしからさん)。そういった背景でのブルーラインではないかと管理人はみている。

以前の記事も書いたが北海道では冬季の雪対策のため道路が広く作られる傾向があるが、道路が広いということは自動車にとっても雪のない時期は走りやすいことを意味し、郊外の制限60kmの道路では人によっては80km以上、なかには100kmで走る暴走ドライバーもいることからここを走るサイクリストとの事故が懸念される部分である。また国道という幹線道路であることから大型車の通行もあり、自転車にとっては脅威である。ブルーラインということで100%安全とは言い切れないが、すくなくともここを自転車が走ることのアピールには繋がる部分があり、ないよりはマシという感じがする。

もしかしたらサイクリング観光の盛り上がりから自転車レーン(あるいはブルーライン)の需要が生まれ、これを機に北海道では整備が進んでいくのかもしれない。

2015年09月10日

免税店(家電量販店)「ラオックス」旭川に進出

ラオックスと聞くと北海道の人には馴染み無い、あるいはまったく知らない人も多いだろうが元は秋葉原を本拠地とする家電量販店。2009年に業績悪化から中国系家電量販店チェーンの傘下となり、以来日本では主に中国人をはじめとした観光客向けの免税店として営業している。

そんなラオックスが旭川に進出するというニュースを知った。しかも8月末ぐらいに情報が出てオープン日はすぐの9月19日だそうだ。場所は買物公園通りにあるフィール旭川向かいの「エクス(!EXC)」ビル。数年前までテナントが入っていたが郊外店舗との競争や耐震補強工事の問題もあって空き店舗となってた。ただし1階部分だけは補強なしでも大丈夫なようで既に免税に対応したドラッグストア「ツルハドラッグ」が入店し営業中だ。


KIMG0719.JPG


この1階にラオックスが入店する。なぜここでラオックスなのかだが、どうやら国内では外国人観光客が増えており、首都圏に加え大阪、九州、沖縄と同じように北海道も人気なのだという。そして旭川市にある旭川空港では上海や北京間の国際便が増便し、中国を中心としたアジア圏からの訪日外国人が増加傾向にあるのが背景ということだ(ラオックスのアナウンス(PDF)より)

ここ数年で外国人、特に中国系の観光客をちらほらと見るようになったが、増えているのは確実なようで今後はこの中国人を中心とした外国人向けの免税店などの出店が盛んになるのだろうか。
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